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<enforceFIPSPolicy> 要素

更新 : 2011 年 5 月

暗号アルゴリズムが連邦情報処理規格 (FIPS: Federal Information Processing Standard) に準拠することを必要とするコンピューターの構成要件を適用するかどうかを指定します。

<enforceFIPSPolicy enabled="true|false" />

属性および要素

以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。

属性

属性

説明

enabled

必須の属性です。

暗号アルゴリズムが FIPS に準拠することを必要とするコンピューターの構成要件の適用を有効にするかどうかを指定します。

enabled 属性

説明

true

暗号アルゴリズムが FIPS に準拠することを必要とするようにコンピューターが構成されている場合は、その要件が適用されます。 クラスが FIPS に準拠しないアルゴリズムを実装している場合は、そのコンピューターでの実行時に、そのクラスのコンストラクターまたは Create メソッドによって例外がスローされます。 これは、既定の設定です。

false

コンピューターの構成に関係なく、アプリケーションで使用される暗号アルゴリズムが FIPS に準拠する必要はありません。

子要素

なし。

親要素

要素

説明

configuration

共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルのルート要素です。

runtime

アセンブリのバインディングとガベージ コレクションに関する情報が含まれています。

解説

.NET Framework 2.0 以降では、暗号アルゴリズムを実装するクラスの作成はコンピューターの構成によって制御されます。 アルゴリズムが FIPS に準拠することを必要とするようにコンピューターが構成されている場合に、クラスが FIPS に準拠しないアルゴリズムを実装しているときは、そのクラスのインスタンスを作成しようとすると例外がスローされます。 コンストラクターは InvalidOperationException 例外をスローし、Create メソッドは内部に InvalidOperationException 例外を含む TargetInvocationException 例外をスローします。

FIPS への準拠を必要とする構成になっているコンピューターでアプリケーションが実行される場合に、アプリケーションで FIPS に準拠しないアルゴリズムが使用されるときは、構成ファイルでこの要素を使用すると、共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) によって FIPS への準拠が適用されないようにすることができます。 この要素は、.NET Framework version 2.0 Service Pack 1 で導入されました。

使用例

次の例では、CLR によって FIPS への準拠が適用されないようにする方法を示します。

<configuration>
    <runtime>
        <enforceFIPSPolicy enabled="false"/>
    </runtime>
</configuration>

参照

参照

ランタイム設定スキーマ

概念

.NET Framework の暗号モデル

その他の技術情報

.NET Framework の構成ファイル スキーマ

履歴の変更

日付

履歴

理由

2011 年 5 月

不足していたドキュメントを追加。

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