App-V 用に Microsoft SQL Server ミラーリングのサポートを構成する方法
適用対象: Application Virtualization 4.5 SP2
次の手順を使用して、Microsoft SQL Server データベース ミラーリングを使用するように Microsoft Application Virtualization (App-V) 環境を構成します。データベース ミラーリングは、障害復旧とフェールオーバー用に構成することがよくあります。App-V 4.5 SP2 では、Microsoft SQL Server 2005 および SQL Server 2008 で現在利用可能なデータベース ミラーリングのすべてのモードをサポートしています。
注意
この手順は、SQL Server データベースおよび Microsoft SQL Server における データベース ミラーリングの設定および構成に慣れている管理者向けに書かれたものです。そのため、App-V 特有の限られた構成設定のみについて触れています。
Microsoft SQL Server データベース ミラーリングを使用するように App-V 環境を構成するには
データベース ミラーリングに関する標準的な業務手順に従って、App-V データベースの SQL Server データベース ミラーリングを設定します。Microsoft SQL Server データベース ミラーリングの実装に関する一般的な情報については、次のリンクを使用してください。
Microsoft SQL 2005 -「データベース ミラーリングの設定」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=187478)
Microsoft SQL 2008 -「データベース ミラーリングの設定」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=187477)
ベスト プラクティスに関する情報については、「データベース ミラーリングのベスト プラクティスおよびパフォーマンスに関する考慮事項」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=190270) を参照してください。
ミラーリングを設定したら、App-V データベースが (プリンシパル、同期済み) の状態を示し、ミラー化されたデータベースが (ミラー、同期済み/復元中) の状態を示していることを確認します。ミラーリングに関するすべての問題を解決してから、次の手順に進みます。状態の監視に関するその他の情報は、「ミラーリングの状態の監視」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=190279) を参照してください。
App-V データベースのミラーをホストする SQL Server コンピュータで、「<ドメイン>\<Management Server のホスト名>$」というアカウント名を使って App-V Management Server のネットワーク サービス アカウント用の SQL Server ログインを作成します。
Microsoft SQL Server Native Client を App-V Management Server に インストールし、App-V Management Web Service が別のコンピュータにインストールされている場合は、そのコンピュータにもインストールします。負荷分散のために、追加の App-V Management Server をミラー化された SQL データベースに接続する場合は、それらのコンピュータにも Microsoft SQL Server Native Client をインストールする必要があります。Microsoft SQL Server Native Client は、Microsoft ダウンロード センター (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=187479) の「Microsoft SQL Server 2008 Feature Pack」ページからダウンロードできます。
レジストリ キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Softgrid\4.5\Server\SQLServerName に、SQL Server のホスト名だけが含まれていることを確認します。"サーバーのホスト名\インスタンス名" のようにインスタンス名が含まれている場合は、そのインスタンス名を削除する必要があります。
重要
App-V Management Server は、データベースのミラーリングが有効になっている SQL Server との通信に TCP/IP ネットワーク ライブラリを使用するため、インスタンス名は使用できません。代わりに、ポート番号をレジストリ キーで指定する必要があります。
レジストリ キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Softgrid\4.5\Server\SQLServerPort に、SQL Server コンピュータ上の SQL で使用するポート番号が含まれていることを確認します。名前付きインスタンスを使用する場合は、このキーの値が、そのインスタンスで使用するポート番号に設定されていなければなりません。
REG_SZ 型のレジストリ キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Softgrid\4.5\Server\SQLFailoverServerName を作成してから、その値を、ミラー データベースをホストする SQL Server のホスト名に設定します。
DWORD 型のレジストリ キー HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Softgrid\4.5\Server\SQLFailoverServerPort を作成してから、その値を、SQL Server を実行するミラー データベースのホスト コンピュータ上の SQL で使用するポート番号に設定します。名前付きインスタンスをミラー データベースとして使用する場合は、このキーの値を、そのインスタンスで使用するポート番号に設定する必要があります。
App-V Management Web Service を実行しているコンピュータで、ユニバーサル データ リンク (UDL) テキスト ファイルを構成します。App-V がインストールされているディレクトリで、[SftMgmt.udl] をダブルクリックして、次の値を指定します。
[プロバイダ] タブで OLE DB プロバイダ [SQL Server Native Client 10.0] を選択します。
[次へ] をクリックして、[接続] タブを選択します。[サーバー名] ボックスに、SQL Server のサーバー名を入力します。次に、[Windows NT の統合セキュリティを使用する] を選択します。最後に、[データベースの選択] 一覧をクリックして、App-V のデータベース名を選択します。
[すべて] タブをクリックして、[フェールオーバー パートナー] の入力を選択します。[値の編集] をクリックして、フェールオーバー SQL Server のサーバー名を入力します。[OK] をクリックします。
重要
App-V システムは Kerberos 認証を使用します。そのため、SQL Server で Kerberos 認証が有効に設定され、SQL Server サービスがドメイン ユーザー アカウントで実行されている SQL のミラーリングを構成する場合は、手動で SPN を構成する必要があります。詳細については、記事「Configuring App-V Administration for a Distributed Environment (分散環境用に App-V 管理を構成する)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=203186) の「When SQL Service Uses Domain-Based Account (SQL Service でドメインベースのアカウントを使用する場合)」を参照してください。
データベース ミラーリングが正常に実行されているかどうかを確認するには、フェールオーバーをテストして、App-V Management Server が正常に機能し続けていることを確認します。
重要
問題が発生した場合にシステム オペレーションが中断されないよう、標準的な業務手順に従い注意して進めてください。
SQL Server の状態の監視情報を使ってフェールオーバーが正常に実行されたことを確認したら、App-V Management Console の [アプリケーション] ノードを右クリックして、[更新] を選択します。システムが正常に機能していれば、通常はアプリケーションの一覧が表示されます。
参照:
その他のリソース
Application Virtualization Server Management Console で管理タスクを実行する方法
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