App-V の SQL データベースを別の SQL Server に移行する方法
適用対象: Application Virtualization
ここでは、Microsoft Application Virtualization (App-V) Management Server の SQL データベースを別の SQL Server に移行する方法を説明します。
重要
この作業を行うときは、App-V Server サービスを停止する必要があります。サービスが停止している間、エンド ユーザーはアプリケーションを使用することができません。
App-V SQL データベースをバックアップするには
Services.msc プログラムを開き、移行するデータベースを使用するすべての App-V Management Server 上の App-V Management Server サービスを停止します。
App-V データベースのあるコンピュータで SQL Server Management Studio を開きます。
[データベース] ノードを展開し、App-V データベース (既定の名前は APPVIRT) を見つけます。
データベースを右クリックして [タスク] を選択し、[バックアップ] を選択します。
[復旧モデル] が [SIMPLE]、[バックアップの種類] が [完全] に設定されていることを確認します。必要に応じて、[バックアップセット] と [バックアップ先] の設定を変更します。
[OK] をクリックして、データベースをバックアップします。バックアップが完了したら、[OK] をクリックします。
Windows エクスプローラを開いてデータベースのバックアップ ファイル (APPVIRT.BAK など) が入っているフォルダに移動し、そのファイルを移行先の SQL Server を実行するコンピュータにコピーします。
App-V SQL データベースを移行先のコンピュータで復元するには
移行先のコンピュータで SQL Server Management Studio を開き、[データベース] ノードを右クリックして [データベースの復元] を選択します。
[復元用のソース] で [復元元デバイス] を選択し、[...] ボタンをクリックします。
[バックアップの指定] ダイアログ ボックスで、[バックアップ メディア] が [ファイル] に設定されていることを確認してから、[追加] をクリックします。
SQL Server を実行している元のコンピュータからコピーしたバックアップ ファイルを選択して、[OK] をクリックします。
[OK] をクリックし、復元するバックアップ セットをクリックして選択します。
[復元先] で、[復元先データベース] のドロップダウン ボタンをクリックし、App-V データベースの名前 (APPVIRT など) を選択します。
[OK] をクリックして、復元を開始します。復元が完了したら、[OK] をクリックします。
[セキュリティ] ノードを展開し、[ログイン] を右クリックして [新しいログイン] を選択します。
[ログイン名] フィールドに、App-V Management Server で使用する Network Service アカウントの詳細を ドメイン\サーバー名$ 形式で入力します。
[既定のデータベース] の [全般] ページで、App-V データベースの名前 (APPVIRT など) を選択して、[OK] をクリックします。
[ページの選択] で、[ユーザー マッピング] ページをクリックして選択します。[このログインにマップされたユーザー] の [マップ] 列で、App-V データベースのチェックボックスをオンにします。
[<App-V データベースの名前> のデータベース ロール メンバーシップ] で、[SFTEveryone] をクリックして選択し、[OK] をクリックします。
SQL Server を実行する新しいコンピュータの Windows ファイアウォールが、App-V Management Server からのアクセスを許可するように設定されていることを確認します。[管理ツール] の [セキュリティが強化された Windows ファイアウォール] プログラムを使用して、SQL Server 用のポート (既定では 1433) の受信規則を作成します。
App-V の SQL Server エージェント ジョブを移行するには
SQL Server を実行している元のコンピュータの SQL Server Management Studioで、[SQL Server エージェント] ノードを展開して、[ジョブ] ノードを展開します。
次の 4 つの App-V ジョブを右クリックして [ジョブをスクリプト化]、[CREATE]、[ファイル] の順に選択し、各スクリプトにわかりやすい名前を付けてフォルダに保存します。
Softgrid Database (appvdbname) Check Usage History
Softgrid Database (appvdbname) Close Orphaned Sessions
Softgrid Database (appvdbname) Enforce Size Limit
Softgrid Database (appvdbname) Monitor Alert/Job Status
4 つのスクリプト ファイルを移行先の SQL Server を実行しているコンピュータにコピーして、SQL Server Management Studio を開きます。
Windows エクスプローラで、各 .sql ファイルを右クリックして [実行] をクリックします。各スクリプトが、SQL Server Management Studio のクエリ ウィンドウで開きます。各スクリプトの [実行] をクリックして、スクリプトが正常に実行されたことを確認します。
[SQL Server エージェント] ノードの下にある [ジョブ] ノードの表示を更新し、4 つのジョブが作成されていることを確認します。
App-V Management Server の構成を更新するには
App-V Management Server で、レジストリ キーを次のように変更します。
SQLServerName = <新しいサーバーの名前>
SQLServerPort = <新しいサーバー ポート>
App-V Server サービスを再開します。
App-V Management Server のインストール ディレクトリ (既定では C:\Program Files\Microsoft System Center App Virt Management Server\App Virt Management Service) 内の SftMgmt.udl を見つけます。このファイルを右クリックして [開く] を選択します。
[接続] タブで、SQL Server を実行している移行先のコンピュータの名前を入力し、[接続テスト] をクリックします。テストが成功したら、[OK] をクリックし、もう一度 [OK] をクリックします。
4.5 SP2 より前のバージョンの App-V Management Server の場合は、SQL のログ設定を更新する必要があります。[サーバー グループ] で、サーバーの所属先サーバー グループを右クリックして [プロパティ] を選択します。
[ログ記録] タブで、[SQL データベース] エントリをクリックして選択し、[編集] をクリックします。
[DNS ホスト名] を SQL Server を実行している新しいコンピュータのホスト名に変更し、[OK] をクリックします。[OK] をさらに 2 回クリックしてから、App-V Server サービスを再開します。
App-V Management Console を開き、[Applications] ノードを右クリックして [更新] を選択します。移行前と同じように、アプリケーションの一覧が表示されます。
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