ヒント: 仮想メモリ構成を最適化するベスト プラクティス既定のインストールでは、Windows のシステム ファイルと同じドライブにあるルート フォルダーに、ページ ファイルが作成されます。ページ ファイルのサイズは、システムに搭載されている RAM の容量によって決まります。32 ビット (x86) システムの既定の最小サイズは、物理 RAM が 1 GB より少ない場合は、物理 RAM の 1.5 倍、1 GB 以上の物理 RAM が搭載されている場合は物理 RAM より 300 MB 大きくなります。既定の最大サイズは、搭載されている物理 RAM の容量にかかわらず、RAM の容量の 3 倍です。物理アドレス拡張 (PAE) をサポートするプロセッサを搭載したコンピューター (つまり、Windows 7 を実行できるコンピューター) では、ページ ファイルの最大サイズは 16 TB です。隠しファイルやシステム ファイルを表示するように Windows を構成すると、エクスプローラーでページ ファイルを参照できます。システム ドライブのルートで Pagefile.sys を探します。 システムの仮想メモリの現在の構成を確認するには、コントロール パネルの [システム] をクリックして、[システムの詳細設定] をクリックし、[システムのプロパティ] ダイアログボックスで [詳細設定] タブをクリックします。または、[スタート] ボタンをクリックし、「systempropertiesadvanced」と入力して (単語の間にスペースは入れません) Enter キーを押すと、非公開のショートカットを使用できるので便利です。[パフォーマンス] の [設定] をクリックします。[パフォーマンス オプション] ダイアログ ボックスで、[詳細設定] タブをクリックします。[仮想メモリ] の [変更] をクリックします。 ページ ファイルが自動で管理されないようにするには、次のオプションを使用します。
ページ ファイルを管理する必要がある場合、複数の物理ディスクがあるときには、Windows システム ファイルが格納されていない高速なドライブにページ ファイルを移動することをお勧めします。また、ディスク コントローラーでは、同時にデータを読み書きする複数の要求を処理できるので、複数のページ ファイルを 2 つか 3 つの物理ディスクに分けると、パフォーマンスがさらに向上します。ただし、単一の物理ディスクにある複数のボリュームを使用して、複数のページ ファイルを作成しないように注意してください。たとえば、ボリューム C、D、および E を含む単一のハード ディスクを使用している場合、このうち 2 つ以上のボリュームにページ ファイルを分割すると、コンピューターのパフォーマンスが低下することがあります。
出典: Ed Bott、Carl Siechert、Craig Stinson 共著『Windows 7 Inside Out (英語)』(Microsoft Press、2009 年) |