次の方法で共有


MSDN マガジン: 注目記事

Text Template Transformation Toolkit と ASP.NET MVC

更新日: 2010年 2 月 15 日

この記事は オンライン版月刊技術情報誌 MSDN マガジンの中から特におすすめの記事を解説したものです。MSDN マガジンの本文は、「Text Template Transformation Toolkit と ASP.NET MVC」を参照してください。

『MSDN マガジン』は、マイクロソフトがご提供している、さまざまな開発トピックを扱う、オンラインベースの月刊誌です。

今回公開された [January 2010] 号の中から、皆様にご紹介するのは「Text Template Transformation Toolkit と ASP.NET MVC 」です。

Text Template Transformation Toolkit (T4) は、Visual Studio 2008 から実装されたコードジェネレート機能です。テンプレートに記載されたディレィクティブやコードから、C# や VB のコード ファイルを自動的に生成することが可能です。

確認してみましょう。
Visual Studio 2008 で適当なプロジェクトを作成して、テキストファイルを「Sample.tt」と名付けます。

Sample.tt に以下のコードを記載します。

<#@ template language="c#v3.5" #>
public class Test
{
<# for(int i = 0; i < 5; i++) { #> 
  public int Prop<#= i #> { get; set; }
<# } #>
}

Sample.tt を保存すると、「Sample.cs」が以下のコードを実装した形で自動的に作成されているはずです。

public class Test
{
    
  public int Prop0 { get; set; }
    
  public int Prop1 { get; set; }
    
  public int Prop2 { get; set; }
    
  public int Prop3 { get; set; }
    
  public int Prop4 { get; set; }
}

このテンプレートファイルには実行コードを記載することができる為、データベースやファイルからデータを参照しながら、VB や C# のコードを実装することが可能になります。

ASP.NET MVC では、もともと、この T4 テンプレートを活用した実装がされています。記事中にもありますが、"Add View (ビューの追加)" や "Add Controller (コントローラーの追加)" 機能を使用するたびに、MVC では T4 テンプレートを使用しています。これらのテンプレートは、Visual Studio をインストールした Common7\IDE\ItemTemplates\CSharp\Web\MVC 2\CodeTemplates に存在しています。

今回の MSDN マガジンの記事には、上記の場所にあるテンプレートを用いて、簡単なカスタマイズやプロジェクト単位でのテンプレート カスタマイズ手法などが紹介されています。

T4 テンプレートは、他にも ADO.NET Entity Framework の次のバージョンなどでも使用されていますが、それ以外にも開発者の皆様のプロジェクトでも御活用いただければ、効率のよいシステム開発に一役買ってくれるのではと思います。

御興味のあるエンジニアの方はぜひご確認ください。

 

ページのトップへ