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URL 圧縮 <urlCompression>

  • 概要
  • 互換性
  • セットアップ
  • 方法
  • 構成
  • サンプル コード

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概要

<urlCompression> 要素は、インターネット インフォメーション サービス (IIS) 7.0 での静的コンテンツおよび動的コンテンツの圧縮に関して、次の設定を指定します。

  • <urlCompression> 要素の doDynamicCompression 属性は、サイト、アプリケーション、またはフォルダー レベルでの動的コンテンツの圧縮を有効または無効にします。
  • <urlCompression> 要素の doStaticCompression 属性は、サイト、アプリケーション、またはフォルダー レベルでの静的コンテンツの圧縮を有効または無効にします。
  • dynamicCompressionBeforeCache 属性は、キャッシュされていないコンテンツを IIS で動的に圧縮するかどうかを指定します。dynamicCompressionBeforeCache 属性が true の場合、IIS は、初回の要求時に応答を動的に圧縮するためにコンテンツをキューに格納します。以降の要求は、圧縮された応答がキャッシュ ディレクトリに追加されるまで、動的に処理されます。圧縮された応答がキャッシュ ディレクトリに追加されると、以降の要求ではキャッシュされた応答がクライアントに送信されます。dynamicCompressionBeforeCachefalse の場合、IIS は圧縮された応答がキャッシュ ディレクトリに追加されるまで、圧縮されていない応答を返します。

: dynamicCompressionBeforeCache 属性が true であっても、出力キャッシュの応答がフラッシュされた場合は、その応答が出力キャッシュに入れられる前は動的な圧縮は実行されません。ただし、doDynamicCompression 属性が true の場合は、出力キャッシュが応答でいっぱいになっても、動的な圧縮が引き続き実行されます。

互換性

  IIS 7.0 IIS 6.0
説明 <urlCompression> は IIS 7.0 で新たに導入された要素です。 <urlCompression> 要素は、IIS 6.0 の次のメタベース プロパティに代わるものです。

DoStaticCompression
DoDynamicCompression
HcDoOnDemandCompression

セットアップ

HTTP 圧縮は、通常、IIS 7.0 の既定のインストールに含まれていますが、静的圧縮のみが既定でインストールされます。静的圧縮または動的圧縮をインストールするには、次の手順を実行します。

Windows Server 2008

  1. タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントして [サーバー マネージャー] をクリックします。

  2. [サーバー マネージャー] のツリー表示で、[役割] を展開して [Web サーバー (IIS)] をクリックします。

  3. [Web サーバー (IIS)] ウィンドウで、[役割サービス] セクションまでスクロールして [役割サービスの追加] をクリックします。

  4. 役割サービスの追加ウィザードの [役割サービスの選択] ページで、動的圧縮をインストールする場合は [動的なコンテンツの圧縮] を、静的圧縮をインストールする場合は [静的なコンテンツの圧縮] を選択して、[次へ] をクリックします。

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  5. [インストール オプションの確認] ページで [インストール] をクリックします。

  6. [結果] ページで [閉じる] をクリックします。

Windows Vista

  1. タスク バーの [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をクリックします。

  2. [コントロール パネル][プログラムと機能] をクリックして、[Windows の機能の有効化または無効化] をクリックします。

  3. [Internet Information Services][World Wide Web サービス][性能機能] の順に展開します。

  4. 動的圧縮をインストールする場合は [HTTP 動的圧縮] を、静的圧縮をインストールする場合は [静的なコンテンツの圧縮] を選択します。

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  5. [OK] をクリックします。

方法

サイトまたはアプリケーションで静的圧縮と動的圧縮を有効または無効にする方法

  1. タスク バーの [スタート] ボタンをクリックして、[管理ツール] をポイントし、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー] をクリックします。

  2. [接続] ウィンドウで、圧縮を有効にする接続、サイト、アプリケーション、またはディレクトリに移動します。

  3. [ホーム] ウィンドウで [圧縮] をダブルクリックします。

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  4. [圧縮] ウィンドウで、チェック ボックスをオンにして静的または動的圧縮を有効にするか、チェック ボックスをオフにして静的または動的圧縮を無効にします。

