適用先 : Exchange Server 2010
トピックの最終更新日 : 2009-08-20
スパム対策更新の有効化ウィザードは、Microsoft Exchange Server 2010 エッジ トランスポート サーバーの役割またはハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピューターで、スパム対策更新を有効にするために使用します。このウィザードを使用して、取得する Forefront Protection 2010 for Exchange Server のスパム対策更新の種類を決定し、スパム対策更新を取得するモードを設定できます。
Exchange Server 2010 を実行しているコンピューターの場合、スパム対策自動更新機能は Microsoft 更新サービス フレームワークに依存しています。自動更新の詳細については、「スパム対策更新プログラムについて」を参照してください。
前提条件
Forefront スパム対策自動更新機能は、各ユーザー メールボックスの Exchange Enterprise クライアント アクセス ライセンス (CAL) または Forefront Protection 2010 for Exchange Server ライセンスのいずれかを必要とするプレミアム機能です。
実行内容
- EMC を使用してスパム対策更新を有効にする
- シェルを使用してスパム対策更新を有効にする
EMC を使用してスパム対策更新を有効にする
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「トランスポートのアクセス許可」の「スパム対策更新」。
- Exchange 管理コンソールで、[エッジ トランスポート] をクリックします。
- Exchange スパム対策更新サービスを構成するサーバーを選択します。
- 操作ウィンドウで、[スパム対策更新の有効化] をクリックします。
- スパム対策更新の有効化ウィザードの [スパム対策更新の有効化] ページで、以下を構成します。
- [更新モード]
[手動] Microsoft Update からのコンテンツ フィルター更新を手動で適用するには、このオプションを選択します (このサイトは英語の場合があります)。
[自動] Microsoft Update から取得したスパム対策更新を自動的に適用するには、このオプションを選択します。
[スパム署名の更新] スパム署名の更新は、コンテンツ フィルターの正確性を補完するため、1 日数回のダウンロードが可能です。
[IP 評価の更新] IP 評価の更新は、スパムを送信することが知られている IP アドレスについての送信者評価情報の正確性を向上するため、1 日数回のダウンロードが可能です。 - [更新サービス] Microsoft Update 経由で Forefront Protection 2010 for Exchange Server のスパム対策更新を有効にすることに同意する場合、このオプションを選択します。ユーザーは、Microsoft Update で公開された Forefront Protection 2010 for Exchange Server のスパム対策更新が Exchange サーバーで利用できるようにするため、Microsoft Update の使用を選択する必要があります。このオプションを選択しないと、Microsoft Update 経由での ForefrontProtection 2010 for Exchange Server のスパム対策更新を有効にすることはできません。
[有効にする] をクリックします。
- [更新モード]
- [完了] ページで以下のことを確認し、[終了] をクリックしてウィザードを終了します。
- [完了] の状態は、ウィザードでタスクが正常に完了したことを示します。
- [失敗] の状態は、タスクが完了しなかったことを示します。タスクが失敗した場合は、説明の概要を確認し、[戻る] をクリックして構成を変更します。
注 : Forefront Protection 2010 for Exchange Server のスパム対策更新サービスは、Microsoft Update に対して毎日数回のポーリングを行い、更新プログラムをダウンロードするか、またはオプトイン状態に変更があるかどうかを判断します。このため、選択した操作がシステムに反映されるには 1 時間以上かかる場合があります。変更されたオプトイン状態をすぐに確認したい場合は、Exchange のスパム対策更新サービスを再起動してください。
シェルを使用してスパム対策更新を有効にする
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「トランスポートのアクセス許可」の「スパム対策更新」。
自動スパム対策更新を有効にするには、Enable-AntispamUpdates コマンドレットを使用します。次の例では、このコマンドレットのさまざまな使用方法を示します。
対象となるコンピューターで既に Microsoft Update のオプトイン設定が済んでいる場合にスパム対策自動更新を有効にするには、次のコマンドを実行します。
Enable-AntispamUpdates -Identity SERVER01 -IPReputationUpdatesEnabled $True -UpdateMode Automatic -SpamSignatureUpdatesEnabled $True
この場合、
SERVER01
がスパム対策更新を有効にするサーバーです。スパム対策自動更新を有効にし、Microsoft Update のオプトイン設定を行うには、次のコマンドを実行します。
Enable-AntispamUpdates -Identity SERVER01 -IPReputationUpdatesEnabled $True -MicrosoftUpdate RequestedNotifyDownload -UpdateMode Automatic -SpamSignatureUpdatesEnabled $True
この場合、
SERVER01
がスパム対策自動更新を有効にするサーバーです。この例では、MicrosoftUpdate パラメーターをRequestNotifyDownload
に設定しています。この構成では、コンピューターの状態を Microsoft Update の "オプトイン設定完了" に設定します。また、RequestNotifyDownload
の構成では、バイナリや他のスパム対策以外のデータをダウンロードし、更新のインストールの準備が整ったときに通知するように自動更新クライアントを設定します。重要 : MicrosoftUpdate パラメーターの設定は、スパム対策更新の頻度には影響しません。スパム対策自動更新は、UpdateMode パラメーターによってのみ構成されます。 重要 : Windows 自動更新クライアントを既に構成済みの場合は、自動更新クライアントを使用して Windows 自動更新スケジュールを設定する必要があります。◆Deleted Spaces◇Windows 自動更新スケジュールを既に構成済みの場合は、MicrosoftUpdate パラメーターを設定するときに自動更新クライアントのスケジュールを構成する必要はありません。 注 : Forefront Protection 2010 for Exchange Server のスパム対策更新サービスは、Microsoft Update に対して毎日数回のポーリングを行い、更新プログラムをダウンロードするか、またはオプトイン状態に変更があるかどうかを判断します。このため、選択した操作がシステムに反映されるには 1 時間以上かかる場合があります。変更されたオプトイン状態をすぐに確認する場合は、Microsoft Exchange のスパム対策更新サービスを再起動します。
構文およびパラメーターの詳細については、「Enable-AntispamUpdates」を参照してください。