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tcm: コマンド ライン ユーティリティを使用したテスト計画からのテストの実行

テスト計画に含まれる自動テストをコマンド ラインから実行できます。 これにより、実行をスケジュールし、バッチ ファイルを使用してテストの実行を開始できます。 また、コマンド ラインからテストの実行を管理することもできます。 開発者が Visual Studio を使用してテスト結果を表示できるようにテストの実行をエクスポートするには、tcm を使用します。 tcm を使用して、Visual Studio のテストの実行ファイル (.trx) からテストの実行結果を発行することもできます。 このテストの実行ファイルからテスト計画に発行する結果を指定できます。 これらのタスクは、次の tcm コマンドを使用して実行できます。

  • tcm run /create

  • tcm run /list

  • tcm run /execute

  • tcm run /abort

  • tcm run /delete

  • tcm run /export

  • tcm run /publish

tcm.exe は、Visual Studio Ultimate、Visual Studio Premium、または Visual Studio Test Professional がインストールされているコンピューターの <Drive:>\Program Files\Microsoft Visual Studio 11.0\Common7\IDE にあります。

自動テストをテスト プロジェクトにインポートし、これらのテストを実行するようにテスト計画を設定する方法の詳細については、「自動テストのアセンブリからのテスト ケースの作成」および「tcm を使用したコマンド ラインからの自動テストの実行」を参照してください。

tcm run /create /title:title /planid: id /collection:CollectionURL /teamproject:project (suiteid:id /configid:configid | /querytext: query) [/settingsname:name] [/owner:owner] [/builddir:directory]  [/testenvironment:name] [/login:username,[password]] [/include]

tcm run /execute /id:id /collection:CollectionURL /teamproject:project [/login:username,[password]]

tcm run /list [/planid:id | /querytext: query] /collection:CollectionURL /teamproject:project [/login:username,[password]]

tcm run /abort /id:id /collection:CollectionURL /teamproject:project [/login:username,[password]]

tcm run /delete /id:id /collection:CollectionURL /teamproject:project [/login:username,[password]] [/noprompt]

tcm run /export /id:id /resultsfile:path /collection:CollectionURL /teamproject:project [/login:username,[password]] [/attachment:attachmentname]

tcm run /publish /suiteid:id /configid:id /resultowner:owner /resultsfile:path /collection:CollectionURL /teamproject:project    [/title: runtitle] [/runowner:owner] [/build:buildnumber /builddefinition:builddefinition] [/flavor:flavor [/platform:platform]  [/assignfailurestouser:user] [/login:username,[password]] [/buildverification]

パラメーター

パラメーター

説明

/collection:CollectionURL

チーム プロジェクト コレクションの URI を指定します。 URI の形式は http://ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName です。

仮想ディレクトリを使用していない場合、URI の形式は次のようになります。

http://ServerName:Port/CollectionName

/teamproject:project

自動テストのインポート先となるテスト計画を含むチーム プロジェクトの名前です。

/title: title

作成したテストの実行に使用するタイトル、またはテストの実行ファイルを発行する場合に使用するタイトルを指定します。

/planid:id

実行するテストが含まれている計画、または一覧に表示するテストの実行に関連付けられている計画を指定します。

/suiteid:id

実行するテスト スイートを指定します。

テストの実行を発行するときに使用するテスト スイートを指定することもできます。

注意

スイート ID を検索するために、テスト計画のテスト スイートの一覧を表示できます。詳細については、「tcm: テスト計画、テスト スイート、テスト構成、および環境の一覧」を参照してください。

ヒント

複数のテスト スイートを実行するには、/querytext パラメーターを使用します。

/configid:configid

テスト スイートで実行するテスト構成を指定します。

テストの実行を発行するときに使用するテスト構成を指定することもできます。

ヒント

複数のテスト構成を実行するには、/querytext パラメーターを使用します。

/querytext:query

テストの実行を返す際に使用するクエリ、または実行するテストの選択に使用するクエリを指定します。

ヒント

複数のテスト スイートを実行するには、/querytest パラメーターを使用します。次に例を示します。

querytext:“SELECT * FROM TestPoint WHERE (ConfigurationId=20 OR ConfigurationId=21) AND (Suiteid=1185 OR Suiteid=1186)”

/settingsname:name

省略可能です。 このテストの実行に使用するテストの設定を指定します。 このパラメーターを使用してテストの設定を選択しない場合は、テスト計画に含まれる自動テストの既定のテストの設定が使用されます。

/owner:owner

省略可能です。 テストの実行の所有者を指定します。

/runowner:owner

省略可能です。 テストの実行の所有者を指定します。

/builddir:directory

省略可能です。 自動テストのテスト アセンブリの検索に使用するビルド ディレクトリを指定します。 このパラメーターを指定しない場合は、テスト計画に現在割り当てられているビルドに基づいたビルドの場所が使用されます。

/testenvironment:name

省略可能です。 このテストの実行に使用するテスト環境を指定します。 このパラメーターを使用してテスト環境を選択しない場合は、テスト計画に含まれる自動テストの既定のテスト環境が使用されます。

/id:id

削除、中止、またはエクスポートする実行 ID を指定します。

/resultsfile:path

テストの実行のエクスポート先または発行するテストの実行の検索先となる場所を指定します。 たとえば、"c:\temp\ResultsForDeveloper.trx" と指定します。

