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POP3 および IMAP4 電子メール プログラムを使用する

ここでは、POP3 (Post Office Protocol version 3) または IMAP4 (Internet Message Access Protocol version 4 rev 1) を使用する電子メール プログラムを使用して、電子メール アカウントに接続する方法について説明します。POP3 および IMAP4 は、電子メール サーバーから自分のコンピューターに電子メールを取り込むためのインターネット プロトコルです。POP3 と IMAP4 の電子メール プログラムは、基本的な電子メール機能を提供します。ただし、一般的に、POP3 と IMAP4 を使用するアカウントへの接続では、Exchange アカウントを使用して接続する場合に提供される豊富な電子メールおよびコラボレーション機能を使用できません。コラボレーション機能を快適に利用するには、Outlook Web App を使用するか、Outlook 2007、Outlook 2010、Apple Mail 10.6 Snow Leopard、Apple Mail 10.7 Lion、Entourage 2008 Web Services Edition、Outlook for Mac 2011 などの Exchange アカウント アクセスをサポートする電子メール プログラムを介してアカウントに接続することをお勧めします。

電子メール アカウントに接続するために使用されるさまざまなプログラムでサポートされている電子メール機能およびコラボレーション機能の詳細については、「サポートされる電子メール プログラムと機能」を参照してください。携帯電話での電子メールの設定手順を確認するには、「携帯電話のセットアップ ウィザード」を参照してください。デスクトップの電子メール プログラムでの電子メールの設定手順を確認するには、「メールの設定ヘルプ ウィザード」を参照してください。

POP3 電子メール プログラムを使用する

既定では、POP3 電子メール プログラムがコンピューターに電子メール メッセージをダウンロードすると、ダウンロードされたメッセージはサーバーから削除されます。それぞれの電子メール メッセージのコピーはサーバーには保持されないため、ダウンロードした電子メール メッセージに複数のコンピューターからアクセスすることはできません。

ただし、一部の POP3 電子メール プログラムはメッセージのコピーをサーバーに保持するように設定することが可能なため、同じ電子メール メッセージに複数のコンピューターからアクセスすることができます。POP3 電子メール プログラムは、メッセージを電子メール サーバーから、コンピューターの単一のフォルダー (通常は受信トレイ) にダウンロードする目的にのみ使用できます。POP3 プロトコルは、コンピューターに存在する複数のフォルダーと、電子メール サーバーに存在する複数のフォルダーを同期することはできません。また、POP3 はパブリック フォルダーへのアクセスをサポートしていません。

IMAP4 電子メール プログラムを使用する

IMAP4 を使用する電子メール プログラムはより柔軟で、一般に POP3 を使用する電子メール プログラムよりも多くの機能を提供しています。既定では、IMAP4 電子メール プログラムがコンピューターに電子メール メッセージをダウンロードする際、ダウンロードされたメッセージのコピーはサーバーに保持されます。電子メールのコピーがサーバーに保持されるため、同じメッセージに複数のコンピューターからアクセスできます。IMAP4 電子メールでは、サーバー上に複数の電子メール フォルダーを作成でき、それらのフォルダーにアクセスできます。その後で、サーバー上の任意のフォルダーに存在する任意のメッセージに、複数の場所のコンピューターからアクセスできます。

たとえば、ほとんどの IMAP4 電子メール プログラムは送信済みアイテムのコピーをサーバーに保持し、送信済みアイテムを複数のコンピューターから参照できるように設定することができます。IMAP4 は、ほとんどの POP3 プログラムではサポートされていない追加機能もサポートしています。たとえば、一部の IMAP4 プログラムには、サーバー上に存在する電子メール メッセージのヘッダー (メッセージの差出人と件名) のみを参照してから、読みたいメッセージのみをダウンロードする機能があります。また、IMAP4 はパブリック フォルダーへのアクセスもサポートしています。

POP3 および IMAP4 電子メール プログラムの送受信オプション

POP3 および IMAP4 電子メール プログラムでは、サーバーに接続して電子メールの送受信を行う時期を選択できます。ここでは、一般的ないくつかの接続オプションについて解説し、POP3 および IMAP4 電子メール プログラムの接続オプションを選択するときに考慮するいくつかの要因についても説明します。

