RPC over HTTP に対して指定されたポートを使用するように RPC プロキシ サーバーを構成する方法
ここでは、RPC over HTTP に対して指定されたポートを使用するように RPC プロキシ サーバーを構成する方法について説明します。
注 : |
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また、Rpccfg ツールを使用して、ポートの割り当てを設定およびトラブルシューティングすることもできます。Rpccfg ツールは、Windows Server 2003 リソース キット ツール (このサイトは英語の場合があります) に含まれています。 |
インターネット インフォメーション サービス用に RPC over HTTP ネットワーク コンポーネントを構成した後、RPC プロキシ サーバーを構成します。RPC プロキシ サーバーは、ディレクトリ サービスとの通信や Exchange コンピュータのインフォメーション ストアとの通信に特定のポートを使用するように構成します。
ディレクトリ サービスの RPC over HTTP に対して特定のポートを使用するようにすべてのグローバル カタログを構成する方法については、「Exchange Server 2003 バックエンド サーバーとして動作しているグローバル カタログ サーバーで NTDS ポートを設定する方法」を参照してください。
開始する前に
次に示す Exchange ポートに対してレジストリ値が自動的に設定されることを確認します。Exchange Server 2003 セットアップ プログラムを実行すると、次の表に示すポートを使用するように Exchange が構成されます。
サーバー | ポート | サービス |
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Exchange Server (グローバル カタログ) |
6001 |
<ストア名> |
|
6002 |
DSReferral |
|
6004 |
DSProxy |
Exchange Server 2003 セットアップ プログラムによって、次の 3 つのレジストリ値が自動的に構成されます。これらのレジストリ値を構成する必要はありませんが、これらが正しく構成されていることを確認してください。
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MSExchangeIS\ParametersSystem
値の名前: Rpc/HTTP Port
値の種類: REG_DWORD
値のデータ: 0x1771 (10 進数 6001)
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MSExchangeSA\Parameters
値の名前: HTTP Port
値の種類: REG_DWORD
値のデータ: 0x1772 (10 進数 6002)
HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\MSExchangeSA\Parameters
値の名前: Rpc/HTTP NSPI Port
値の種類: REG_DWORD
値のデータ: 0x1774 (10 進数 6004)
注 : |
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これらのレジストリ値は変更しないでください。これらのレジストリ値を変更すると、RPC over HTTP が正しく機能しなくなる場合があります。 |
RPC プロキシ サーバーを構成して特定のポートを使用するには、次の手順に従います。次の手順には、レジストリの編集に関する情報が含まれています。
注意 : |
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レジストリの編集を誤ると、オペレーティング システムの再インストールを余儀なくされるような重大な問題が発生する可能性があります。レジストリの編集を誤ったために発生した問題は、解決できない場合があります。レジストリを編集する前に、大切なデータはすべてバックアップしてください。 |
手順
RPC over HTTP に対して指定されたポートを使用するように RPC プロキシ サーバーを構成するには、次の操作を行います。
RPC プロキシ サーバーで、レジストリ エディタ (Regedit) を起動します。
コンソール ツリーで、次のレジストリ キーを見つけます。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Rpc\RpcProxy
詳細ペインで、ValidPorts サブキーを右クリックし、[修正] をクリックします。
[文字列の編集] ダイアログ ボックスの [値のデータ] ボックスに、次の情報を入力します。
ExchangeServer :6001-6002; ExchangeServerFQDN :6001-6002; ExchangeServer :6004; ExchangeServerFQDN :6004
- ExchangeServer は、Exchange サーバーの NetBIOS 名です。
- ExchangeServerFQDN は、Exchange サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) です。インターネットからサーバーへのアクセスに使用する FQDN が内部 FQDN と異なる場合は、内部 FQDN を使用する必要があります。
サーバーの NetBIOS 名と完全修飾ドメイン名を確認するには、コマンド プロンプトから「ipconfig /all」と入力し、Enter キーを押します。Windows IP 構成の下に、次のような情報が表示されます。
Host Name .................: mycomputer Primary DNS Suffix ........: contoso.com
ホスト名はコンピュータの NetBIOS 名です。コンピュータの完全修飾ドメイン名は、ホスト名とプライマリ DNS サフィックスで構成されます。この例では、完全修飾ドメイン名は mycomputer.contoso.com です。
詳細情報
詳細については、RPC over HTTP 用に Exchange Server 2003 を展開するシナリオのページで、次のトピックを参照してください (このサイトは英語の場合があります)。
- Exchange Server 2003 SP1 に RPC over HTTP を初めて展開する方法 (フロントエンド サーバーなし)
- Exchange Server 2003 に RPC over HTTP を初めて展開する方法 (フロントエンド/バックエンド シナリオ)
- Exchange Server 2003 に RPC over HTTP を初めて展開する方法 (フロントエンド/バックエンド シナリオ、グローバル カタログ サーバー上のバックエンド)
- Exchange Server 2003 に RPC over HTTP を初めて展開する方法 (フロントエンド サーバーなし)
- Exchange Server 2003 に RPC over HTTP を初めて展開する方法 (フロントエンド サーバーなし、グローバル カタログ サーバー上のバックエンド)