Windows Sysinternals とはWindows はバージョンと共に、ログやシステム管理ツールが充実してきており、Windows の稼働状況をより正確に把握しつつ、より迅速にトラブルシューティングできるようになってきました。しかし、時には Windows の標準ツールより一歩踏み込んで、さらに詳細な情報を収集したり、標準ツールより高機能で便利なツールがあればと感じることがあるかもしれません。そのような時におすすめなのが、Sysinternals というツール群です。Windows のプロセスやファイル アクセスの状態を把握するための、さまざまなツールが提供されており、例えば Windows 標準のタスク マネージャーでは調べられない、より詳細な情報が得られます。 Sysinternals ツールの特徴は、軽量で手軽に使えて、システムの詳細な状況を調べられる点にあります。
それぞれのツールは、非常に軽量でわかりやすく、単一の EXE 形式で提供されているためインストールすら不要です。ファイル サーバーに置いておいて各マシンで実行したり、USB メモリに入れて携帯し、必要な時に使うことができます。システムに与える影響が最小限というのは、管理者にとってうれしい特徴ではないでしょうか。 Sysinternals では、単機能に絞ったツール・コマンドが数多く用意されていますが、特に人気があるのは以下の 5 つです。 【Process Explorer】 プロセスの詳細情報を取得、タスク マネージャーの高機能版 【Process Monitor】 プロセスがアクセスしているファイルやレジストリ、ネットワークに関する情報の取得 【Autoruns】 システムの起動時に実行されるプログラムのリスト表示、管理。レジストリで起動設定されているプログラムや読み込まれるコーデックも表示 【BgInfo】 システムのスペックや設定情報を壁紙に表示。多数のサーバーを、画面を切り替えながら管理する場合に便利 【ZoomIt】 画面拡大ツール。マウスで線を引いたり囲んだりすることも可能。プレゼンテーションに便利 まずは、すべてのツールが Zip 形式でまとめられている Sysinternals Suite をダウンロードしてみてください。すべて入っていても 10 MB くらいのサイズです。Sysinternals のサーバーにアクセスして直接実行したりコピーすることもできます。https://live.sysinternals.com/ または \\live.sysinternals.com\tools のファイル共有にアクセスしてみてください。Sysinternals のツールは、バグ修正や機能強化で頻繁にアップデートされていることも特長の 1 つです。また、新しいツールが追加されることもあります。時々ダウンロードして最新のツールをご利用ください。 |
この記事についてこの記事は、TechNet Flash の 2008 年 10 月 22 日配信号と 2009 年 7 月 1 日配信号より抜粋し、加筆修正したものです。 TechNet オンライン の最新情報を受け取るには、TechNet Flash ニュースレターと TechNet RSS をご購読ください。
執筆者紹介マイクロソフト株式会社 田辺 茂也のブログ |