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/MANIFEST (side-by-side アセンブリ マニフェストを作成する)

/MANIFEST[:{EMBED[,ID=#]|NO}]

解説

/MANIFEST は、リンカーが side-by-side マニフェストファイルを作成することを指定します。 マニフェスト ファイルの詳細については、「Manifest Files Reference」を参照してください。

既定値は、"/MANIFEST" です。

/MANIFEST:EMBED オプションは、リンカーが RT_MANIFEST 型のリソースとしてイメージにマニフェスト ファイルを埋め込む必要があることを指定します。 省略可能な ID パラメーターは、マニフェストで使用するリソース ID です。 実行可能ファイルの場合は値 1 を使用します。 DLL の場合は値 2 を使用して、プライベート依存関係を指定できるようにします。 ID パラメーターを指定しない場合、/DLL オプションが設定されている場合の既定値は 2、それ以外の場合の既定値は 1 になります。

Visual Studio 2008 から、実行可能ファイルのマニフェスト ファイルには、ユーザー アカウント制御 (UAC: User Account Control) 情報を指定するセクションが含まれるようになりました。 /MANIFEST を指定した状態で、/MANIFESTUAC/DLL のいずれも指定していない場合、UAC レベルが asInvoker に設定されている既定の UAC フラグメントがマニフェストに挿入されます。 UAC レベルの詳細については、「/MANIFESTUAC (UAC 情報をマニフェストに組み込む)」を参照してください。

UAC の既定の動作を変更するには、次のいずれかを行います。

  • /MANIFESTUAC オプションを指定して、UAC レベルを所定の値に設定します。

  • マニフェストに UAC フラグメントを生成しない場合は、/MANIFESTUAC:NO オプションを指定します。

/MANIFEST を指定せずに、/MANIFESTDEPENDENCY コメントを指定する場合は、マニフェスト ファイルが作成されます。 /MANIFEST:NO を指定すると、マニフェスト ファイルは作成されません。

/MANIFEST を指定すると、マニフェスト ファイルの名前は出力ファイルの名前と同じになりますが、ファイル名に .manifest が追加されます。 たとえば、出力ファイルの名前が MyFile.exe の場合、マニフェスト ファイル名は MyFile.exe.manifest になります。/MANIFESTFILE:name を指定すると、マニフェストの名前は、name で指定した名前になります。

Visual Studio 開発環境でこのリンカー オプションを設定するには

  1. プロジェクトの [プロパティ ページ] ダイアログ ボックスを開きます。 詳細については、「方法 : プロジェクト プロパティ ページを開く」を参照してください。

  2. [構成プロパティ] ノードを展開します。

  3. [リンカー] ノードを展開します。

  4. [マニフェスト ファイル] プロパティ ページをクリックします。

  5. [マニフェストの生成] プロパティを変更します。

このリンカーをコードから設定するには

参照

関連項目

リンカー オプションの設定

リンカー オプション