IHostMemoryManager::VirtualAlloc メソッド
対応する Win32 関数の論理ラッパーとして機能します。 VirtualAlloc の Win32 実装は、呼び出し元プロセスの仮想アドレス空間内のページ領域を予約またはコミットします。
HRESULT VirtualAlloc (
[in] void* pAddress,
[in] SIZE_T dwSize,
[in] DWORD flAllocationType,
[in] DWORD flProtect,
[in] EMemoryCriticalLevel dwCriticalLevel,
[out] void** ppMem
);
パラメーター
pAddress
[入力] 割り当てる領域の開始アドレスへのポインター。dwSize
[入力] 領域のサイズ (バイト単位)。flAllocationType
[入力] メモリ割り当てのタイプ。flProtect
[入力] 割り当てられるページの領域のメモリ保護。dwCriticalLevel
[入力] 割り当てエラーの影響を示す EMemoryCriticalLevel 値。ppMem
[出力] 割り当てられたメモリの開始アドレスへのポインター。要求を満たすことができなかった場合は null。
戻り値
HRESULT |
説明 |
---|---|
S_OK |
VirtualAlloc が正常に終了しました。 |
HOST_E_CLRNOTAVAILABLE |
共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) がプロセスに読み込まれていません。または CLR がマネージ コードを実行できない状態か、呼び出しを正常に処理できない状態にあります。 |
HOST_E_TIMEOUT |
呼び出しがタイムアウトしました。 |
HOST_E_NOT_OWNER |
呼び出し元がロックを所有していません。 |
HOST_E_ABANDONED |
ブロックされたスレッドまたはファイバーが待機しているイベントがキャンセルされました。 |
E_FAIL |
未知の重大エラーが発生しました。 メソッドから E_FAIL が返される場合、プロセス内で CLR を使用することはできません。 ホスト メソッドへの後続の呼び出しは、HOST_E_CLRNOTAVAILABLE を返します。 |
E_OUTOFMEMORY |
メモリ不足のため、割り当て要求を完了できませんでした。 |
解説
VirtualAlloc を呼び出して、プロセスのアドレス空間内の領域を確保します。 pAddress パラメーターには、確保するメモリ ブロックの開始アドレスを格納します。 通常、このパラメーターには null を設定します。 オペレーティング システムが、プロセスで使用可能な空きアドレス範囲のレコードを保持します。 pAddress の値を null にすると、適当な領域をシステムが確保します。 代わりに、メモリ ブロックの特定の開始アドレスを指定することもできます。 どちらの場合も、割り当てられたメモリへのポインターとして、出力パラメーター ppMem が返されます。 関数自体は、HRESULT 値を返します。
Win32 の VirtualAlloc 関数には ppMem パラメーターはなく、代わりに割り当てられたメモリへのポインターを返します。 詳細については、Windows プラットフォームのドキュメントを参照してください。
必要条件
プラットフォーム: 「.NET Framework システム要件」を参照
ヘッダー : MSCorEE.h
ライブラリ: MSCorEE.dll にリソースとして格納されていること
.NET Framework のバージョン: 4、3.5 SP1、3.5、3.0 SP1、3.0、2.0 SP1、2.0