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リモート クライアント アクセス サーバーで MRSProxy サービスを開始する

メールボックス レプリケーション プロキシ (MRSProxy) サービスは、すべての Exchange 2010 クライアント アクセス サーバーにインストールされます。MRSProxy は、フォレスト間の移動要求を促進するのに役立ち、リモート フォレストの Exchange 2010 クライアント アクセス サーバーで実行されます。ただし、既定では MRSProxy は無効になっています。リモート フォレストのクライアント アクセス サーバーで MRSProxy を開始するには、クライアント アクセス サーバーの Web.config ファイルを変更する必要があります。

Ee732395.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
ネットワーク負荷分散 (NLB) 配列内のすべてのクライアント アクセス サーバーで MRSProxy を開始する必要があります。リモート移動要求を作成して RemoteHostName パラメーターの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定すると、指定した FQDN と同じ名前空間を共有する負荷分散装置は、その配列内のすべてのクライアント アクセス サーバーに移動要求を送信できるようになります。クライアント アクセス サーバーの 1 つで MRSProxy を開始していない場合にそのサーバーに移動要求が送信されると、移動要求は失敗します。NLB 配列の詳細については、空き時間情報サービスについての「可用性サービスのネットワーク負荷分散」を参照してください (このサイトは英語の場合があります)。
Ee732395.Caution(ja-jp,EXCHG.140).gif注意 :
Web.config ファイルを変更する前に、ファイルのコピーを作成し、安全な場所に格納してください。

移動要求に関連する他の管理タスクについては、「移動要求の管理」を参照してください。

Web アプリケーションを使用して MRSProxy サービスを有効にするかどうかをテストする

MRSProxy を有効にすると、Microsoft Internet Explorer などの Web アプリケーションを使用してエンドポイントに接続できます。次の URL を使用します。

https://<ClientAccessServerName>/ews/mrsproxy.svc

Ee732395.note(ja-jp,EXCHG.140).gif注 :
ClientAccessServerName の部分を、MRSProxy を有効にしたクライアント アクセス サーバーの名前に置き換えます。「ページが見つかりません」エラーが発生した場合、そのサーバーでは MRSProxy は有効になりません。

テキスト エディターを使用して MRSProxy サービスを有効にする

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「クライアント アクセス許可」の「テキスト エディター」。

  1. リモート クライアント アクセス サーバーで、メモ帳などのテキスト エディターを使って次のファイルを開きます。
    <Exchange インストール パス>\V14\ExchWeb\EWS\web.config
  2. Web.config ファイルで次のセクションを見つけます。
    <!-- Mailbox Replication Proxy Server configuration -->
    <MRSProxyConfiguration
    IsEnabled="false"
    MaxMRSConnections="100"
    DataImportTimeout="00:01:00" />
  3. IsEnabled の値を "true" に変更します。
  4. Web.config ファイルを保存して閉じます。