Outlook Web App の Web ビーコンと HTML フォーム フィルターを構成する
適用先 : Exchange Server 2010
シェルを使用して、Outlook Web App の Web ビーコンおよび HTML フォームを無効にできます。Web ビーコンは、透明なグラフィックや画像などの、Web サイト上や電子メール メッセージ内に埋め込まれるファイル オブジェクトです。通常、Web ビーコンは HTML Cookie と組み合わせて使用され、Web サイト上でのユーザーの動作を監視したり、Web ビーコンを含む電子メール メッセージが開かれるときに受信者の電子メール アドレスを検証したりします。Web ビーコンおよび HTML フォームには有害なコードが含まれることもあり、電子メール フィルターをかいくぐるために使用されることもあります。
既定では、Web ビーコンおよび HTML フォームは UserFilterChoice に設定されています。これにより、すべての Web ビーコンおよび HTML フォームがブロックされますが、ユーザーは個々のメッセージについてブロックを解除できます。管理者はシェルを使用して、Outlook Web App の Web ビーコンおよび HTML フォームのコンテンツに使用されるフィルターの種類を定義することができます。
Web ビーコンの構成は、組織内の Outlook Web App 仮想ディレクトリごとに、仮想ディレクトリ単位で設定されます。
Web ビーコンの詳細については、「Outlook Web App の拡張機能の管理」を参照してください。
Outlook Web App の他の高度な管理タスクについては、「Outlook Web App の拡張機能の管理」を参照してください。
シェルを使用して Outlook Web App の Web ビーコンおよび HTML フォームをブロックする
この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「クライアント アクセス許可」の「Outlook Web App 仮想ディレクトリ」。
この例では、ローカル サーバー上の既定のインターネット インフォメーション サービス (IIS) Web サイトにある Owa
という名前の Outlook Web App 仮想ディレクトリで、すべての Web ビーコンおよび HTML フォームのコンテンツをブロックしています。
Set-OwaVirtualDirectory -identity "Owa (Default Web Site)" -FilterWebBeaconsAndHtmlForms ForceFilter
FilterWebBeaconsandHtmlforms
で設定可能な値は次のとおりです。
UserFilterChoice
既定では、この値で Web ビーコンおよび HTML フォームがブロックされますが、ユーザーが個々のメッセージについて Web ビーコンおよび HTML フォームを許可できます。ForceFilter
この値では、すべての Web ビーコンおよび HTML フォームがブロックされます。DisableFilter
この値では、Web ビーコンおよび HTML フォームが許可されます。
注 : |
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UserFilterChoice および ForceFilter の両方を使用することで、ユーザーが個々のメッセージ上のブロックされているコンテンツをブロック解除できます。パラメーターを ForceFilter に設定すると、コンテンツはユーザーの選択に関係なくブロックされます。 |
構文およびパラメーターの詳細については、「Set-OwaVirtualDirectory」を参照してください。