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ブラウザー情報ファイルのビルド : 概要

シンボルの参照用としてブラウザー データベースを作成するために、コンパイラではプロジェクトのソース ファイルごとに .sbr ファイルが作成され、BSCMAKE.EXE ではそれらの .sbr ファイルが 1 つの .bsc ファイルに連結されます。

.sbr ファイルと .bsc ファイルの生成には時間がかかるため、Visual C++ ではそれらの機能が既定でオフになっています。 現在の情報を参照する必要がある場合は、参照オプションをオンにし、プロジェクトを再度ビルドする必要があります。

/FR または /Fr を使用すると、コンパイラで .sbr ファイルを作成できます。 .bsc ファイルを作成するには、コマンド ラインで BSCMAKE を呼び出します。 コマンド ラインで BSCMAKE を使用すると、ブラウザー情報ファイルをさらに細かく制御できます。 詳細については、「BSCMAKE リファレンス」を参照してください。

ヒント

.sbr ファイルの生成はオンにして、.bsc ファイルの生成はオフのままという設定もできます。このように設定するとビルドが高速化されますが、.bsc ファイルの生成をオンにしてプロジェクトをビルドしても、新しい .bsc ファイルをすぐに作成できます。

.bsc ファイルのサイズを縮小すると、.bsc ファイルのビルドに必要な時間、メモリ、およびディスク容量を削減できます。

開発環境でブラウザー ファイルをビルドする方法については、「[全般] プロパティ ページ (プロジェクト)」を参照してください。

サイズの小さい .bsc ファイルを作成するには

  1. BSCMAKE コマンド ライン オプションを使用して、ブラウザー情報ファイルから情報を除外します。

  2. コンパイル時またはアセンブル時に、.sbr ファイルのローカル シンボルを 1 つ以上省略します。

  3. 現段階のデバッグに必要な情報がオブジェクト ファイルに格納されていない場合は、ブラウザー情報ファイルをリビルドするときに BSCMAKE コマンドでその .sbr ファイルを省略します。

複数プロジェクトのブラウザー データベースを 1 つのブラウザー情報ファイル (.bsc) に結合するには

  1. プロジェクト レベルで .bsc ファイルをビルドしないようにするか、/n スイッチを使用して .sbr ファイルが切り捨てられないようにします。

  2. すべてのプロジェクトがビルドされた後に、すべての .sbr ファイルを入力内容として BSCMAKE を実行します。 ワイルドカードを使用できます。 たとえば、.sbr ファイルの格納されているプロジェクト ディレクトリ C:\X、C:\Y、および C:\Z があり、すべてのファイルを 1 つの .bsc ファイルに結合する必要がある場合は、BSCMAKE C:\X\*.sbr C:\Y\*.sbr C:\Z\*.sbr /o c:\whatever_directory\combined.bsc を使用して .bsc ファイルをビルドします。

参照

関連項目

C と C++ のビルド ツール

BSCMAKE リファレンス