UI オートメーションによる Tab コントロール型のサポート
メモ |
---|
このドキュメントは、System.Windows.Automation 名前空間で定義されているマネージ UI Automation クラスを使用する .NET Framework 開発者を対象としています。UI Automationに関する最新情報については、「Windows Automation API: UI Automation (Windows オートメーション API: UI オートメーション)」を参照してください。 |
ここでは、UI Automationによる Tab コントロール型のサポートに関する情報を示します。 UI Automationでは、コントロール型は、ControlTypeProperty プロパティを使用するためにコントロールで満たす必要がある一連の条件となります。 これらの条件には、UI Automation ツリー構造、UI Automationのプロパティ値、および UI Automation コントロール パターンに関する特定のガイドラインが含まれます。
タブ コントロールは、ノートの仕切ページまたはファイル キャビネットのラベルに似ています。 タブ コントロールを使うことによって、アプリケーションはウィンドウまたはダイアログ ボックスの同じ領域に複数のページを定義できます。
以下のセクションでは、Tab コントロール型で必要な UI Automation ツリー構造、プロパティ、コントロール パターン、およびイベントを定義します。 UI Automationの各要件は、Windows Presentation Foundation (WPF)、Win32、Windows Formsのいずれの場合でも、すべてのタブ コントロールに当てはまります。
このトピックは、次のセクションで構成されています。
- 必須の UI オートメーション ツリー構造
- 必須の UI オートメーション プロパティ
- 必須の UI オートメーション コントロール パターンおよびプロパティ
- 必須の UI オートメーション イベント
- 関連トピック
必須の UI オートメーション ツリー構造
次の表では、タブ コントロールに関連した UI Automation ツリーのコントロール ビューとコンテンツ ビューを示し、各ビューに格納できるものについて説明します。 UI Automation ツリーの詳細については、「UI オートメーション ツリーの概要」を参照してください。
コントロール ビュー |
コンテンツ ビュー |
---|---|
タブ
|
タブ
|
タブ コントロールは、Tab Item コントロール型に基づく子 UI Automation要素を持ちます。 Microsoft Office 2007 アプリケーションのようにタブ項目がグループ化されている場合、Tab コントロール型では、次のツリー構造に示すように、グループ化されたタブ項目の Group コントロール型もホストできます。
コントロール ビュー |
コンテンツ ビュー |
---|---|
タブ
|
タブ
|
必須の UI オートメーション プロパティ
次の表に、値または定義が特に Tab コントロール型に関連する UI Automation プロパティを示します。 UI Automation プロパティの詳細については、「クライアントの UI オートメーション プロパティ」を参照してください。
UI Automation プロパティ |
値 |
説明 |
---|---|---|
説明を参照。 |
このプロパティの値は、アプリケーションのすべてのコントロールで一意にする必要があります。 |
|
説明を参照。 |
コントロール全体を包含する外側の四角形。 |
|
説明を参照。 |
コントロールがキーボード フォーカスを受け取ることができる場合は、このプロパティをサポートする必要があります。 |
|
説明を参照。 |
タブ コントロールは、Name プロパティを必要とすることはほとんどありません。 |
|
なし |
タブ コントロールには、クリックできるポイントはありません。 |
|
説明を参照。 |
通常、タブ コントロールには、このプロパティで公開される静的なテキスト ラベルがあります。 |
|
タブ |
この値は、すべての UI フレームワークで共通です。 |
|
"タブ" |
Tab コントロール型に対応するローカライズされた文字列。 |
|
True |
Tab コントロール型は、キーボード フォーカスを受け取ることができる必要があります。 通常、UI Automation クライアントはタブ コントロールの SetFocus を呼び出し、その項目の 1 つが、キーボード フォーカスをタブ コントロールに送ります。 項目の 1 つにフォーカスを設定せずに、フォーカスを受け取ることができるタブ コンテナーもあります。 |
|
True |
タブ コントロールは、常に UI Automation ツリーのコンテンツ ビューに含まれます。 |
|
True |
タブ コントロールは、常に UI Automation ツリーのコントロール ビューに含まれます。 |
|
説明を参照。 |
タブ コントロールは、水平方向または垂直方向のどちらに配置されるのかを常に示す必要があります。 |
必須の UI オートメーション コントロール パターンおよびプロパティ
すべてのタブ コントロールでサポートする必要がある UI Automation コントロール パターンの一覧を次の表に示します。 コントロール パターンの詳細については、「UI オートメーション コントロール パターンの概要」を参照してください。
コントロール パターン/パターン プロパティ |
サポート/値 |
説明 |
---|---|---|
○ |
すべてのタブ コントロールは、Selection パターンをサポートする必要があります。 |
|
True |
タブ コントロールでは、常に選択が行われる必要があります。 |
|
False |
タブ コントロールは、常に単一選択コンテナーです。 |
|
依存 |
Scroll パターンは、一連のタブ項目全体をスクロールできるようにするウィジェットを持つタブ コントロールでサポートされる必要があります。 |
必須の UI オートメーション イベント
すべてのタブ コントロールでサポートする必要がある UI Automation イベントを次の表に示します。 イベントの詳細については、「UI オートメーション イベントの概要」を参照してください。
UI Automation イベント |
サポート |
説明 |
---|---|---|
BoundingRectangleProperty プロパティ変更イベント |
必須 |
なし |
IsOffscreenProperty プロパティ変更イベント |
必須 |
なし |
IsEnabledProperty プロパティ変更イベント |
必須 |
なし |
HorizontallyScrollableProperty プロパティ変更イベント |
依存 |
なし |
HorizontalScrollPercentProperty プロパティ変更イベント |
依存 |
なし |
HorizontallyScrollableProperty プロパティ変更イベント |
依存 |
なし |
HorizontalViewSizeProperty プロパティ変更イベント |
依存 |
なし |
VerticalScrollPercentProperty プロパティ変更イベント |
依存 |
なし |
VerticalViewSizeProperty プロパティ変更イベント |
依存 |
なし |
必須 |
なし |
|
必須 |
なし |