妥当性確認エラーの解決
チーム プロジェクトにマップされているエンタープライズ プロジェクト計画を発行するときには、Microsoft Project Professional 用の Team Foundation アドインによって、データの妥当性確認のチェックが実行されます。 Team Foundation Server (TFS) に発行するように設定されたタスクの値を定義または変更している場合、このタスクに関連付けられている作業項目の種類に対して定義された規則に 1 つ以上の値が違反していると、データの妥当性確認エラーが発生します。
注意
チーム プロジェクトにバインドされた、エンタープライズ プロジェクト計画以外の Microsoft Project のデータの妥当性確認エラーを解決する方法については、「データ妥当性確認エラーの解決 (発行と更新)」を参照してください。
妥当性確認の規則は、エンタープライズ プロジェクト計画をチーム プロジェクトにマップしたときに、その計画に追加されます。 データの妥当性確認エラーが発生すると、[検証の解決] ダイアログ ボックスが表示されます。 [発行されていない作業項目] の一覧の [懸案事項] 列には、発生したエラーの種類が示されます。 [状態] 列は、ユーザーが是正措置を行う必要があるのか、Project によって自動的に修正されたのか、またはユーザーによる修正が完了しているのかを表します。 Project によって自動的に修正された懸案事項については、エントリをクリックすると、ダイアログ ボックスの下部に修正の理由が表示されます。
データの妥当性確認で識別されるエラーの種類を次の表にまとめます。
懸案事項 |
状態 |
是正措置 |
---|---|---|
1 人の Team Foundation 所有者が必要 |
操作が必要 |
[リソース名] フィールドに、チーム プロジェクトの有効な共同作成者を指定する必要があります。 注意 Team Foundation Server に発行されるタスクに割り当てることができるアクティブなユーザーは 1 人に限られます。ただし、子作業項目のロールアップを含む Project のサマリー タスクには、複数のリソースが表示されます。 |
無効な値 |
操作が必要 |
タスクがリンクされている作業項目の種類に必要な各フィールドに対して、有効な値を指定する必要があります。 修正を行う作業項目フォームにアクセスするには、[このエラーを修正する] をクリックする必要がある場合があります。 |
作業項目の種類が無効です |
操作が必要 |
エンタープライズ プロジェクト計画とマップされたチーム プロジェクトについて、同期に参加するように構成された作業項目の種類を指定する必要があります。 注意 プロジェクト計画とチーム プロジェクトでマップされている作業項目の種類が 1 つしかない場合は、Project によってフィールドは自動的に修正されます。 マップされたチーム プロジェクトに対しては有効であるのに、エンタープライズ プロジェクト計画では有効ではない作業項目の種類を指定する場合は、マップされた種類の一覧にこれを追加できます。 詳細については、「同期する作業項目の種類の指定」を参照してください。 重要 Text30 は、タスクを作業項目と同期する際に使用される [作業項目の種類] 列に関連付けられている Project の既定のフィールドです。Team リボン メニューの [チーム プロジェクトの選択] を使用して、プロジェクト計画を Team Foundation Server に接続すると、[作業項目の種類] というラベルが付いた Project の追加フィールドを選択できるようになります。Project の既定のフィールド Text24 を持つこのフィールドは、Team Foundation にバインドされたプロジェクト計画のマッピングをサポートしていますが、計画の同期はサポートしていません。Text24 ベースのフィールドには、チーム プロジェクトの作業項目の種類の完全なリストが含まれます。適切なフィールドを使用していることを確認するには、フィールドの上にマウス ポインターを置き、[Text30] が表示されることを確認します。 |
作業項目の種類が無効です |
自動修正済み |
[作業項目の種類] に割り当てられた値を変更すると、タスクが最初に発行されたときに定義された値が Project によって再割り当てされます。 タスクの作業項目の種類の値は、Team Foundation Server に発行された後では変更できません。 |
[チーム プロジェクトに発行] のリンク エラー |
自動修正済み |
次の場合は、Project により "チーム プロジェクトに発行" フィールドの値が "はい" に変更されます。
|
この表で説明したエラーに加えて、エンタープライズ プロジェクト計画を発行するには、次のエラーを解決しておく必要があります。
データ同期のサポートに必要なフィールドが Project Server で定義されていない場合は、フィールド マッピング ファイルを修正するように管理者に連絡します。 詳細については、「TFS と Project Server の間のフィールド マッピングのカスタマイズ」を参照してください。
マップされたチーム プロジェクトの有効な共同作成者がリソース共有元に含まれていない場合は、リソース共有元にこれらのユーザーを追加する必要があります。 詳細については、「エンタープライズ プロジェクトとチーム プロジェクトの関連付けの管理」を参照してください。
データの妥当性確認エラーを解決する
[発行されていない作業項目] の一覧に表示されるデータの妥当性確認エラーを解決するには、[検証の解決] ダイアログ ボックスを使用できます。
無効な作業項目の種類を修正するには
"作業項目の種類が無効です" という懸案事項を含む行をクリックし、[値の選択] をクリックして、タスクに関連付ける作業項目の種類を指定します。
注意
Project Server の統合のアドインでは、タスク フィールドの割り当てが、作業項目の種類の規則に適合していることが発行時に検証されます。
他に懸案事項が発生していない場合は、[保存して発行] をクリックします。
その他のデータの妥当性確認の懸案事項を修正するには
[発行されていない作業項目] の一覧で、修正が必要な各作業項目の行をクリックします。
[詳細] に表示される情報を確認し、[このエラーを修正する] をクリックします。
表示される作業項目フォームで情報を見直し、値を修正します。
[閉じる] をクリックして変更を保存し、作業項目フォームを閉じます。
データの妥当性確認エラーの修正が終了したら、[保存して発行] をクリックします。
注意
この手順では、修正した作業項目のみが発行されます。それぞれのデータの妥当性確認エラーを解決するまで、計画は発行できません。
[閉じる] をクリックします。