ICLRTask::SetTaskIdentifier メソッド
指定した ID 値を現在の ICLRTask インスタンスが表すタスクに関連付けるように、共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) に指示します。
HRESULT SetTaskIdentifier (
[in] DWORD Asked
);
パラメーター
- Asked
[入力] 共通言語ランタイムが、現在の ICLRTask インスタンスが表すタスクに関連付ける一意の ID。
戻り値
HRESULT |
説明 |
---|---|
S_OK |
SetTaskIdentifier が正常に終了しました。 |
HOST_E_CLRNOTAVAILABLE |
CLR がプロセスに読み込まれていません。または、CLR がマネージ コードを実行できない状態か、呼び出しを正常に処理できない状態にあります。 |
HOST_E_TIMEOUT |
呼び出しがタイムアウトしました。 |
HOST_E_NOT_OWNER |
呼び出し元がロックを所有していません。 |
HOST_E_ABANDONED |
ブロックされたスレッドまたはファイバーが待機しているイベントがキャンセルされました。 |
E_FAIL |
未知の重大エラーが発生しました。 メソッドから E_FAIL が返される場合、プロセス内で CLR を使用することはできません。 ホスト メソッドへの後続の呼び出しは、HOST_E_CLRNOTAVAILABLE を返します。 |
解説
ホストは ID をタスクに関連付けることで、CLR とホストをデバッグ環境に容易に統合できるようにします。 ID は、CLR にとっては意味を持ちません。 CLR は ID をデバッガー アプリケーションに渡します。 デバッガーはこの ID を使用して、CLR の呼び出し履歴とホストの呼び出し履歴を関連付けます。これにより、デバッガーのユーザー インターフェイスに表示するときに、それぞれのトレース情報を統一して表示できます。
必要条件
プラットフォーム: 「.NET Framework システム要件」を参照
ヘッダー : MSCorEE.h
ライブラリ: MSCorEE.dll にリソースとして格納されていること
.NET Framework のバージョン: 4、3.5 SP1、3.5、3.0 SP1、3.0、2.0 SP1、2.0