共有 Web ホストの最適化
複数の小さい Web サイトをホストすることで共有されるサーバーを管理する場合は、.NET Framework ディレクトリにある Aspnet.config ファイルの runtime ノードに次の gcTrimCommitOnLowMemory の設定を追加することで、パフォーマンスを最適化し、サイトの容量を増やすことができます。
<gcTrimCommitOnLowMemory enabled="true|false"/>
メモ |
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この設定が推奨されるのは、共有 Web ホストのシナリオだけです。 |
ガベージ コレクターは将来の割り当てのためにメモリを保持しているので、コミットされる領域は、厳密に必要な量より多くなる場合があります。 この領域を減らして、システム メモリに高負荷がかかるときに備えることができます。 このコミットされる領域を少なくすると、パフォーマンスが向上し、より多くのサイトをホストできるようになります。
gcTrimCommitOnLowMemory の設定を有効にすると、ガベージ コレクターは、システム メモリの負荷を評価し、負荷が 90% に達するとトリミング モードに移行します。 その後、負荷が 85% 以下に低下するまで、トリミング モードを維持します。
状況によっては、ガベージ コレクターは gcTrimCommitOnLowMemory の設定が現在のアプリケーションに対して効果がないと判断して、設定を無視する場合があります。
例
次の XML フラグメントは、gcTrimCommitOnLowMemory の設定を有効にする方法を示しています。 省略記号は、runtime ノードでの他の設定を示します。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<configuration>
<runtime>
. . .
<gcTrimCommitOnLowMemory enabled="true"/>
</runtime>
. . .
</configuration>