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アセンブリ バージョンを使用してユーザー設定ワークフロー活動を更新する

 

公開日: 2016年11月

対象: Dynamics CRM 2015

Microsoft Dynamics CRM 2015 では、アセンブリのバージョン管理モデルが向上しているため、ユーザー定義ワークフロー活動のアセンブリに対する更新が効率的に処理されます。

このトピックの内容

アセンブリ バージョン番号について

ユーザー定義ワークフロー活動の更新

ユーザー定義ワークフロー活動のアップグレード

アセンブリ バージョン番号について

ユーザー定義ワークフロー活動のアセンブリは、それぞれバージョン番号を持ちます。 このバージョン番号は、4 つの部分から成る次の形式の文字列で表されます。

<major_version>.<minor_version>.<build_number>.<revision>

たとえば、バージョン 1.5.200.5 の場合、1 はメジャー バージョン、5 はマイナー バージョン、200 はビルド番号、5 はリビジョン番号を表します。

ユーザー定義ワークフロー活動の更新

既存のワークフロー活動を更新して、個人用のコード実装内のバグを修正したり、変更を加えたりする必要がある場合があります。 ユーザー定義ワークフロー活動を更新する場合は、入力パラメーターの変更など、基になるコード内のパブリック クラスやメソッド シグネチャを大きく変更しないでください。ユーザー定義ワークフロー活動を使用している既存のワークフロー インスタンスが正常に機能しなくなる可能性があります。

  1. ユーザー定義ワークフロー活動の基になるコードに必要な変更を行います。

  2. ユーザー定義ワークフロー活動のアセンブリ情報内で、<build_number> および <revision> またはそのどちらかの値のみを変更し、コンパイルします。 たとえば、アセンブリの値を "1.0.0.0" から "1.0.10.5" へ変更します。

  3. Microsoft Dynamics 365 内の登録されているユーザー定義ワークフロー活動を新しいアセンブリで更新します。

Microsoft Dynamics 365 でユーザー定義ワークフロー活動を更新すると、ユーザー定義ワークフロー活動を使用している既存のすべての実行プロセス (ワークフローとダイアログ) のインスタンスは、プロセス定義の更新を要求することなく、更新された活動を使用して自動的に開始します。

ユーザー定義ワークフロー活動のアップグレード

アクションの追加や削除、入出力パラメーターの変更など、ユーザー定義ワークフロー活動を大幅に変更する必要がある場合があります。 このような場合は、ユーザー定義ワークフロー活動をアップグレードします。

  1. ユーザー定義ワークフロー活動の基になるコードに必要な変更を行います。

  2. ユーザー定義ワークフロー活動のアセンブリ情報内で、<major_version> および <minor_version> またはそのどちらかの値を変更し、コンパイルします。 たとえば、アセンブリの値を "1.0.0.0" から "2.0.0.0" へ変更します。

  3. アップグレードしたユーザー定義ワークフロー活動を新しいアセンブリとして登録します。 新しいアセンブリの NamePublicKeyToken、および Culture は既存のアセンブリと同じであり、同じアセンブリの異なるバージョンと見なされます。

ユーザー定義ワークフロー活動をアップグレードした後、ユーザー定義ワークフロー活動を使用している既存の実行プロセス インスタンスは、旧バージョンのユーザー定義ワークフロー活動を引き続き使用します。 このため、既存の実行プロセス インスタンスが動作しなくなることはありません。 プロセスで新バージョンのユーザー定義のワークフロー活動を使用する場合は、新バージョンを使用するようにプロセス定義を変更する必要があります。Microsoft Dynamics 365 は、選択元のドロップダウン リストに、アセンブリの <major_version><minor_version> のすべての組み合わせを表示します。

ユーザー定義のワークフロー活動のバージョンを選択

必要に応じて、新バージョンを使用するようにすべてのプロセス定義を更新した後、旧バージョンのユーザー定義ワークフロー活動の登録を解除することもできます。

関連項目

ユーザー定義ワークフロー活動 (ワークフロー アセンブリ)
プロセス クラス、属性、および種類

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