authorization の allow 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)
承認規則のマップにリソースへのアクセスを許可する承認規則を追加します。
<allow
users="comma-separated list of users"
roles="comma-separated list of roles"
verbs="comma-separated list of verbs"
/>
属性および要素
以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。
属性
属性 |
説明 |
---|---|
users |
必須の String 属性です。 リソースへのアクセスが許可されるユーザー名のコンマ区切りのリスト。 疑問符 (?) は、匿名ユーザーがリソースへのアクセスを許可されたことを示します。 アスタリスク (*) は、すべてのユーザーがリソースへのアクセスを許可されたことを示します。 |
roles |
必須の String 属性です。 リソースへのアクセスが許可されるロールのコンマ区切りのリスト。 |
verbs |
省略可能な String 型の属性です。 リソースへのアクセスが許可される HTTP 伝送方法のコンマ区切りのリスト。 ASP.NET に登録されている動詞は、GET、HEAD、POST、および DEBUG です。 |
子要素
なし。
親要素
要素 |
説明 |
---|---|
configuration |
共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルで必要なルート要素を指定します。 |
system.web |
構成ファイルの ASP.NET 構成設定のルート要素を指定します。ASP.NET Web アプリケーションを構成する構成要素やアプリケーションの動作を制御する構成要素が含まれます。 |
authorization |
Web アプリケーションの承認を構成します。 authorization タグは、URL リソースへのクライアント アクセスを制御します。 この要素は、コンピューター、サイト、アプリケーション、サブディレクトリ、ページの各レベルで宣言できます。 |
解説
allow 要素は、リソースへのアクセスを許可する承認規則を authorization 要素に格納されている承認規則のマップに追加します。
authorization 要素は、クライアントによる URL リソースへのアクセスを管理することで、Web アプリケーションの承認を構成します。 必要な属性として、users 属性か roles 属性またはこの両方を使用できます。
既定の承認規則は <allow users="*"/> です。 これにより、既定で、特に指定がない限りアクセスは許可されます。
配置を容易にするため、現在のコンピューターを示すショートカット表記としてピリオド (.) がサポートされています。 これにより、各ユーザーまたはロールのプレフィックスとしてピリオドとバックスラッシュ (.\) によるシーケンスを使用できます。次にコード例を示します。
<allow roles=". \roleName"/>
<allow users=". \userName"/>
実行時に、ピリオドとバックスラッシュによるシーケンスは、"localmachinename\" シーケンスに置き換えられます。 この置き換えは、要求で Windows ID が使用されている場合にのみ実行されます。 これにより、カスタム プリンシパルを使用する任意のロールでピリオドとバックスラッシュによるシーケンスが使用されていても、競合を避けることができます。
authorization 要素はコレクションを表さないので、子要素として clear または remove は存在しません。 承認規則のマップをプログラムでクリアするには、Clear() メソッドまたは Remove メソッドを使用します。
既定の構成
次の既定の authorization 要素は、.NET Framework Version 2.0 のルート Web.config ファイルおよび .NET Framework Versions 1.1 および 1.0 の Machine.config ファイルに構成されています。
<authorization>
<allow users="*" />
</authorization>
使用例
すべてのユーザー アカウントへのアクセスを拒否し、ロール admins のすべてのメンバーへのアクセスを許可する方法を、次のコード例に示します。
<configuration>
<system.web>
<authorization>
<allow roles="admins"/>
<deny users="*"/>
</authorization>
</system.web>
</configuration>
要素情報
構成セクション ハンドラー |
|
構成メンバー |
|
構成できる場所 |
Machine.config ルート レベルの Web.config アプリケーション レベルの Web.config 仮想ディレクトリ レベルまたは物理ディレクトリ レベルの Web.config |
要件 |
Microsoft Internet Information Services (IIS) バージョン 5.0、5.1、または 6.0 .NET Framework Version 1.0、1.1、または 2.0 Microsoft Visual Studio 2003 または Visual Studio 2005 |
参照
処理手順
方法 : Location の設定を使用して特定のディレクトリを構成する
参照
authorization 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)
authorization の deny 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)
system.web 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)