Vol.8「SQL Server の管理パックを分析してみよう」コンピュータ属性をレジストリから得る公開日: 2004 年 11 月 29 日 河端 善博 次は、管理するコンピュータの属性と、コンピュータ グループとの関係を見てみましょう。 まず、SQL Server の管理パックで提供される [Microsoft SQL Server] グループはどのように、判別されているのでしょうか? 図 12: [コンピュータ グループ] のそれぞれのグループは、[判別式] により自動的に対象コンピュータを選択します。 [管理パック] - [コンピュータ グループ] を見ると、たくさんのグループが定義されています。この一覧をみると、[判別式] 列があることがわかります。 さらに、詳しく見てみましょう。 図 13: [Microsoft SQL Server 2000] グループの判別式には、このグループに含まれるコンピュータを調べる属性の組み合わせが指定されています。 [Microsoft SQL Server 2000] グループのプロパティを開いて、[判別式] をみます。ここには、このコンピュータ グループに属するコンピュータを識別するための属性 AttributeValue (属性) の組み合わせが定義されています。 属性の一覧は、[属性] ボタンをクリックして参照することができます。 [コンピュータ グループ] を指定すると、MemberOf (コンピュータ グループ名) として、他のコンピュータ グループに所属するコンピュータを条件に加えることができます。 では、この属性はどのように取得しているのでしょうか? 図 14: [コンピュータ属性] フォルダでは、レジストリを使った属性を定義しています。 属性は、主に [管理パック] - [コンピュータ属性] で定義されています。 ここでは、それぞれの対象コンピュータのレジストリ設定による属性を定義します。 では、[Microsoft SQL Server 2000] の属性を見てみましょう。 図 15: [Microsoft SQL Server 2000] のプロパティには、レジストリから SQL Server 2000 がインストールされているかどうかを定義しています。 [Microsoft SQL Server 2000] のコンピュータ属性は、4 つのタブからなります。 [全般] タブは、名前と説明、有効/無効を設定します。 図 16: [種類] タブは、[値] と [キー] のいずれかを選びます。 [種類] タブでは、レジストリ値とレジストリ キーのどちらから、属性を判断するのかを決めます。 [Microsoft SQL Server 2000] は、レジストリ キーから判断します。 図 17: [レジストリ パス] には、[種類] で指定したレジストリへのパスを指定します。 [レジストリ パス] には、対象となるレジストリへのパスを指定します。参照できるのは、「HKEY_LOCAL_MACHINE」ハイブのみになります。 図 18: [値] には、キーが存在するかどうか、または、キーの値そのものを取ることができます。 [値] では、レジストリ キーが存在するかどうかを指定しています。 この値は、MOM Agent が随時、各サーバーから集めてきて、MOM サーバー上に蓄積されています。 次のクエリーを実行すると、値の一覧を得ることができます。 クエリー: コンピュータの [Microsoft SQL Serve 2000] 属性の一覧を得る
MOM SDK では、コンピュータ属性の一覧を得る開発者向けのビューが定義されています。 このように簡単にコンピュータの属性を取得することができます。 ページのトップへ |
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