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チュートリアル: SQL Server 2008 R2 Express with Advanced Services のインストールと構成

WCF RIA サービス のチュートリアルでは、SQL Server 2008 および AdventureWorks データベースがインストールされていることを前提としています。SQL Server 2008 R2 Express with Advanced Services は、必要な AdventureWorks データベースをインストールして使用するために最低限必要なバージョンです。標準の SQL Server 2008 R2 Express バージョンには必要なサービスがありません。このチュートリアルでは、SQL Server 2008 R2 Express with Advanced Services のインスタンスを作成するために必要な手順について説明します。

AdventureWorks データベースをインストールする手順については、「チュートリアル: AdventureWorks OLTP および LT サンプル データベースのインストール」を参照してください。

Warning 注意 :
RIA サービス のチュートリアルを使用するには、Visual Studio 2010、Silverlight のランタイムと SDK、および WCF RIA サービス と WCF RIA サービス Toolkit もインストールする必要があります。これらのプログラムのインストール ポイントについては、「WCF RIA Services の前提条件」を参照してください。
Warning 注意 :
AdventureWorks データベースのインストーラーは、SQL Server 2008 R2 Express with Advanced Services または SQL Server 2008 R2 の製品版で新しく作成された SQL Server のインスタンスでのみ動作します。アップグレードされたインスタンスでは正常に動作しません。

SQL Server 2008 R2 Express with Advanced Services のインストールと構成

Tipヒント :
これらのチュートリアルでは、SQL Server 2008 R2 Express with Advanced Services の完全に新しいインスタンスをインストールすることをお勧めします。

SQL Server 2008 R2 Express の新しいインスタンスをインストールするには

  1. OS のアーキテクチャ (x86 または x64) に適切なバージョンの SQL Server 2008 R2 Express with Advanced Services をダウンロードします。

  2. ダウンロードが完了したら、[実行] をクリックします。

    インストーラーによって必要なファイルが抽出されると、[SQL Server インストール センター] が表示されます。

  3. 左側のパネルで、[インストール] を選択し、[新規インストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加します] をクリックします。

    [SQL Server 2008 R2 セットアップ] ダイアログ ボックスが表示されたら、セットアップ ファイルを初期化し、ルールのチェックを実行します。

  4. [インストールの種類] 画面で、[新規インストールを実行するか共有機能を追加する] をクリックして [次へ] をクリックします。

  5. [ライセンス条項に同意する] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。

    note注 :
    影響を受けるファイルで操作が保留されている場合は、この時点で再起動が必要になる可能性があります。
  6. [すべて選択] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  7. このコンピューターに SQL Server を初めてインストールする場合は [既定のインスタンス] を選択できます。それ以外の場合は [名前付きインスタンス] を選択します。

    覚えやすいインスタンス名を入力し、[次へ] をクリックします。

    Tipヒント :
    通常、SQL Server インスタンス名はすべて大文字の 1 つの単語として作成します。
  8. [サーバーの構成] の既定の設定をそのままにし、[次へ] をクリックします。

  9. [アカウントの準備] タブで、[Windows 認証モード] (既定) を選択し、[現在のユーザーの追加] をクリックします。

  10. [FILESTREAM] タブで、[Transact-SQL アクセスに対して FILESTREAM を有効にする] チェック ボックスをオンにし、[ファイル I/O ストリーム アクセスに対して FILESTREAM を有効にする] チェック ボックスをオンにして、[次へ] をクリックします。

  11. [Reporting Services の構成] の既定の設定をそのままにし、[次へ] をクリックします。

  12. [エラー報告] の既定の設定をそのままにし、[次へ] をクリックします。

  13. インストールが完了したら、[次へ] をクリックし、[閉じる] をクリックします。

新しいインスタンスのインストールが完了したので、そのインスタンスを構成する必要があります。この構成設定により、SQL Server インスタンスへのアクセスに必要な接続が有効になります。

AdventureWorks データベースのインストールに合わせて SQL Server の新しいインスタンスを構成する

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に [Microsoft SQL Server 2008 R2] をポイントし、[構成ツール] をポイントして、[SQL Server 構成マネージャー] をクリックします。

    [SQL Server 構成マネージャー] ウィンドウが開きます。

  2. 左ペインで、[SQL Server のサービス] を選択し、[SQL Server (<InstanceName>)] インスタンスを右クリックします。ショートカット メニューの [プロパティ] をクリックします。

    Important 注 :
    "<InstanceName>" はプレースホルダーなので、使用しているインスタンスの実際の名前に置き換える必要があります。

    [SQL Server (<InstanceName>) のプロパティ] ダイアログが表示されます。

  3. [FILESTREAM] タブで、[Transact-SQL アクセスに対して FILESTREAM を有効にする] チェック ボックスと [ファイル I/O ストリーム アクセスに対して FILESTREAM を有効にする] チェック ボックスの両方がオンになっていることを確認します。

  4. [OK] をクリックします。

  5. SQL Server 構成マネージャーに戻り、SQL フルテキスト フィルター デーモン ランチャー (<InstanceName>) が実行されていることを確認します。実行されていない場合は、インスタンスを右クリックし、[開始] をクリックします。

  6. SQL Server 構成マネージャーの左ペインで、[SQL Server ネットワークの構成] を展開し、[<InstanceName> のプロトコル] をクリックします。

  7. [名前付きパイプ] をダブルクリックし、[名前付きパイプのプロパティ] ダイアログ ボックスが表示されたら、[有効] の横にあるドロップダウンで [はい] をクリックします。[OK] をクリックします。

  8. TCP/IP プロトコルに対しても前の手順を繰り返して、有効にします。Keep Alive プロパティとすべて受信待ちプロパティの既定値をそのまま使用します。

  9. SQL Server 構成マネージャーの左ペインで、[SQL Server のサービス] を再び選択し、右ペインの [SQL Server (<InstanceName>)] を右クリックして [再起動] をクリックします。

    Tipヒント :
    SQL Server インスタンスの構成を変更した後、変更が反映されるようにインスタンスを再起動することをお勧めします。

これで、SQL Server 2008 R2 Express with Advanced Services インスタンスのインストールと構成が完了しました。AdventureWorks OLTP サンプル データベースおよび LT サンプル データベースをインストールする準備が整いました。データベースをインストールする手順については、「チュートリアル: AdventureWorks OLTP および LT サンプル データベースのインストール」を参照してください。