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ロード テストのためのテスト コントローラーおよびテスト エージェントの要件

 

発行: 2016年7月

単体テスト、Web パフォーマンス テスト、ロード テスト、手動テストなど、さまざまな種類のテストが Visual Studio に統合されています。 Visual Studio Test Professional を使用すると、Visual Studio アプリケーション ライフサイクル管理 のユーザーはテスト コントローラーと 1 つ以上のエージェントを使用して、リモート コンピューター上でテストを実行できるようになります。 「テスト エージェントおよびテスト コントローラーのインストールと構成」を参照してください。

ハードウェア要件とソフトウェア要件

テスト コントローラー コンピューターとテスト エージェント コンピューターにはどちらにも固有のハードウェア要件およびソフトウェア要件があります。 さらに、複数の言語を対象としてテスト コントローラー コンピューターとテスト エージェント コンピューターを配置する場合は、それらの言語のサポート方法も計画する必要があります。

ハードウェア要件

テスト コントローラーおよびテスト エージェントを配置する場合の推奨されるハードウェア要件を次の表に示します。

構成

コンポーネント

CPU

ハード ディスク容量

メモリ

仮想ユーザー 500 人 未満

テスト エージェント

2.6 GHz

10 GB

2 GB

仮想ユーザー 1000 人 未満

テスト エージェント

デュアル プロセッサ 2.6 GHz

10 GB

2 GB

仮想ユーザー 1000 × N 人

テスト エージェント

N 個のエージェントをそれぞれデュアル プロセッサ 2.6 Ghz でスケール アウト

10GB

2GB

テスト環境内のコンピューター 30 台未満 この中には、エージェントとテスト対象のサーバーを含みます。

テスト コントローラー

2.6 GHz

 

 

テスト環境内に 30 × N 台のコンピューター。 この中には、エージェントとテスト対象のサーバーを含みます。

テスト コントローラー

N 個の 2.6 GHz プロセッサ

 

 

注意

仮想ユーザーの数は、テストによって大幅に変動します。この変動の主な原因は、待ち時間の変動 (ユーザーによる遅延) です。詳細については、次のトピックを参照してください。 待ち時間を編集してロード テスト シナリオにおける Web サイトでの対話操作の遅延をシミュレート。ロード テストでは、通常は単体テストよりも Web テストの方が効率がよく、高い負荷が発生します。上記の表に示した数値は、典型的な Web アプリケーションを 3 ~ 5 秒間の待ち時間で実行する場合の Web テストで有効な値です。

ここで示したガイドラインは、ハードウェア計画の一般的なガイダンスとして提供されているものです。 テストのパフォーマンスは、テスト データの容量およびテスト エージェントの数によって大きく変わります。 テスト エージェントの場合、CPU 速度および使用可能メモリによりテスト負荷が制限されます。 テスト コントローラーには、テスト エージェントの数およびテストに関連するデータの容量によっては、より多くのリソースが必要になります。

Test Professional を実行するサーバーは、最小帯域幅が 1 Mbps、最大待機時間が 350 ミリ秒の信頼性の高いネットワーク接続を備えている必要があります。 テスト エージェントとテスト コントローラー間にはファイアウォールを設置しない方が適切です。 テストのパフォーマンスが予想よりも悪い場合は、ハードウェア構成のアップグレードを検討してください。

ハードウェアに関する追加的考慮事項

テスト エージェントは、テストの期間およびテストの規模によっては、テスト コントローラー上に大量のデータを生成します。 通常、テスト データが 24 時間分増加するごとに、10 GB のハード ディスクを追加することを計画する必要があります。

重要なサーバーには、ここで推奨されているハードウェアに加えて、予備電源や予備ファンなどのハードウェアを追加することを検討する必要があります。

ソフトウェア要件

テスト コントローラーおよびテスト エージェントは、Visual Studio の次のクライアント エディションで使用できます。

  • Visual Studio Test Professional

  • Visual Studio Enterprise

テスト エージェントは、Team Foundation Server および Visual Studio Lab Management でも使用できます。

オペレーティング システム:

  • Windows 8

  • Windows Server 2008 のリリース 2 以降のバージョン

  • Windows Server 2008 SP2 以降

  • Windows Server 2008 Beta

  • Windows 7 の最初のリリース以降のバージョン

.NET フレームワーク:

  • バージョン 4 以降

ここに列挙した必須ソフトウェアに加えて、バックアップ ソフトウェアやファイアウォールなどの管理ソフトウェアまたはセキュリティ ソフトウェアを追加インストールする必要があるかどうか検討してください。

言語要件

混乱を回避するため、および操作を簡単にするために、テスト コントローラーとテスト エージェントは、コンピューターのオペレーティング システムの言語および Team Foundation Server の言語と同じ言語を使用するように構成する必要があります。 テスト エージェントとテスト コントローラーが別々のコンピューターにインストールされている場合、それらが同じ言語を使用するように構成する必要があります。 ただし、言語が英語のオペレーティング システムには Test Professional の別言語バージョンをインストールできます。また、この言語は Team Foundation Server 配置の言語と一致している必要があります。

エージェント リソースの監視

エージェント コンピューターを監視すると、テスト中に実行およびスケールする QTAgent*.exe プロセスを監視することによって、リソースの必要性を判断できます。 QTAgent*.exe プロセスで一番ボトルネックになるのは、CPU 使用率です。 CPU 使用率が一貫して 90% 台後半の場合、エージェントの負荷が高くなっていることを示しています。 次にボトルネックになるのは、メモリの使用量です。 条件の厳しいテストでは、これらのリソースを監視すると、マシンのリソースを増やす必要があるのか、テストのメモリを別にした方がよいかを判断するうえで有用です。

参照

テスト エージェントおよびテスト コントローラーのインストールと構成
テスト コントローラーとテスト エージェントを使用したロード テスト