WPF ホスト (PresentationHost.exe)
Windows Presentation Foundation (WPF) ホスト (PresentationHost.exe) は、WPF アプリケーションを互換ブラウザー (Microsoft Internet Explorer 6 およびそれ以降を含む) でホストできるようにするアプリケーションです。 既定では、Windows Presentation Foundation (WPF) ホストは、ブラウザーによってホストされる WPF コンテンツのシェルおよび MIME ハンドラーとして登録されます。該当するコンテンツには、次のものが含まれます。
Loose である (コンパイルされていない) XAML ファイル (.xaml)。
XAML browser application (XBAP) (.xbap)。
これらの種類のファイルに対して、Windows Presentation Foundation (WPF) ホストは、次の処理を実行します。
Windows Presentation Foundation (WPF) コンテンツをホストするために、登録されている HTML ハンドラーを起動します。
必要なcommon language runtime (CLR) および Windows Presentation Foundation (WPF) アセンブリの正しいバージョンを読み込みます。
展開のゾーンに適切なアクセス許可レベルが設定されるようにします。
ここでは、PresentationHost.exe で使用できるコマンド ライン パラメーターについて説明します。
使用方法
PresentationHost.exe [parameters] uri|filename
パラメーター
パラメーター |
説明 |
---|---|
filename |
アクティブにするファイルのパス。 URI も指定できます。 |
-debug |
アプリケーションをアクティブにする場合に、このアプリケーションをストアにコミットしたり、ストアから実行しません。 これは、ローカル ファイルをアクティブにする場合に限って使用できます。 |
-debugSecurityZoneURL <url> |
アプリケーションを、指定した URL から展開されたものとしてデバッグする必要があることを PresentationHost.exe に指示するために、URL 値と共に使用します。 これは、展開ゾーンと起点サイトの両方を決定します。 |
-embedding |
OLE で必要になります。 -event または -debug パラメーターを指定した場合、-embedding パラメーターは内部で設定されるため、指定する必要はありません。 |
-event <eventname> |
PresentationHost.exe が初期化され、WPF コンテンツをホストする準備ができた時点で、この名前のイベントを開き、シグナルを送信します。 PresentationHost.exe は、イベントを開く際にエラーが発生すると (そのイベントがまだ作成されていない場合など) 終了します。 |
-launchApplication <url> |
指定した URL から、スタンドアロンの ClickOnce アプリケーションを起動します。 .NET アプリケーションに関する Internet Explorer および WinINet のセキュリティ ポリシーが適用されます。 |
シナリオ
シェル ハンドラー
PresentationHost.exe example.xbap
MIME ハンドラー
PresentationHost.exe -embedding example.xbap
Visual Studio によるデバッグ
PresentationHost.exe -debug example.xbap
Visual Studio によるゾーンでのデバッグ
PresentationHost.exe -debug -debugSecurityZoneURL http://www.example.com c:\folderpath\example.xbap