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MED-V 用の Windows Virtual PC イメージの作成

適用対象: Microsoft Enterprise Desktop Virtualization 2.0

MED-V ワークスペースをユーザーに配布する前に、まず、Microsoft Enterprise Desktop Virtualization (MED-V) 2.0 の MED-V ワークスペース インストーラー パッケージのビルドに使用する仮想ハード ディスクを準備しなければなりません。必要な仮想ハード ディスクを準備するには、後でユーザーにアプリケーションと URL リダイレクト情報を展開するのに必要なオペレーティング システム、更新プログラム、およびソフトウェアを含む Windows Virtual PC イメージを作成する必要があります。ここでは、仮想ハード ディスクを作成する方法を説明します。

MED-V の仮想イメージを作成するには、次の手順に従う必要があります。

  1. Windows Virtual PC イメージの作成

  2. Windows Virtual PC イメージへの Windows XP のインストール

  3. Windows Virtual PC イメージへの .NET Framework 3.5 SP1 のインストール

  4. Windows Virtual PC イメージへの更新プログラムの適用

  5. 統合コンポーネントのインストール

Windows Virtual PC イメージの作成

Windows Virtual PC イメージの作成については、Windows Virtual PC の次のドキュメントを参照してください。

または、仮想イメージのベースとして使用する Windows イメージング (WIM) ファイルがある場合は、そのファイルを MED-V ワークスペースのビルドで使用する VHD に変換してもかまいません。WIM を仮想ハード ディスクに変換する方法の詳細については、「Native VHD Support in Windows 7 (Windows 7 での VHD のネイティブ サポート)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=195922) を参照してください。

重要

MED-V では、1 台の仮想マシンごとに 1 つの仮想ハード ディスクのみサポートし、仮想ディスクごとにパーティションを 1 つしか作成できません。

仮想ハード ディスクを作成したら、そのイメージに Windows XP をインストールします。

Windows Virtual PC イメージへの Windows XP のインストール

MED-V では、MED-V ワークスペースをビルドする前に、Windows Virtual PC イメージに Windows XP SP3 をインストールする必要があります。

Windows XP のインストール方法の詳細については、「仮想マシンの作成とゲスト オペレーティング システムのインストール」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=182379) を参照してください。

Windows Virtual PC イメージへの .NET Framework 3.5 SP1 のインストール

MED-V 用に準備する Windows Virtual PC イメージに、.NET Framework 3.5 SP1 と更新プログラム KB959209 を手動でインストールする必要があります。更新プログラム KB959209 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=204950) によって、アプリケーションの互換性に関する既知の問題が解決されます。

Windows Virtual PC イメージへの更新プログラムの適用

仮想マシンに Windows XP をインストールしたら、Windows XP の必須の更新プログラム (SP3 など) をイメージにインストールします。また、パフォーマンスを向上するために、特定のオプションの更新プログラムをインストールすることもできます。

重要

MED-V を使用するには、ゲスト オペレーティング システムで Windows XP SP3 が実行されている必要があります。

警告

Windows XP の更新プログラムをインストールするときは、Internet Explorer が MED-V ワークスペースで使用するバージョンからアップグレードされないように注意してください。 たとえば、MED-V ワークスペースで Internet Explorer 6 を実行したい場合は、インストールする更新プログラムに Internet Explorer 7 や Internet Explorer 8 が含まれていないことを確認します。さらに、Internet Explorer が自動更新されないようにレジストリを構成することをお勧めします。

パフォーマンス向上用更新プログラムのインストール (オプション)

パフォーマンス向上用の更新プログラムは、必ずしもインストールする必要はありませんが、修正プログラム KB972435 (https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=201077) をインストールすることをお勧めします。この修正プログラムをインストールすると、ターミナル サービス セッションで共有するフォルダーのパフォーマンスが向上します。

注意

更新プログラムは、一般公開されています。しかし、マイクロソフト サービス アグリーメントに同意する必要があるというメッセージが表示されることがあります。続いて表示される Web ページのメッセージに従って、この修正プログラムを入手してください。

グループ ポリシーのパフォーマンス向上用更新プログラムの構成

既定では、グループ ポリシーは一度に 1 バイトずつコンピューターにダウンロードされます。そのため、MED-V がドメインに参加するのに時間がかかります。 グループ ポリシーのパフォーマンスを向上するには、次のレジストリ キーの値を設定します。

レジストリのサブキー: HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\Winlogon

エントリ: BufferPolicyReads

型: DWORD

値: 1

統合コンポーネントのインストール

Windows Virtual PC には、統合コンポーネント パッケージが含まれています。このパッケージをインストールすると、仮想環境と物理コンピューターの相互動作が向上します。たとえば、ホスト コンピューターとゲスト コンピューターの間でマウスを移動できるようになります。

重要

MED-V を使用するには、統合コンポーネントを必ずインストールする必要があります。

MED-V で使用する仮想イメージを構成するときに、統合コンポーネントをゲスト オペレーティング システムに手動でインストールして、統合機能を利用できるようにする必要があります。

統合コンポーネント パッケージのインストールと使用の詳細については、次のサイトを参照してください。

RemoteApp 更新プログラムのインストール

統合コンポーネント パッケージのインストールを完了すると、「RemoteApp を有効にするための Windows XP SP3 用の更新プログラム」をインストールするよう求められます。これは、MED-V の必須コンポーネントです。

重要

RemoteApp 更新プログラムをインストールするメッセージが表示されない場合は、手動でダウンロードしてインストールしてください。この更新プログラムをダウンロードする方法の詳細については、「RemoteApp を有効にするための Windows XP SP3 用の更新プログラム」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=195925) を参照してください。

リモート デスクトップを有効にする

統合コンポーネント パッケージをインストールすると、既定でリモート デスクトップが有効になります。ただし、MED-V が正しく機能するように、リモート デスクトップが有効になっていることを確認し、この機能を無効にするグループ ポリシーは配布しないでください。

リモート デスクトップを有効にする方法については、「リモート デスクトップを有効または無効にする」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=201162) を参照してください。

Internet Explorer 管理者キットを使用した Internet Explorer のカスタマイズ

必要に応じて、Internet Explorer 管理者キットを使用して、ゲスト オペレーティング システムの Internet Explorer をカスタマイズすることができます。詳細については、「Internet Explorer 6 Administration Kit and Deployment Guide (Internet Explorer 6 管理者キットと展開ガイド)」(http:// go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=200007) を参照してください。

警告

MED-V ワークスペースの Internet Explorer をカスタマイズすると、セキュリティに影響する可能性があることに注意してください。詳細については、「MED-V のセキュリティのベスト プラクティス」を参照してください。

最新のゲスト オペレーティング システムがインストールされた仮想ハード ディスクの準備ができたら、イメージにアプリケーションをインストールすることができます。

参照:

タスク

Windows Virtual PC イメージへのアプリケーションのインストール
MED-V 用の Windows Virtual PC イメージの構成

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