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添付ファイル フィルターを構成する

適用先 : Exchange Server 2010

添付ファイル フィルターは、添付ファイルのコンテンツの種類または添付ファイル名によって、添付ファイルが Microsoft Exchange Server 2010 組織に入ってくるのを防ぐことができます。添付ファイルの処理方法は、添付ファイル フィルターの構成によって異なります。

Aa997139.important(ja-jp,EXCHG.140).gif重要 :
シェルを使用して添付ファイル フィルターに加えた構成の変更は、エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているローカル コンピューターにのみ適用されます。組織でエッジ トランスポート サーバーの役割のインスタンスが複数実行されている場合は、添付ファイル フィルターの構成変更を各コンピューターに適用する必要があります。

添付ファイルのコンテンツの種類または添付ファイル名によって添付ファイルをフィルター処理するように、添付ファイル フィルターのエントリを構成することができます。添付ファイル フィルターのエントリを追加する前に、フィルター処理を MIME コンテンツの種類によって行うか、ファイル名によって行うかを決定する必要があります。添付ファイル フィルターの種類の選択は、ビジネスのニーズやポリシーによって異なります。詳細については、「添付ファイル フィルターについて」を参照してください。

スパム対策およびウイルス対策機能に関連する他の管理タスクについては、「スパム対策およびウイルス対策の機能の管理」を参照してください。

シェルを使用して添付ファイル フィルター エージェントを有効にする

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「トランスポートのアクセス許可」の「トランスポート エージェント」。

Aa997139.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
EMC を使用して添付ファイル フィルター エージェントを有効にすることはできません。

既定では、添付ファイル フィルター エージェントは、エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされたコンピューターで有効になっています。

この例では、添付ファイル フィルター エージェントが有効になっていない場合に有効にします。

Enable-TransportAgent -Identity "Attachment Filter agent"

構文およびパラメーターの詳細については、「Enable-TransportAgent」を参照してください。

シェルを使用して添付ファイル フィルター エントリを追加する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「トランスポートのアクセス許可」の「スパム対策機能」。

Aa997139.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
EMC を使用して添付ファイル フィルター エントリを追加することはできません。

Exchange 2010 では、各エッジ トランスポート サーバーで複数の添付ファイル フィルターを構成できます。

特定の MIME コンテンツの種類を持つ電子メールの添付ファイルをフィルター処理する添付ファイル フィルターを追加するには、次の構文を使用します。

Add-AttachmentFilterEntry -Name <MIMEContentType> -Type ContentType

この例では、添付ファイル フィルターを使用してすべての JPEG イメージをフィルター処理します。次のコマンドを各エッジ トランスポート サーバーで実行する必要があることに注意してください。

Add-AttachmentFilterEntry -Name image/jpeg -Type ContentType

ファイル名またはファイル名の拡張子に基づいて電子メールの添付ファイルをフィルター処理する添付ファイル フィルターを追加するには、次の構文を使用します。

Add-AttachmentFilterEntry -Name <FileName> -Type FileName

この例では、ファイル名の拡張子 EXE を持つすべての電子メールの添付ファイルをフィルター処理します。

Add-AttachmentFilterEntry -Name *.EXE -Type FileName

構文およびパラメーターの詳細については、「Add-AttachmentFilterEntry」を参照してください。

シェルを使用して添付ファイル フィルターの動作を構成する

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「トランスポートのアクセス許可」の「スパム対策機能」。

Aa997139.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
EMC を使用して添付ファイル フィルターの動作を構成することはできません。

エッジ トランスポート サーバーの役割で添付ファイル フィルターを構成するには、Set-AttachmentFilterListConfig コマンドレットを使用します。この例では、添付ファイル フィルター エージェントの構成を次のように変更します。

  • 禁止されている添付ファイルを持つメッセージを拒否するように添付ファイル フィルター エージェントを設定します。
  • 拒否されたメッセージのカスタム応答を構成します。
Set-AttachmentFilterListConfig -Action -Reject -RejectResponse "The attachment you included in your e-mail message was not allowed. Your e-mail message cannot be delivered. Please remove the e-mail attachment, and send your message again."

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-AttachmentFilterListConfig」を参照してください。