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ASP.NET クライアントでのデータ バインディング

このサンプルでは、一般的な Windows Communication Foundation (WCF) サービスによって返されたデータを Web フォーム アプリケーションにバインドする方法を示します。

ms751484.note(ja-jp,VS.100).gif注 :
このサンプルのセットアップ手順とビルド手順については、このトピックの最後を参照してください。

このサンプルでは、要求/応答通信パターンを定義するコントラクトを実装するサービスを示します。このサンプルは、ブラウザからアクセスできるクライアントの Web フォーム アプリケーションと、インターネット インフォメーション サービス (IIS) によってホストされる WCF サービスとで構成されています。

サービスは、要求/応答通信パターンを定義するコントラクトを実装します。コントラクトは IWeatherService インターフェイスによって定義されます。このインターフェイスでは、GetWeatherData という名前の操作が公開されます。この操作は都市名の配列を受け付け、各都市の予想最高気温と最低気温を表す WeatherData オブジェクトの配列を返します。

ASP.NET クライアントの .aspx ページには DataGrid Web コントロールが定義されています。このコントロールには、サービスによって返されるデータのグラフィック表示が含まれます。.aspx ページのコードによって気象データ用の WCF サービスが呼び出され、そのデータは WeatherData オブジェクトの配列に返されます。DataGrid の DataSource プロパティをこの配列に設定することにより、データを取得する場所を指定します。データ バインディングは、DataGrid の DataBind メソッドが呼び出されたときに発生します。このすべてのコードは .aspx ページの Page_Load メソッドに格納されています。したがって、ブラウザのページが更新されるたびに DataGrid 内のデータも更新されます。

サンプルを設定、ビルド、および実行するには

  1. Windows Communication Foundation サンプルの 1 回限りのセットアップの手順」が実行済みであることを確認します。

  2. ソリューションの C# 版または Visual Basic .NET 版をビルドするには、「Windows Communication Foundation サンプルのビルド」の手順に従います。

  3. このサンプルのクライアントは、開発用 Web サーバーで実行される Web サイトです。開発用 Web サーバーを起動するには、コマンド プロンプトで「%SystemDrive%\Program Files\Common Files\Microsoft Shared\DevServer\9.0\WebDev.WebServer.EXE" /port:8000 /path:<WebFormsSamplePath>\CS\client /vpath:/client」と入力します。次に、https://localhost:8000/client に移動します。このサンプルを複数のコンピューターで実行するには、クライアントの Web.config ファイル内の localhost へのすべての参照をサーバーのコンピューター名に置き換えます。

ms751484.Important(ja-jp,VS.100).gif 注 :
サンプルは、既にコンピューターにインストールされている場合があります。続行する前に、次の (既定の) ディレクトリを確認してください。

<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples

このディレクトリが存在しない場合は、「.NET Framework 4 向けの Windows Communication Foundation (WCF) および Windows Workflow Foundation (WF) のサンプル」にアクセスして、Windows Communication Foundation (WCF) および WF のサンプルをすべてダウンロードしてください。このサンプルは、次のディレクトリに格納されます。

<InstallDrive>:\WF_WCF_Samples\WCF\Scenario\DataBinding\WebForms