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  5. 上記の手順を完了したら、[操作] ウィンドウで [適用] をクリックします。

サーバーで静的圧縮と動的圧縮を有効または無効にする方法

  1. タスク バーの [スタート] ボタンをクリックして、[管理ツール] をポイントし、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー] をクリックします。

  2. [接続] ウィンドウでサーバーの名前を強調表示します。

  3. サーバーの [ホーム] ウィンドウで [圧縮] をダブルクリックします。

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  4. [圧縮] ウィンドウで、チェック ボックスをオンにして静的または動的圧縮を有効にするか、チェック ボックスをオフにして静的または動的圧縮を無効にします。

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  5. 上記の手順を完了したら、[操作] ウィンドウで [適用] をクリックします。

構成

属性

属性 説明
doDynamicCompression オプションの Boolean 属性。

URL で動的な圧縮を有効にするかどうかを指定します。

: 動的な圧縮を使用すると、プロセッサ使用率が増加し、Web サーバーの全体的なパフォーマンスが低下する可能性があります。

既定値は false です。
doStaticCompression オプションの Boolean 属性。

URL で静的な圧縮を有効にするかどうかを指定します。

既定値は true です。
dynamicCompressionBeforeCache オプションの Boolean 属性。

現在提供される応答が、出力キャッシュに入れられる前に動的に圧縮されるかどうかを指定します。

既定値は false です。

子要素

なし。

構成サンプル

次の構成サンプルでは、Default Web Site で静的な圧縮を有効にし、動的な圧縮を無効にします。

<configuration>

   <system.webServer>
      <urlCompression doStaticCompression="true" doDynamicCompression="false" />
   </system.webServer>
</configuration>

サンプル コード

次のコード サンプルでは、Default Web Site で静的な圧縮を有効にし、動的な圧縮を無効にします。

AppCmd.exe

appcmd.exe set config "Default Web Site" -section:system.webServer/urlCompression /doDynamicCompression:"False" 

appcmd.exe set config "Default Web Site" -section:system.webServer/urlCompression /doStaticCompression:"True"

C#

using System;
using System.Text;
using Microsoft.Web.Administration;

internal static class Sample
{
   private static void Main()
   {
      using (ServerManager serverManager = new ServerManager())
      {
         Configuration config = serverManager.GetWebConfiguration("Default Web Site");

         ConfigurationSection urlCompressionSection = config.GetSection("system.webServer/urlCompression");
         urlCompressionSection["doStaticCompression"] = true;
         urlCompressionSection["doDynamicCompression"] = false;

         serverManager.CommitChanges();
      }
   }
}

VB.NET

Imports System
Imports System.Text
Imports Microsoft.Web.Administration

Module Sample

   Sub Main()
      Dim serverManager As ServerManager = New ServerManager
      Dim config As Configuration = serverManager.GetWebConfiguration("Default Web Site")

      Dim urlCompressionSection As ConfigurationSection = config.GetSection("system.webServer/urlCompression")
      urlCompressionSection("doStaticCompression") = True
      urlCompressionSection("doDynamicCompression") = False

      serverManager.CommitChanges()
   End Sub

End Module

JavaScript

var adminManager = new ActiveXObject('Microsoft.ApplicationHost.WritableAdminManager');
adminManager.CommitPath = "MACHINE/WEBROOT/APPHOST/Default Web Site";

var urlCompressionSection = adminManager.GetAdminSection("system.webServer/urlCompression", "MACHINE/WEBROOT/APPHOST/Default Web Site");
urlCompressionSection.Properties.Item("doStaticCompression").Value = true;
urlCompressionSection.Properties.Item("doDynamicCompression").Value = false;

adminManager.CommitChanges();

VBScript

Set adminManager = WScript.CreateObject("Microsoft.ApplicationHost.WritableAdminManager")
adminManager.CommitPath = "MACHINE/WEBROOT/APPHOST/Default Web Site"

Set urlCompressionSection = adminManager.GetAdminSection("system.webServer/urlCompression", "MACHINE/WEBROOT/APPHOST/Default Web Site")
urlCompressionSection.Properties.Item("doStaticCompression").Value = True
urlCompressionSection.Properties.Item("doDynamicCompression").Value = False

adminManager.CommitChanges()