マネージ スレッド処理の基本

このセクションの最初の 5 つのトピックでは、どのようなときにマネージ スレッド処理を使うかと、いくつかの基本的な機能について説明します。 追加機能を提供するクラスの詳細については、「スレッド処理オブジェクトと機能」と「同期プリミティブの概要」を参照してください。

このセクションの残りのトピックでは、マネージ スレッド処理での Windows オペレーティング システムとのやり取りなど、より詳細な内容について説明します。

メモ
.NET Framework Version 4 では、マルチスレッド プログラムでのタスクとデータの並列化に使用できる API が Task Parallel Library および PLINQ に用意されています。詳細については、「.NET Framework の並列プログラミング」を参照してください。

このセクションの内容

• スレッドおよびスレッド処理
  マルチ スレッドの長所と短所について説明し、スレッドを作成したり、スレッド プールのスレッドを使用したりするシナリオの概要について説明します。

• マネージ スレッドの例外
  さまざまなバージョンの .NET Framework のスレッドにおいて未処理の例外の動作について説明します。特にアプリケーションの終了を引き起こす状況について説明します。

• マルチスレッド処理のためのデータの同期
  マルチ スレッドで使用されるクラスのデータを同期する方法について説明します。

• マネージ スレッドの状態
  基本的なスレッド状態と、スレッドが実行されているかどうかを検出する方法について説明します。

• フォアグラウンド スレッドとバックグラウンド スレッド
  フォアグラウンド スレッドとバックグラウンド スレッドの違いについて説明します。

• Microsoft Windows でのマネージ スレッド処理とアンマネージ スレッド処理
  マネージ スレッド処理とアンマネージ スレッド処理との関係、Windows のスレッド処理 API に対応するマネージ スレッドのメソッド、および COM アパートメントとマネージ スレッドとのやり取りについて説明します。

• Thread.Suspend、ガベージ コレクション、およびセーフ ポイント
  スレッドの中断とガベージ コレクションについて説明します。

• スレッド ローカル ストレージ : スレッド相対静的フィールドとデータ スロット
  スレッド相対のストレージ機構について説明します。

参照

• Thread
  Thread クラスのリファレンス ドキュメントです。このクラスは、アンマネージ コードから作成されたか、マネージ アプリケーションで作成されたかにかかわらず、マネージ スレッドを表します。

• BackgroundWorker
  ユーザー インターフェイス オブジェクトと組み合わせてマルチスレッドを実装する安全な方法を示します。

関連項目

• 同期プリミティブの概要
  複数のスレッドのアクティビティを同期するために使用するマネージ クラスについて説明します。

• マネージ スレッド処理の実施
  マルチスレッド処理に関連する一般的な問題、およびその問題を回避する方法について説明します。

• .NET Framework の並列プログラミング
  非同期のマルチスレッド .NET Framework アプリケーションを簡単に作成できるようにするタスク並列ライブラリおよび PLINQ について説明します。