チュートリアル: アドイン プロジェクトのデバッグ
In Visual Studio 2013, add-ins are deprecated. We recommend that you upgrade your add-ins to VSPackage extensions. For more information about how to upgrade, see FAQ: アドインを VSPackage 拡張に変換する.
このチュートリアルでは、基本的な Visual Studio アドイン プロジェクトを作成し、ブレークポイントを使ってこれをデバッグする方法について説明します。 詳細については、「Breakpoints and Tracepoints」を参照してください。
アドインは、Visual Studio オートメーション オブジェクト モデルを使って統合開発環境 (IDE: Integrated Development Environment) を操作または自動化する、コンパイル済みアプリケーションです。 詳細については、「アドインおよびウィザードの作成」を参照してください。
注意
次の手順で参照している Visual Studio ユーザー インターフェイス要素の一部は、お使いのコンピューターでは名前や場所が異なる場合があります。これらの要素は、使用する Visual Studio のエディションとその設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio での開発設定のカスタマイズ」を参照してください。
基本的な Visual Studio アドイン プロジェクトを作成するには
メニュー バーで [ファイル]、[新規]、[プロジェクト] の順にクリックします。
New Project Dialog Boxが表示されます。
プロジェクトの種類 ペインで [その他のプロジェクトの種類] を展開し、[機能拡張] を選択します。
[テンプレート] ペインで、[Visual Studio アドイン] を選択します。
"名前" フィールドに「SimpleAddIn」と入力します。 [OK] を選択します。
Add-in Wizardが起動します。
[アドイン ウィザードへようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。
[プログラミング言語の選択] ページで、[Visual C# を使用してアドインを作成] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[アプリケーション ホストの選択] ページで、既定のオプションを受け入れ、[次へ] をクリックします。
[名前および説明の入力] ページで、アドインの名前と説明をそれぞれ、「Simple Add-in」および「Used to illustrate how to debug a simple Add-in.」のように入力します。 [次へ] をクリックします。
[アドイン オプションを選択します。] ページで、[[ツール] メニュー項目を作成する] をクリックし、残りの既定値をそのまま使用して、[次へ] をクリックします。
[[バージョン情報] に関する情報を選択します。] ページで、[[バージョン情報] ボックスの情報を指定する] をクリックし、[次へ] をクリックします。
[概要] ページで、[完了] をクリックします。
アドイン ウィザードによって新しいアドイン プロジェクトが生成され、Connect.cs ファイルが開かれます。 これが、アドイン用のコードを格納するメイン クラスになります。
ソリューション エクスプローラーで、プロジェクトのショートカット メニューの、[追加]、[参照] をクリックし、[新しい参照の追加] をクリックします。
これにより、System.Windows.Forms 名前空間の一連の型を使用できるようになります。
Add Reference ダイアログ ボックスが表示されます。
[.NET] タブで、System.Windows.Forms.dll を選択し、[OK] をクリックします。
ソリューション エクスプローラーの [参照設定] ノードに、System.Windows.Forms 名前空間の参照が表示されます。
次のコード例では、メッセージ ボックスが使用されています。この名前空間には、このメッセージ ボックスを表示するために必要なコードが存在します。
MessageBox オブジェクトを容易に扱うことができるように、Connect.cs で、SimpleAddIn スコープの上付近に次のステートメントを追加します。
using System.Windows.Forms;
MessageBox.Show("Debugging a Simple Add-in"); を Exec メソッドに追加して、MessageBox オブジェクトをアドインに追加します。
public void Exec(string commandName, vsCommandExecOption executeOption, ref object varIn, ref object varOut, ref bool handled) { handled = false; if(executeOption == vsCommandExecOption.vsCommandExecOptionDoDefault) { if(commandName == "MyAddin1.Connect.MyAddin1") { handled = true; MessageBox.Show("Debugging a Simple Add-in"); return; } } }
[すべてを保存] をクリックして作業内容を保存します。
Visual Studio アドイン プロジェクトをデバッグするには
Connect.cs で、次のステートメントの左端のマージンをクリックします。
MessageBox.Show("Debugging a Simple Add-in")
赤い点 (ブレークポイントのシンボル) が表示され、その行のテキストが赤く強調表示されます。
メニュー バーで、[デバッグ]、[デバッグ開始] の順に選択します。
現在の Visual Studio セッション (デバッガー セッション) がフォーカスを失い、デバッグ対象のプログラムが Visual Studio の別のインスタンスで表示されます。
Visual Studio のデバッグ インスタンスのメニュー バーで、[ツール]、[SimpleAddIn] の順にクリックして、アドインを実行します。
これによって、設定したブレークポイントに移動します。
デバッグ インスタンスのメニュー バーで、[デバッグ]、[ステップ イン] の順に選択します。
デバッグ対象のプログラムにフォーカスが戻ります。 メッセージ ボックスが表示され、アドインが実行されたことを示します。
[OK] を選択して、メッセージ ボックスを閉じます。
デバッグ インスタンスのメニュー バーで、[デバッグ]、[続行] の順にクリックします。
Visual Studio のデバッグ インスタンスを閉じます。
Connect.cs で、MessageBox ステートメントの横にあるブレークポイントを削除します。