～小規模 (手動) 移行～ Windows XP Mode とは 更新日: 2011 年 9 月 5 日 Windows XP Mode とは、仮想化技術によって Windows 7 上に仮想的な Windows XP の環境を構築し、その内部で Windows XP に依存したアプリケーションを実行できるようにする機能です。さらに具体的に言えば、Windows XP Mode は、仮想化技術の Windows Virtual PC と、ゲスト OS となる Windows XP SP3 (32 ビット 版) の OS イメージをまとめたものです。Windows XP Mode は、標準では Windows 7 にはインストールされていません。そのため、利用するには以下からダウンロードして追加インストールする必要があります。 Windows XP Mode のダウンロード Windows XP Mode は以下の機能を提供します。 仮想アプリケーション機能 Windows XP Mode 環境 (Virtual PC 上の Windows XP) にインストールされたアプリケーションを Windows 7 から利用できます。アプリケーションは Windows XP SP3 上で実行されますから、基本的に OS 非互換による互換性問題は生じないはずです。Windows XP Mode には「アプリケーションの自動公開」と呼ばれる機能が用意されています。Windows XP Mode にアプリケーションをインストールすると、アプリケーションのショートカットが、ホスト OS である Windows 7 のスタート メニューに自動登録されます。以後は、Windows 7 からこのショートカットを実行すれば、裏で自動的に仮想マシンが起動され、その内部でアプリケーションが実行されます。アプリケーションは、内部的には仮想マシン (Windows XP SP3) で実行されますが、この場合でもアプリケーションのウィンドウだけが Windows 7 デスクトップに表示されるので、ユーザーはそれが仮想マシンではなく、あたかも Windows 7 OS で実行されているかのように使うことができます。 【Windows XP Modeで自動公開されたアプリケーションを実行しているところ】 USB デバイスのサポート 前述したアプリケーションの自動公開機能により、ウィンドウはシームレスに Windows 7 デスクトップに表示されますが、Windows 7 が管理するファイルやデバイスにアクセスできないのでは、利用範囲が大幅に制限されてしまいます。Windows XP Mode では、ホスト OS である Windows 7 に接続されたデバイスなどにシームレスにアクセスするための機能が提供されています。この USB デバイスのサポートにより、Windows XP Mode のアプリケーションは、Windows 7 に接続された USB デバイスに直接アクセスできます。例えば、Windows 7 PC に接続された USB メモリーは、Windows XP Mode からも外部デバイスとしてアクセス可能です。ですから Windows XP Mode のアプリケーションから、USB メモリーを直接読み書きすることができます。 フォルダーの統合 Windows 7 のファイル システムは、Windows XP Mode からもそのままアクセスできます。仮想環境だからといってドライブなどを物理的に分ける必要はありません。Windows XP Mode のアプリケーションから、Windows 7 のファイル システムにあるファイルを直接読み書き可能です。 クリップボードの共有 コピー アンド ペーストは、ユーザーが日常的に最も多用するアプリケーション間通信です。Windows XP Mode のアプリケーションは、ホスト OS である Windows 7 環境のアプリケーションと、クリップボードを共有して、相互にコピー アンド ペーストを実行できます。 プリンタのリダイレクト Windows XP Mode のアプリケーションから、Windows 7 に接続されたプリンタに対して直接印刷することができます。 Windows XP Mode を使用するには、Windows 7 Enterprise が要求するハードウェア要件に加えて、Windows Virtual PC 上で Windows XP を動作させるための要件も同時に満たす必要がある点に注意しましょう。 【Windows XP Mode を使用するためのシステム要件】 メモリー 追加で 2 GB 以上の RAM ディスク容量 追加で 15 GB 以上のハードディスク空き容量 Windows Virtual PC の対応 OS Windows 7 Ultimate, Enterprise Windows 7 Professional <p>Windows XP Mode が提供するアプリケーションの仮想化機能によって、Windows XP 対応のアプリケーションを Windows 7 で使用できるようになります。ただしこの場合も、アプリケーションのインストール先は Windows 7 ではなく、あくまでも仮想環境の Windows XP であることに注意してください。Windows XP Mode には Internet Explorer 6 (以下、IE6) も実装されているため、IE6 上でしか動作保証されていないアプリケーションを使用することも可能です。</p> <p>なお、ソフトウェア アシュアランス契約を保持しており、Microsoft Desktop Optimization Pack (以下、MDOP) を入手していれば、MDOP に含まれている Microsoft Enterprises Desktop Virtualization (以下、MED-V) を使用することもできます。MED-V は、簡単に言えば「企業環境で使い勝手の良い Windows XP Mode」です。組織の環境に合わせて設定をカスタマイズした Windows XP の仮想イメージを配布したり、利用開始後に設定の変更をしたりするなど、大量クライアントに対する集中管理要件を満たすことができます。