次の方法で共有


<legacyCorruptedStateExceptionsPolicy> 要素

共通言語ランタイムで、アクセス違反やその他の破損状態の例外をマネージ コードがキャッチできるようにするかどうかを指定します。

<legacyCorruptedStateExceptionsPolicy enabled="true|false"/>

属性および要素

以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

属性

説明

enabled

必須の属性です。

アクセス違反などの破損状態の例外エラーをアプリケーションがキャッチするように指定します。

enabled 属性

説明

false

アプリケーションは、アクセス違反などの破損状態の例外エラーをキャッチしません。 これは、既定の設定です。

true

アプリケーションは、アクセス違反などの破損状態の例外エラーをキャッチします。

子要素

なし。

親要素

要素

説明

configuration

共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルのルート要素です。

runtime

アセンブリのバインディングとガベージ コレクションに関する情報が含まれています。

解説

.NET Framework Version 3.5 以前では、共通言語ランタイムは、プロセス状態の破損によって発生した例外をマネージ コードがキャッチできるようにしていました。 このような例外の例として、アクセス違反があります。

.NET Framework Version 4 以降では、このような例外がマネージ コードの catch ブロックでキャッチされなくなります。 ただし、次の 2 つの方法により、この変更をオーバーライドして破損状態の例外の処理を維持できます。

  • <legacyCorruptedStateExceptionsPolicy> 要素の enabled 属性を true に設定します。 この構成設定はプロセス全体に適用され、すべてのメソッドに反映されます。

または

この構成要素は、.NET Framework 4 以降でのみ使用できます。

使用例

アプリケーションの動作を .NET Framework 4 より前の動作に戻し、破損状態の例外エラーをすべてキャッチするように指定する方法を次の例に示します。

<configuration>
   <runtime>
      <legacyCorruptedStateExceptionsPolicy enabled="true" />
   </runtime>
</configuration>

参照

参照

ランタイム設定スキーマ

HandleProcessCorruptedStateExceptionsAttribute

その他の技術情報

.NET Framework の構成ファイル スキーマ