/attachment:attachmentname

エクスポートするテストの実行の添付ファイルの名前を指定します。

/resultowner:owner

テスト結果の所有者を指定します。

/build:buildnumber

省略可能です。 テストの実行を発行する際に使用するビルド番号を指定します。 このパラメーターは、/builddefinition と共に使用する必要があります。

/builddefinition:builddefinition

省略可能です。 テストの実行を発行する際に使用するビルド定義を指定します。 このパラメーターは、/build と共に使用する必要があります。

/flavor:flavor

省略可能です。 ビルド フレーバーを指定します。 たとえば、"Release" と指定します。 このパラメーターは、/build パラメーターを使用している場合にのみ使用できます。

/platform:platform

省略可能です。 ビルド プラットフォームを指定します。 たとえば、"x86" と指定します。 このパラメーターは、/build パラメーターを使用している場合にのみ使用できます。

/assignfailurestouser:user

省略可能です。 テストの実行で失敗したテストの割り当て先ユーザーを指定します。

/buildverification

省略可能です。 このテストの実行に、ビルドの基本機能を確認するビルド確認テストが含まれていることを指定します。

/include

省略可能です。 テストの状態が現在アクティブに設定されていない場合でも、テストの実行用に選択したすべてのテストを含めることを指定します。

/noprompt

省略可能です。 テストの実行の削除を確認するメッセージがユーザーに表示されないようにすることを指定します。

/login:username,[password]

省略可能です。 Team Foundation Server のアプリケーション層サーバーにログオンしており、コマンド実行のためのアクセス許可を持つユーザーの名前とパスワードを指定します。 Windows の資格情報に適切なアクセス許可がない場合、基本認証を使用する場合、またはドメインに接続されていない場合はこのオプションを使用します。

Visual Studio Online にログインするには、次の /allowalternatecredentials も使用する必要があります。

/allowalternatecredentials

Visual Studio Online へ接続する際には、/login パラメーターに加えてこのフラグも指定する必要があります。 (Visual Studio 2013 更新プログラム 4 以降をお使いの場合のみ、このフラグを使用できます。)

/collection および /teamproject のパラメーターは、tcm.exe と同じディレクトリ (<Drive:>\Program Files\Microsoft Visual Studio 11.0\Common7\IDE) にある tcm.exe.config XML ファイルに追加できます。 このファイルに追加しておくと、tcm コマンドを実行するたびに、コマンド ラインでこれらのパラメーターを入力する必要がなくなります。 これらのキーとその値をファイルに追加するには、appSettings セクションで次のように指定します。

    <appSettings>
         <add key="TeamFoundationServer" value="http://<ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName>"/>
         <add key ="TeamProject" value="DinnerNow"/>
    </appSettings>

テストの実行およびテストの実行の管理

以下の各例は、Visual Studio コマンド プロンプトを起動していることを前提としています。

これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム][Microsoft Visual Studio 2012][Visual Studio Tools] の順にポイントして、[開発者コマンド プロンプト] を選択します。

コマンド プロンプトで <drive>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 11.0\VC フォルダーが開きます。

テスト プロジェクトからビルドされたアセンブリが含まれているフォルダーにディレクトリを変更します。

重要

tcm.exe を使用してコマンド ラインから自動テストを実行するには、自動テストにテスト ケースが関連付けられている必要があります。また、コマンド ラインでビルド情報を指定しない場合は、実行する自動テストを検索する際にビルドを使用するように、テスト計画を適切に設定する必要があります。この方法の詳細については、「方法: tcm.exe を使用して自動テストのアセンブリからテスト ケースを作成する」を参照してください。

以下のコマンドに必要な ID を取得するために、tcm を使用してテストの成果物とその ID の一覧を表示する必要がある場合があります。 この方法の詳細については、「tcm: テスト計画、テスト スイート、テスト構成、および環境の一覧」および「tcm を使用したコマンド ラインからの自動テストの実行」を参照してください。

次のコマンドでは、テスト ポイント クエリを使用してテストを実行します。

tcm run /create /title:"Nightly Run" /planid:1 /querytext:"SELECT * FROM TestPoint WHERE ConfigurationId=13" /settingsname:"<Name of your automated test settings>" /testenvironment:"<Name of a matching environment>" /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

次のコマンドでは、特定のテスト スイートと構成を使用してテストを実行します。

tcm run /create /title:"Nightly Run" /planid:1 /suiteid:5 /configid:13 /settingsname:"<Name of your automated test settings>" /testenvironment:"<Name of a matching environment>" /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

次のコマンドでは、特定の ID を使用してテストを実行します。

Tcm run /execute /id:1207 /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

次のコマンドでは、特定のテスト計画のテストの実行を一覧表示します。

tcm run /list /planid:1 /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

次のコマンドでは、特定のテストの実行を削除します。

tcm run /delete /id:1009 /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

次のコマンドでは、テストの実行を .trx ファイルにエクスポートします。

tcm run /export /id:1273 /resultsfile:"c:\temp\latest.trx" /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

次のコマンドでは、特定のテスト スイートとテスト構成に対応するテストの実行を発行し、所有者を再割り当てします。 これにより、この構成と組み合わされたテスト スイートに含まれるテスト ケースの既存のテスト ポイントが更新され、.trx ファイル内の結果に反映されます。

tcm run /publish /suiteid:5 /configid:13 /resultowner:"<Name of new owner>" /resultsfile:"c:\temp\latest.trx" /collection:<CollectionURL> /teamproject:<Team Project name>

参照

関連項目

tcm: テスト計画、テスト スイート、テスト構成、および環境の一覧

その他の技術情報

tcm を使用したコマンド ラインからのテスト プランに対する自動テストのインポートと実行