Windows XP Mode が小規模システムや個人環境用に提供されているのに比べ、Active Directory で管理された環境では、MED-V の採用をお勧めします。</p> <p> <img alt="参考" height="25" src="https://msdn.microsoft.com/ja-jp/hh415001.ico_ref(ja-jp,MSDN.10).gif" style="margin-right:5px; vertical-align:middle;" width="90" /> <a runat="server" target="_blank" href="https://www.microsoft.com/ja-jp/windows/enterprise/products/mdop/navi-jp.aspx">Microsoft Desktop Optimization Pack (MDOP)</a> </p> </div> <div style="width:612px; height:100%; margin:0; padding:0; margin:20px 0; font-family:メイリオ, Meiryo, Verdana, Arial, Helvetica, sans-serif;"> <div style="margin:0;"> <p style="list-style:none none; text-align:center; float:left; width:115px; height:26px; margin-right:10px; background:#e4ecf4; padding-top:9px;"> <a runat="server" href="hh414994(v=msdn.10).md">Point 1</a> </p> <p style="list-style:none none; text-align:center; float:left; width:114px; height:26px; margin-right:10px; background:#e4ecf4; padding-top:9px;"> <a runat="server" href="hh414995(v=msdn.10).md">Point 2</a> </p> <p style="list-style:none none; text-align:center; float:left; width:114px; height:26px; margin-right:10px; background:#e4ecf4; padding-top:9px;"> <a runat="server" href="hh414996(v=msdn.10).md">Point 3</a> </p> <p style="list-style:none none; text-align:center; float:left; width:114px; height:26px; margin-right:10px; background:#e4ecf4; padding-top:9px;"> <a runat="server" href="hh414997(v=msdn.10).md">Point 4</a> </p> <p style="list-style:none none; text-align:center; float:left; width:115px; height:26px; background:#e4ecf4; padding-top:9px;"> <a runat="server" href="hh414998(v=msdn.10).md">Point 5</a> </p> </div> <div style="clear:both;"></div> </div> <div style="width:612px; height:100%; margin:0; padding:0; margin:20px 0; font-family:メイリオ, Meiryo, Verdana, Arial, Helvetica, sans-serif;"> <div style="margin:0;"> <p style="list-style:none none; text-align:center; float:left; width:210px; height:26px; margin-right:10px; background:#649dcc; padding-top:9px; color:#fff; margin-left:91px;">Windows XP Mode とは</p> <p style="list-style:none none; text-align:center; float:left; width:210px; height:26px; margin-right:10px; background:#e4ecf4; padding-top:9px;"> <a runat="server" href="hh415002(v=msdn.10).md">アプリケーション互換モードとは</a> </p> </div> <div style="clear:both;"></div> </div> <p style="vertical-align:middle; margin-top:20px;"> <img alt="" height="9" src="http://i.technet.microsoft.com/cc507085.arrow_px_up(ja-jp,MSDN.10).gif" style="margin-right:5px;" width="7" xmlns="http://www.w3.org/1999/xhtml" />ページのトップへ</p> </div> </td> <td valign="top" style="width:300px;"> <div class="RightAdRail"> <ContentInclude Identifier="ff828782" runat="server" /> <ContentInclude Identifier="hh415157" runat="server" /> </div> </td>