一般的な構成設定

POP3 または IMAP4 電子メール プログラムに設定できる接続設定のうち、最も一般的なものは次の 3 つです。

  • 電子メール プログラムを開始するたびにメッセージの送受信を行う   この設定が使用されると、電子メール プログラムの開始時のみメールの送受信が行われます。

  • メッセージの送受信を手動で行う   この設定が使用されると、POP3 または IMAP4 電子メール プログラムの "送受信" オプションをクリックしたときにのみ、メッセージの送受信が行われます。

  • 設定された時間 (分単位) ごとにメッセージの送受信を行う   この設定が使用されると、電子メール プログラムは設定された時間 (分単位) ごとにサーバーに接続し、メッセージの送信と新しいメッセージのダウンロードを行います。

お使いの電子メール プログラムでこれらの設定を行う方法の詳細については、電子メール プログラムで提供されているヘルプ ドキュメントを参照してください。

注意

クラウドベースの電子メール アカウント (たとえば、組織で Microsoft Office 365 for enterprises、Office 365 for professionals and small businesses、または Live@edu) をお使いで、アカウントに POP3 または IMAP4 を使用して接続している場合、組織の電子メール ユーザーから送られた Exchange の会議出席依頼は、会議出席依頼の Outlook Web App インスタンスへのリンクを含む電子メール アイテムとして受信トレイに配信されます。詳細については、FAQ:電子メール プログラム の「会議出席依頼が、会議出席依頼の Outlook Web App インスタンスへのリンクを含むメール アイテムとして受信トレイに配信されるのはなぜですか?会議出席依頼を iCal添付ファイルとして受信したいです。これは変更できますか?」を参照してください。

送受信の設定を選択するときの考慮事項

POP3 または IMAP4 電子メール プログラムを実行しているデバイスまたはコンピューターがインターネットに常時接続されている場合、電子メール プログラムが設定された時間 (分単位) ごとにメッセージの送受信を行うように設定することができます。サーバーに頻繁に接続すると、電子メール プログラムを、サーバーからの情報を使用して常に最新の状態に保つことができます。ただし、POP3 または IMAP4 電子メール プログラムを実行しているデバイスまたはコンピューターがインターネットに常時接続していない場合 (たとえば、ダイヤルアップ接続を使用してインターネットに接続する場合)、手動でメッセージの送受信を行うように電子メール プログラムを構成できます。ダイヤルアップを使用して接続する場合、メッセージの送受信を手動で行うことにより、インターネットへの接続時間を短縮できる可能性があります。

POP3 および IMAP4 プログラム

電子メール アカウントで POP3 および IMAP4 がサポートされている場合、さまざまな POP3 および IMAP4 電子メール プログラムを使用してアカウントに接続できます。これらのプログラムには、Outlook、Windows メール、Outlook Express、Entourage、および Mozilla Thunderbird や Eudora などのサードパーティのプログラムが含まれます。サポートされている機能は電子メール プログラムによって異なります。特定の POP3 および IMAP4 電子メール プログラムで提供されている機能の詳細については、各プログラムに付属するドキュメントを参照してください。

注意

電子メール アカウントで POP3 および IMAP4 がサポートされているかどうかわからない場合は、メールボックスを管理している担当者 (電子メール管理者と呼ばれることもあります) に問い合わせてください。

POP3 または IMAP4 を使用する電子メール プログラム

次の表に、POP3 および IMAP4 に準拠する電子メール プログラムの一部を示します。

電子メール プログラム サポートされるオペレーティング システム

Microsoft Outlook 2010

Windows

Microsoft Outlook 2007

Windows

Microsoft Outlook Express

Windows

Microsoft Windows Live メール 2011

Windows

Microsoft Windows メール

Windows

Microsoft Entourage 2008

Macintosh

Mail (Apple Mail 3.0 とも呼ばれます)

Macintosh

Thunderbird

Windows/Macintosh

Pine

Windows/Macintosh

Alpine

Windows/Macintosh

Eudora

Windows/Macintosh

iPhone メール

Macintosh

Amazon Kindle Fire E-Mail

Kindle Fire

Windows Mobile メール

Windows Mobile 5 以降

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