UI オートメーションによる RadioButton コントロール型のサポート
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このドキュメントは、System.Windows.Automation 名前空間で定義されているマネージ UI Automation クラスを使用する .NET Framework 開発者を対象としています。UI Automationに関する最新情報については、「Windows Automation API: UI Automation (Windows オートメーション API: UI オートメーション)」を参照してください。 |
ここでは、UI Automationによる RadioButton コントロール型のサポートに関する情報を示します。 UI Automationでは、コントロール型は、ControlTypeProperty プロパティを使用するためにコントロールで満たす必要がある一連の条件となります。 これらの条件には、UI Automation ツリー構造、UI Automationのプロパティ値、およびコントロール パターンに関する特定のガイドラインが含まれます。
オプション ボタンを構成するものは、丸いボタンと、そのボタンを選択すると何が選択されるかを表すアプリケーション定義テキスト (ラベル)、アイコン、またはビットマップです。 通常、アプリケーションでオプション ボタンを使用するときはグループ ボックスで囲んで、互いに関連する複数のボタンのうち 1 つだけを選択できるようにします。 たとえば、クライアント領域で選択されたテキストに対する書式設定をユーザーが選択できるように、いくつかのオプション ボタンのグループを表示する場合です。 ユーザーは、左揃え、右揃え、中央揃えのいずれかの書式を選択し、対応するオプション ボタンを選択します。 通常は、ユーザーがオプション ボタンのセットから選択できるオプションは一度に 1 つだけです。
以下のセクションでは、RadioButton コントロール型に必要な UI Automation ツリー構造、プロパティ、コントロール パターン、およびイベントを定義します。 UI Automationの各要件は、Windows Presentation Foundation (WPF)、Win32、Windows Forms のいずれの場合でも、すべてのリスト コントロールに当てはまります。
このトピックは、次のセクションで構成されています。
- 必須の UI オートメーション ツリー構造
- 必須の UI オートメーション プロパティ
- 必須の UI オートメーション コントロール パターン
- 必須の UI オートメーション イベント
- 関連トピック
必須の UI オートメーション ツリー構造
次の表に、オプション ボタン コントロールに関連する UI Automation ツリーのコントロール ビューとコンテンツ ビューを示し、各ビューに格納できるものについて説明します。 UI Automation ツリーの詳細については、「UI オートメーション ツリーの概要」を参照してください。
コントロール ビュー |
コンテンツ ビュー |
|---|---|
RadioButton |
RadioButton |
コントロール ビューとコンテンツ ビューのどちらにも子は存在しません。
必須の UI オートメーション プロパティ
次の表は、UI Automationのプロパティのうち、値または定義が特に RadioButton コントロール型に重要であるものの一覧です。 UI Automation プロパティの詳細については、「クライアントの UI オートメーション プロパティ」を参照してください。
UI Automation プロパティ |
値 |
説明 |
|---|---|---|
説明を参照。 |
このプロパティの値は、アプリケーションのすべてのコントロールで一意にする必要があります。 |
|
説明を参照。 |
コントロール全体を包含する外側の四角形。 |
|
説明を参照。 |
コントロールがキーボード フォーカスを受け取ることができる場合は、このプロパティをサポートする必要があります。 |
|
説明を参照。 |
オプション ボタン コントロールの名前は、選択状態を保持するボタンの横に表示されるテキストです。 |
|
説明を参照。 |
オプション ボタン コントロールのクリック可能なポイントは、マウス ポインターでクリックされたときにそのオプション ボタンを選択状態に設定するポイントである必要があります。 |
|
Null |
オプション ボタンは自動的にラベルが付けられるコントロールです。 |
|
RadioButton |
この値は、すべての UI フレームワークで共通です。 |
|
"オプション ボタン" |
RadioButton コントロール型に対応するローカライズされた文字列。 |
|
True |
オプション ボタン コントロールは、常に UI Automation ツリーのコンテンツ ビューに含まれます。 |
|
True |
オプション ボタン コントロールは、常に UI Automation ツリーのコントロール ビューに含まれます。 |
必須の UI オートメーション コントロール パターン
すべてのオプション ボタン コントロールでサポートする必要がある UI Automation コントロール パターンの一覧を次の表に示します。 コントロール パターンの詳細については、「UI オートメーション コントロール パターンの概要」を参照してください。
コントロール パターン/コントロール パターン プロパティ |
サポート/値 |
説明 |
|---|---|---|
○ |
すべてのオプション ボタン コントロールは、自身を選択可能にするには選択項目パターンをサポートする必要があります。 |
|
説明を参照。 |
特定のコンテキストにおいて他のどのオプション ボタンが互いに関連しているかを UI オートメーション クライアントが判断するには、SelectionContainerProperty が完成している必要があります。 Win32 バージョンのオプション ボタンの場合は、従来のフレームワークからこの情報を取得できないので、このプロパティはサポートされません。 |
|
なし |
オプション ボタンの状態が設定された後で状態を切り替えることはできません。 このパターンは、オプション ボタンに対してサポートされることはありません。 |
必須の UI オートメーション イベント
すべてのオプション ボタン コントロールでサポートする必要がある UI Automation イベントを次の表に示します。 イベントの詳細については、「UI オートメーション イベントの概要」を参照してください。
UI Automation イベント |
サポート |
説明 |
|---|---|---|
必須 |
なし |
|
必須 |
なし |
|
ToggleStateProperty プロパティ変更イベント |
なし |
なし |
BoundingRectangleProperty プロパティ変更イベント |
必須 |
なし |
IsOffscreenProperty プロパティ変更イベント |
必須 |
なし |
IsEnabledProperty プロパティ変更イベント |
必須 |
なし |
必須 |
なし |
|
必須 |
なし |