Entity SQL の概要

[アーティクル]
02/24/2011

Entity SQL は、Entity Framework 内の概念モデルに対するクエリの実行に使用できる SQL に似た言語です。概念モデルは、データをエンティティおよびリレーションシップとして表します。Entity SQL を使用すると、SQL を使用したことのあるユーザーが慣れている形式でそれらのエンティティおよびリレーションシップに対してクエリを実行できます。

Entity Framework は、ストレージ固有のデータプロバイダーと連携し、汎用的な Entity SQL をストレージ固有のクエリに変換します。 EntityClient プロバイダーには、エンティティモデルに対して Entity SQL コマンドを実行し、スカラー結果、結果セット、オブジェクトグラフなど、さまざまなデータ型を返すための手段が用意されています。 EntityCommand オブジェクトを構築する場合は、Entity SQL のクエリ文字列を System.Data.EntityClient.EntityCommand.CommandText プロパティに割り当てることで、ストアドプロシージャの名前またはクエリのテキストを指定できます。 EDM に対する EntityCommand の実行結果は、EntityDataReader によって公開されます。 EntityDataReader を返すコマンドを実行するには、ExecuteReader を呼び出します。

EntityClient プロバイダーだけでなく Entity Framework でも、Entity SQL を使用して概念モデルに対するクエリを実行し、エンティティ型のインスタンスである厳密に型指定された CLR オブジェクトとしてデータを返すことができます。詳細については、「オブジェクトの使用 (Entity Framework)」を参照してください。

ここでは、Entity SQL の概念について説明します。