ASP セッション <session>
- 概要
- 互換性
- セットアップ
- 方法
- 構成
- サンプル コード
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概要
<asp>
要素の <session>
要素は、ASP (Active Server Pages) のセッション状態の設定を指定します。セッション状態とは、インターネット インフォメーション サービス (IIS) 7.0 がそれぞれのクライアント セッションに関する情報を保存する手段です。たとえば、Web サイトにショッピング カート アプリケーションを実装している場合、各クライアントのショッピング カートの内容をセッション状態に保存できます。
ASP セッション状態を保存するには、サーバー上のメモリ リソースが必要であり、必要なメモリの量は各セッションで保存する情報の量に応じて変わります。IIS 7.0 が使用するリソースを制限するために、セッション状態の設定を指定することが可能です。たとえば、max 属性は保存するセッションの最大数を指定します。timeout 属性は ASP の各セッションの期間を指定します。
アプリケーションでセッション状態を必要としない場合は、allowSessionState を false に設定することによって、ASP セッション状態を無効にできます。
互換性
IIS 7.0 | IIS 6.0 | |
---|---|---|
説明 | <asp> の <session> は IIS 7.0 で新たに導入された要素です。 |
<session> 要素は、IIS 6.0 の次のメタベース プロパティに代わるものです。AspAllowSessionState AspKeepSessionIDSecure AspSessionMax AspSessionTimeout |
セットアップ
Web サーバー上で ASP アプリケーションをサポートおよび構成するには、ASP モジュールをインストールする必要があります。ASP モジュールをインストールするには、次の手順を実行します。
Windows Server 2008
タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして [サーバー マネージャー] をクリックします。
[サーバー マネージャー] のツリー表示で、[役割] を展開して [Web サーバー (IIS)] をクリックします。
[Web サーバー (IIS)] ウィンドウで、[役割サービス] セクションまでスクロールして [役割サービスの追加] をクリックします。
役割サービスの追加ウィザードの [役割サービスの選択] ページで、[ASP] を選択します。
[ASP に必要な役割サービスを追加しますか] ダイアログ ボックスが表示されたら、[必要な役割サービスを追加] をクリックします (このページは、サーバーに ISAPI 拡張機能の役割サービスをインストールしていない場合にのみ表示されます)。
[役割サービスの選択] ページで、[次へ] をクリックします。
[インストール オプションの確認] ページで [インストール] をクリックします。
[結果] ページで [閉じる] をクリックします。
Windows Vista
タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。
[コントロール パネル] の [プログラムと機能] をクリックして、[Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。
[Internet Information Services]、[World Wide Web サービス]、[アプリケーション開発機能] の順に展開します。
[ASP] を選択して、[OK] をクリックします。
方法
サイトまたはアプリケーションの ASP セッション状態の設定の構成方法
タスク バーの [スタート] ボタンをクリックして、[管理ツール] をポイントし、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー] をクリックします。
[接続] ウィンドウで当該サーバー名を展開して [サイト] を展開し、構成する Web サイトまたは Web アプリケーションを選択します。
サイトまたはアプリケーションの [ホーム] ウィンドウで [ASP] をダブルクリックします。
[ASP] ウィンドウで [セッション プロパティ] セクションを展開し、必要な設定を構成します。
[操作] ウィンドウの [適用] をクリックします。
構成
属性
属性 | 説明 |
---|---|
allowSessionState |
オプションの Boolean 属性。 ASP アプリケーションのセッション状態保持を有効にするかどうかを指定します。 既定値は true です。 |
keepSessionIdSecure |
オプションの Boolean 属性。 キュリティで保護されたチャネルでセッション ID が割り当てられた場合に、セキュリティで保護された Cookie としてセッション ID を送信するかどうかを指定します。 既定値は true です。 |
max |
オプションの uint 属性。 同時セッションの最大数を指定します。 既定値は 4294967295 です。 |
timeout |
オプションの timeSpan 属性。 セッション オブジェクトに関連付けられた最後の要求を実行してから、そのセッション オブジェクトを保持する時間の最大値 (hh:mm:ss) を指定します。 既定値は 00:20:00 です。 |
子要素
なし。
構成サンプル
次の構成サンプルでは、Default Web Site で ASP セッション状態を有効にし、ASP セッションの最大数を 1000 に設定し、セッション タイムアウトを 10 分に設定します。
<location path="Default Web Site">
<system.webServer>
<asp>
<session allowSessionState="true" max="1000" timeout="00:10:00" />
</asp>
</system.webServer>
</location>
サンプル コード
次のコード サンプルでは、Default Web Site で ASP セッション状態を有効にし、ASP セッションの最大数を 1000 に設定し、セッション タイムアウトを 10 分に設定します。
AppCmd.exe
appcmd.exe set config "Default Web Site" -section:system.webServer/asp /session.allowSessionState:"True" /commit:apphost
appcmd.exe set config "Default Web Site" -section:system.webServer/asp /session.max:"1000" /commit:apphost
appcmd.exe set config "Default Web Site" -section:system.webServer/asp /session.timeout:"00:10:00" /commit:apphost
C#
using System;
using System.Text;
using Microsoft.Web.Administration;
internal static class Sample
{
private static void Main()
{
using (ServerManager serverManager = new ServerManager())
{
Configuration config = serverManager.GetApplicationHostConfiguration();
ConfigurationSection aspSection = config.GetSection("system.webServer/asp", "Default Web Site");
ConfigurationElement sessionElement = aspSection.GetChildElement("session");
sessionElement["allowSessionState"] = true;
sessionElement["max"] = 1000;
sessionElement["timeout"] = TimeSpan.Parse("00:10:00");
serverManager.CommitChanges();
}
}
}
VB.NET
Imports System
Imports System.Text
Imports Microsoft.Web.Administration
Module Sample
Sub Main()
Dim serverManager As ServerManager = New ServerManager
Dim config As Configuration = serverManager.GetApplicationHostConfiguration
Dim aspSection As ConfigurationSection = config.GetSection("system.webServer/asp", "Default Web Site")
Dim sessionElement As ConfigurationElement = aspSection.GetChildElement("session")
sessionElement("allowSessionState") = True
sessionElement("max") = 1000
sessionElement("timeout") = TimeSpan.Parse("00:10:00")
serverManager.CommitChanges()
End Sub
End Module
JavaScript
var adminManager = new ActiveXObject('Microsoft.ApplicationHost.WritableAdminManager');
adminManager.CommitPath = "MACHINE/WEBROOT/APPHOST";
var aspSection = adminManager.GetAdminSection("system.webServer/asp", "MACHINE/WEBROOT/APPHOST/Default Web Site");
var sessionElement = aspSection.ChildElements.Item("session");
sessionElement.Properties.Item("allowSessionState").Value = true;
sessionElement.Properties.Item("max").Value = 1000;
sessionElement.Properties.Item("timeout").Value = "00:10:00";
adminManager.CommitChanges();
VBScript
Set adminManager = WScript.CreateObject("Microsoft.ApplicationHost.WritableAdminManager")
adminManager.CommitPath = "MACHINE/WEBROOT/APPHOST"
Set aspSection = adminManager.GetAdminSection("system.webServer/asp", "MACHINE/WEBROOT/APPHOST/Default Web Site")
Set sessionElement = aspSection.ChildElements.Item("session")
sessionElement.Properties.Item("allowSessionState").Value = True
sessionElement.Properties.Item("max").Value = 1000
sessionElement.Properties.Item("timeout").Value = "00:10:00"
adminManager.CommitChanges()