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Windows® 7 標準クライアント 展開技術概要:

9. 自動展開 (続き)

System Center Configuration Manager を使用した自動展開

System Center Configuration Manager (SCCM) は、クライアントのインベントリ収集や、クライアントへのアプリケーション配布ソリューションを提供するシステム管理製品です。SCCM では、アプリケーションの配布だけでなく、オペレーティング システムの WIM イメージを展開したり、更新プログラムを展開したりすることもできます。SCCM のオペレーティング システム展開機能では、コレクタ単位で OS 更新通知の指定ができるため、展開対象のクライアントをコレクタ (コンピューターの動的なグループ) にまとめ、一括して展開先を指定できます。また、展開の実行は、スケジュール機能を利用して、指定した日時に実行できます。ここでは、SCCM 環境が既に存在する状態で、オペレーティング システム展開のための主な管理作業を紹介します。

必要なコンポーネント

SCCM 2007 を使用した自動展開に必要なコンポーネントは次の通りです。

  • Windows 7 インストール メディア
  • 展開先コンピューター
  • SCCM 2007
  • Active Directory ドメイン
SCCM を使用した自動展開の主な手順

図 8

  1. ブート イメージの追加

    SCCM クライアントが Windows セットアップを実行するために使用するブート イメージを SCCM サーバーに追加します。

  2. SCCM クライアント配布パッケージの作成

    SCCM クライアントを展開先コンピューターにインストールするための配布パッケージを作成します。

  3. OS イメージの追加

    OS インストール パッケージで指定する OS イメージを SCCM サーバーに追加します。

  4. OS インストール パッケージの追加

    展開先コンピューターに OS をインストールするための OS インストール パッケージを追加します。

  5. タスク シーケンスの作成と提供
  6. 展開先コンピューターで実行するタスク シーケンスを作成します。タスク シーケンスは、Windows をインストールする前後の処理をタスクとして定義し、Windows インストールとともに処理することができます。例えば、Windowsのインストール前にユーザー状態データーを別の領域に保存し、インストール後に復元することが可能です。作成したタスク シーケンスは、SCCM クライアントが実行できるようにするために SCCM サーバーで [提供] する必要があります。
  7. オペレーティング システムの展開

    SCCM の管理者が指定したクライアントにタスク シーケンスが提供され、指定した時刻に SCCM クライアントでタスク シーケンスが実行されます。オペレーティング システムの展開は、タスク シーケンスの一部として SCCM クライアントで実行されます。

 

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