ドキュメント構造のサンプル
更新 : 2007 年 11 月
ドキュメント構造のサンプルでは、構造を持つ場合と持たない場合の XPS ドキュメントの違い、および構造を持たない XPS ドキュメントにドキュメント構造を追加する方法を示します。このサンプルでは、2 つの XPS ドキュメント、"Spec_withStructure.xps" と "Spec_withoutStructure.xps" を提供します。DocumentViewer コントロールに表示すると、2 つの XPS ファイルはまったく同じビジュアル レイアウト、品質、および印刷出力を示します。どちらのドキュメントも、オープンな XML Paper Specification (XPS) に完全に準拠しています。ただし、切り取りと貼り付けの操作はドキュメントによってまったく異なります。サンプルをビルドし、次の手順を実行します。
[File] メニューの [Open] をクリックし、"Spec_withoutStructure.xps" ファイルを選択してから、[OK] をクリックします。DocumentViewer コントロールに表示されている "Spec_withoutStructure" ドキュメント内で、テーブル 1-1 の一部を選択し、それを空の Word ドキュメントまたはワードパッド ドキュメントに貼り付けます。構造体要素を持たない XPS ドキュメントは、書式設定されたテーブルではなく、プレーン テキストとして貼り付けられます。
[File] メニューの [Open] をクリックし、"Spec_withStructure.xps" を選択します。テーブル 1-1 の一部を選択し、Word ドキュメントまたはワードパッド ドキュメントに貼り付けます。構造体要素を持つ XPS ドキュメントでは、リッチ テキストを使用することにより、スタイルが設定されたテーブル要素として選択項目を貼り付けています。
次に、[File] メニューの [Add Structure] をクリックします。[Add Structure ] によって "Spec_withoutStructure.xps" が新しいファイルにコピーされてから、"FixedPage1_structure.xaml" および "FixedPage2_structure.xaml" 内の 2 つの構造体要素がプログラムによって新しいドキュメントに追加されます。その結果として作成された新しい XPS ドキュメントは、"Spec_withStructure.xps" と同等です。
[File] メニューの [Open] をクリックし、[Files of Type] を [All] に設定して、表示する .xaml ドキュメント構造リソース ファイルを 1 つ選択します。
また、ドキュメント構造のサンプルには、"Spec_withoutStructure-xps" と "Spec_withStructure-xps" という名前の 2 つのサブフォルダが含まれます。これらの各フォルダには、"Spec_withoutStructure-xps" ファイルと "Spec_withStructure-xps" ファイルの解凍された* バージョンが含まれます。
*メモ - XPS ドキュメントのコンテンツを確認するには、ファイルの拡張子を一時的に ".zip" に変更し、その zip ファイルを開きます。
このサンプルでは、Windows Presentation Foundation (WPF) の特定の機能を示します。そのため、アプリケーションの開発ベスト プラクティスに従っていません。WPF と Microsoft .NET Framework のアプリケーション開発ベスト プラクティスの包括的な説明については、適宜、次のトピックを参照してください。
ユーザー補助 - 「ユーザー補助のベスト プラクティス」
セキュリティ - 「Windows Presentation Foundation のセキュリティ」
ローカリゼーション - 「WPF のグローバリゼーションおよびローカリゼーションの概要」
サンプルのビルド
Windows ソフトウェア開発キット (SDK) をインストールして、そのビルド環境のコマンド ウィンドウを開きます。[スタート] メニューの [すべてのプログラム]、[Microsoft Windows SDK] の順にポイントし、[CMD シェル] をクリックします。
サンプルをハード ディスク ドライブにダウンロードします。通常は、ソフトウェア開発キット (SDK) のドキュメントからダウンロードします。
ビルド環境のコマンド ウィンドウからサンプルをビルドするには、サンプルのソース ディレクトリに移動します。コマンド プロンプトで「MSBUILD」と入力します。
Microsoft Visual Studio でサンプルをビルドするには、サンプル ソリューションかプロジェクト ファイルを読み込んで、Ctrl キーと Shift キーを押しながら B キーを押します。
サンプルの実行
コンパイルしたサンプルをビルド環境のコマンド ウィンドウから実行するには、サンプルのソース コード フォルダの下にある Bin\Debug または Bin\Release フォルダで .exe ファイルを実行します。
コンパイルしたサンプルを Visual Studio でデバッグしながら実行するには、F5 キーを押します。