COM+ 1.0 セキュリティとの相互運用
既存の COM+ 1.0 アプリケーションは、新しい .NET Framework マネージ コンポーネントによって拡張できます。 拡張した場合も、COM+ 1.0 セキュリティ コンテキストは COM+ 1.0 によって管理され、アプリケーションを設定するために COM+ 1.0 の管理ユーザー インターフェイスが使用されます。 基本的に、COM+ 1.0 アプリケーションからは、.NET Framework オブジェクトは COM+ 1.0 オブジェクトと同じように見えます。
COM+ 1.0 のセキュリティ サービスから .NET Framework オブジェクトを参照できるようにするには、Windows Software Development Kit (SDK) に用意されているツール (Tlbexp.exe など) を実行して、パブリック インターフェイス用のタイプ ライブラリを生成し、COM+ 1.0 がオブジェクトを特定できるようにオブジェクトを登録する必要があります。 ロールおよびその他のロール ベース セキュリティ動作を設定するには、COM+ 1.0 の管理機能を使用する必要があります。
COM+ 1.0 セキュリティとの相互運用にはいくつかの制限があります。 COM+ 1.0 のセキュリティ プロパティは、プロセス境界やマシン境界を超えて伝播したり、マネージ コード内の新しく作成された実行スレッドに伝播することはありません。 COM+ 1.0 のセキュリティ サービスを使用できるのは、Windows 2000 システム上のマネージ コードだけです。
.NET Framework では、COM+ 1.0 のセキュリティ機能にアクセスするためのマネージ ラッパーが System.EnterpriseServices 名前空間の中に用意されています。