チーム プロジェクトに合わせたアジャイル プランニング ツールの構成とカスタマイズ
Visual Studio Online および Team Foundation Server (TFS) で提供されるアジャイル計画ツールを最大限に活用するために、チームのプロセスに対応する方法で機能を構成することが必要です。 Web ユーザー インターフェイスを通じていくつかの機能を構成できます。 その他の機能は、XML 定義を変更することにより TFS 内部設置型配置についてのみカスタマイズできます。
このトピックでは、カスタマイズ可能な対象の概要と、その方法を説明する参照先を示します。
UI を通じた構成 |
XML 定義のカスタマイズ |
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Visual Studio Online および TFS 内部設置型の配置
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TFS 内部設置型の配置のみ
さらに、いくつかのアジャイル計画ツールに影響する次の 3 つの区分をカスタマイズできます。
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アジャイル計画ツールの構成の編集
アジャイル計画ツールでは、カテゴリの構成およびチーム プロジェクトのプロセス構成 XML 定義ファイルを参照します。 カテゴリでは、ポートフォリオ バックログ、バックログ、およびタスク バックログのページで表示される対象を決定するための WIT をグループ化します。
XML 定義ファイルを編集するには、ファイルをエクスポートして編集した後、インポートします。 こうしたファイルを変更するために使用できるもう 1 つのツールとして、CodePlex で使用できるコミュニティ リソース プロジェクトである TFS Team Project Manager があります。
witadmin コマンド ライン ツールを使用してプロセス構成を編集するには、次の手順に従います。
チーム プロジェクトの管理アクセス許可を持っていない場合は、これらのアクセス許可を取得します。
Visual Studio またはチーム エクスプローラーがインストールされている環境でコマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のように入力します。
cd %programfiles%\Microsoft Visual Studio 14.0\Common7\IDE
64 ビット版の Windows で、%programfiles% を %programfiles(x86)% に置き換えます。 チーム エクスプローラーは無料でダウンロードできます。
プロセス構成ファイルをエクスポートします。
witadmin exportprocessconfig /collection:CollectionURL /p:ProjectName /f:"DirectoryPath/ProcessConfiguration.xml"
たとえば、CollectionURL は「http://MyServer:8080/tfs/TeamProjectCollectionName」となります。
ファイルを編集します。 詳細については、「プロセス構成 XML 要素のリファレンス」を参照してください。
プロセス構成ファイルをインポートします。
witadmin importprocessconfig /collection:CollectionURL /p:ProjectName /f:"DirectoryPath/ProcessConfiguration.xml"
変更を表示するには、TFS Web ポータルを開きます。 既に開いている場合は、ページを最新の情報に更新します。
witadmin の使用の詳細については、「プロセスの構成のインポートとエクスポート [witadmin]」および「カテゴリのインポートとエクスポート [witadmin]」を参照してください。
かんばんボードのカスタマイズ (TFS 内部設置型)
かんばんボードでは、2 レベルのカスタマイズがサポートされます。 ユーザー インターフェイスにより第 1 レベルの構成、ワークフローを変更することにより第 2 レベルの構成を行います。
最も簡単な第 1 レベルでは、こちらで説明されているように、必要な数のスイムレーン列を指定できます。 スイムレーンは、ワークフロー状態の疑似状態または暫定的な状態です。
各チームでは、スイムレーンのカスタム ビューを生成できます。 ただし欠点の 1 つとして、スイムレーンの状態に基づいて作業項目を照会できないことがあります。 割り当てられた状態に基づいて、作業項目のみを照会できます。
必要なスイムレーンに対応するようにワークフローを変更することによって、すべての状態/スイムレーンに基づくクエリをサポートします。 このカスタマイズでは、プロダクト バックログ項目、ユーザー ストーリーなど、要件カテゴリに割り当てられた WIT のワークフローを変更する必要があります。 既定のスイムレーンは、メタ状態にマップされたこうした WIT のワークフロー状態に対応します。 スイムレーンをカスタム ワークフローに対応させる場合は、次の 2 つの変更を行う必要があります。
Q & A
Q: TFS をアップグレードする際に自動更新を許可したい場合に、避けるべきカスタマイズは何ですか。
A: カスタマイズを行わない場合には、TFS をアップグレードしてから、機能の構成ウィザードを使用してチーム プロジェクトを更新できます。 安全なカスタマイズおよび避けるべきカスタマイズの詳細については、「作業追跡エクスペリエンスのカスタマイズ: カスタマイズの前に、メンテナンスおよびアップグレードの影響について理解する」を参照してください。
Q: タグはどのようにして使用しますか。
A: タグを追加し、一覧にフィルターを適用する方法については、こちらを参照してください。
Q: タスク ボードに表示できる作業項目の最大数はいくつですか。
A: 表示にかかる読み込み時間を許容範囲に抑えるために、タスク ボードの作業項目の最大数は 1000 に制限されています。
TFS 内部設置型の配置の場合、この値は workItemCountLimit 要素の TaskBacklog 属性の値を指定することにより、最大 1500 まで増やすことができます。
<TaskBacklog category="Microsoft.TaskCategory" pluralName="Tasks" singularName="Task" workItemCountLimit="800" >
. . .
</TaskBacklog>
Q: 機能ポートフォリオのバックログが表示されないのはなぜですか。
A: ポートフォリオ バックログを表示して作業するには、上級アクセスが必要です。 ただし、システムでは、機能作業項目を制限なく作成および変更できます。
Q: 区分パスの代わりにフィールドを使用してチームごとに作業を整理できますか。
A: はい。TFS 内部設置型の配置向けです。 共通のバックログから、多くの製品区分にわたって作業する複数のチームが組織に存在する場合は、チーム フィールドをサポートするようにチーム プロジェクトをカスタマイズすることもあります。 この構成でも、チームは独立して作業できますが、作業が製品の区分パスではなくチームに割り当てられます。
Q: チームに対してどのような構成を行うことができますか。
A: 「チーム リソースでの共同作業」を参照してください。
Q: CFD の開始日はどのようにして変更しますか。
A: CFD から [グラフの編集] ダイアログを開き、開始日を選択します。 CFD の詳細については、こちらを参照してください。
Q: 既定の作業日はどのようにして変更しますか。
A: チーム管理ページから [設定] を開きます。 チームの管理者でない場合は、管理者として追加するよう依頼します。
Q: アジャイル計画ツールではどのデータ ストアを参照しますか。
A: Web ポータルで表示されるアジャイルのページとグラフでは、WIT データ ストアをリアルタイムで参照します。 つまり、データが入力または更新されてから、アジャイル計画ツールのページおよびグラフにデータが表示されるまでに、遅延時間がないことを意味します。
次の図は、作業項目フィールドを青いボックスで表示することで、その定義がチーム プロジェクト コレクション内のすべてのチーム プロジェクトに適用されることを強調しています。 黄色のボックスは、チーム プロジェクトに対して定義されている WIT オブジェクトを示します。 紫色で表示されたアジャイル ページとグラフは、チームに対して定義されています。
Q: 質問はどこに投稿すればよいですか。
A: 次のフォーラム: 「Team Foundation Server - 作業項目トラッキング」または「TFS Web Access」のどちらかで他の答えが見つかる場合があります。または、質問を投稿することができます。