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FunctionEnter3WithInfo 関数

更新 : 2010 年 10 月

制御が関数に渡されることをプロファイラーに通知します。さらに、ICorProfilerInfo3::GetFunctionEnter3Info メソッドを呼び出してスタック フレームと関数の引数を取得する際に指定するハンドルを提供します。

void __stdcall FunctionEnter3WithInfo(
               [in] FunctionIDOrClientID functionIDOrClientID,
               [in] COR_PRF_ELT_INFO eltInfo);

パラメーター

  • functionIDOrClientID
    [入力] 制御が渡される関数の識別子。

  • eltInfo
    [入力] 特定のスタック フレームに関する情報を表す不透明ハンドル。 このハンドルは、ハンドルが渡されるコールバック内でのみ有効です。

解説

FunctionEnter3WithInfo コールバック メソッドは、関数が呼び出される時点でプロファイラーに通知します。プロファイラーは、ICorProfilerInfo3::GetFunctionEnter3Info メソッドを使用して引数値を検証できます。 引数の情報にアクセスするには、COR_PRF_ENABLE_FUNCTION_ARGS フラグを設定する必要があります。 プロファイラーは、ICorProfilerInfo::SetEventMask メソッドを使用してイベント フラグを設定できます。また、この関数の実装を登録するために ICorProfilerInfo3::SetEnterLeaveFunctionHooks3WithInfo メソッドを使用できます。

FunctionEnter3WithInfo 関数はコールバックですが、ユーザー自身で実装する必要があります。 実装では、__declspec(naked) ストレージ クラス属性を使用する必要があります。

この関数を呼び出すまで、実行エンジンはどのレジスタも保存しません。

  • エントリ時に、使用するすべてのレジスタを、浮動小数点ユニット (FPU: Floating-Point Unit) のレジスタも含めて保存する必要があります。

  • 終了時に、呼び出し元によってプッシュされたすべてのパラメーターをポップすることで、スタックを復元する必要があります。

ガベージ コレクションが遅延するので、FunctionEnter3WithInfo の実装ではブロックを行わないでください。 スタックがガベージ コレクションできる状態とは限らないので、実装ではガベージ コレクションを実行しないでください。 ガベージ コレクションが試行された場合、ランタイムは、FunctionEnter3WithInfo が戻るまでブロックを行います。

FunctionEnter3WithInfo 関数では、マネージ コードを呼び出さないようにする必要があります。呼び出すと、マネージ メモリの割り当てが実行されます。

必要条件

プラットフォーム: 「.NET Framework システム要件」を参照

ヘッダー: CorProf.idl

ライブラリ: CorGuids.lib

.NET Framework のバージョン: 4、3.5 SP1、3.5、3.0 SP1、3.0、2.0 SP1、2.0

参照

参照

GetFunctionEnter3Info

FunctionEnter3

FunctionLeave3

その他の技術情報

グローバル静的関数のプロファイル

履歴の変更

日付

履歴

理由

2010 年 10 月

__stdcall を構文に追加。

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