MED-V の概要

適用対象: Microsoft Enterprise Desktop Virtualization 2.0

Microsoft Enterprise Desktop Virtualization (MED-V) 2.0 には、Windows Virtual PC イメージをエンタープライズ全体に展開して管理する便利な機能が搭載されています。Windows XP Professional SP3 を実行するデスクトップを Windows Virtual PC でホストし、大規模に展開できるので、組織で使用するアプリケーションの中に Windows 7 で機能しないものやサポートされていないものがあっても、Windows 7 へのアップグレードを進めることができます。

このガイドでは、MED-V 環境の特長、およびその展開と管理について詳しく説明します。これには、MED-V の展開準備に関する情報、MED-V ワークスペースを監視および管理する方法、IT 管理部門で MED-V を上手に活用する方法も含まれます。

MED-V の特長

エンタープライズの従来のアプリケーションに、新しいバージョンの Windows との互換性がないことが原因で、Windows の最新バージョンへのアップグレードが遅れることがよくあります。アプリケーションのテストと移行には時間がかかります。その間、エンド ユーザーは、最新オペレーティング システムの便利な機能を利用することができません。

MED-V は、Windows XP SP3 を実行する Windows Virtual PC にアプリケーションを配布することで、オペレーティング システムのアップグレードに伴う障壁を取り払います。管理者は、アップグレードが後わってから、互換性のないアプリケーションをテストして問題を解決することができます。

ユーザーは、これらのアプリケーションに標準のデスクトップの [スタート] メニューからアクセスでき、ネイティブのアプリケーションと並べて表示できます。したがって、これまでの操作方法が大きく変わることなく、ユーザーにとっても便利です。

参照:

概念

アプリケーションとオペレーティング システムの互換性確立の計画
MED-V 2.0 でサポートされている構成

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