Exchange 2003 ハイブリッド展開での管理インターフェイスの構成
**適用先:**Exchange Online, Office 365
推定完了時間:5 分
ここで、Exchange Online 組織を Exchange 管理コンソール (EMC) に追加し、Exchange Online の受信者と組織の構成を管理できるようにリモート PowerShell セッションの作成方法を学習します。社内組織の特定のハイブリッド サーバーから Exchange Online 組織を管理する場合は、その特定のハイブリッド サーバーの EMC に Exchange Online 組織を追加する必要があります。
Exchange Online 組織を EMC に追加すると、社内の Exchange 組織の EMC で通常は使用できる多数のフィールドが、Exchange Online 組織では使用できないことが分かります。これには、Exchange Online の構成における多くの側面が関係していますが、特に受信者が社内の Exchange 組織から管理されていることが原因です。
一部のタスクでは、EMC の代わりにリモート PowerShell セッションを使用して Exchange Online 組織を構成する必要があります。この場合は、次の指示に従って、Exchange Online 組織へのリモート PowerShell セッションを開きます。
詳細情報:Exchange 2003 ハイブリッド展開のハイブリッド管理について
EMC の構成方法
次の手順に従い、Exchange Online 組織をハイブリッド サーバーの EMC に追加できます。
ハイブリッド サーバーで EMC を開きます。
コンソール ツリーで、[Microsoft Exchange] ノードをクリックします。これは、ツリー内の最上位ノードです。
操作ウィンドウで、[Exchange フォレストの追加] をクリックします。
[Exchange フォレストの追加] ダイアログ ボックスで、次のフィールドを入力します。
**[この Exchange フォレストのわかりやすい名前を指定する]**Exchange フォレストの名前を入力します。この名前はコンソール ツリーに表示されます。
**[リモート PowerShell インスタンスを実行するサーバーの FQDN または URL を指定してください]**Exchange Online 組織にアクセスするために必要な URL を含む [Exchange Online] を選択します。
[既定の資格情報でログオン] このチェック ボックスはオフのままにします。[OK] をクリックした後で、Exchange Online 組織の管理者の資格情報を入力するように自動的に求められます。
[OK] をクリックします。
[Windows セキュリティ] ダイアログ ボックスに、Exchange Online 組織の管理者アカウントのアカウント名とパスワードを入力します。たとえば、admin@contoso.onmicrosoft.com および関連アカウントのパスワードを入力します。EMC がこの資格情報を自動的に使用して、Exchange Online 組織が開いているときにそれに接続できるようにするには、[資格情報を記憶する] チェック ボックスをオンにします。
重要
[Windows セキュリティ] の [資格情報を記憶する] チェック ボックスをオンにしない場合は、EMC を開いて Exchange Online 組織に接続するたびにアカウントの資格情報を要求されます。
[OK] をクリックします。
リモート PowerShell を Exchange Online 組織に接続する方法
リモート PowerShell を使用して Exchange Online 組織に接続するには、使用しているコンピューターに Windows PowerShell 2.0 と Windows リモート管理 (WinRM) がインストールされている必要があります。また、そのコンピューター上の Windows PowerShell は、スクリプトを実行するように構成されている必要があります。
詳細情報:「Windows PowerShell のインストールと構成」
Exchange Online 組織とのリモート PowerShell セッションを作成し、コマンドを実行する必要があるときはいつでも、次の手順を実行します。
重要
完了した時点でリモート PowerShell セッションを切断してください。PowerShell アプリケーションの終了前にセッションを切断しないと、使用可能なセッションを使い切ってしまう可能性があります。最大 3 つのリモート PowerShell セッションを同時に確立できます。使用可能なセッションをすべて利用している場合は、セッションが期限切れになるまで待つ必要があります。
Windows PowerShell を開きます。
次のコマンドを使用して、Exchange Online 組織内の管理者アカウントの資格情報を入力します。
$O365Cred = Get-Credential
次のコマンドを使用して、Exchange Online 組織への接続を作成します。
$Session = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://ps.outlook.com/powershell/ -Credential $O365Cred -Authentication Basic -AllowRedirection
次のコマンドを使用して、ローカル コンピューターで Exchange コマンドレットを読み込みます。
Import-PSSession $Session
リモート PowerShell を Exchange Online 組織から切断する方法
Exchange Online 組織で実行予定のタスクを完了した後、ローカル コンピューターと Exchange Online 組織との間のセッションを切断する必要があります。
次のコマンドを使用して、Exchange Online 組織からリモート PowerShell を切断します。
Remove-PSSession $Session
設定が適用されたことを確認する方法
組織が EMC に正常に追加されると、[Exchange Online] 組織の新しい組織ノードがコンソール ツリーに表示されます。新しい組織を展開すると、[組織の構成]、[受信者の構成]、および [ツールボックス] ノードが表示されます。[クライアント アクセス]、[ハブ トランスポート]、および [ユニファイド メッセージング] ノードは、Exchange Online 組織のコンソール ノードには表示されません。
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