JavaScript コンソール コマンド
Visual Studio では、メッセージを送信して他のタスクを実行するために JavaScript コンソール ウィンドウで使用できるコマンドが用意されています。JavaScript コンソールの使い方の詳細については、「クイック スタート: アプリのデバッグ (JavaScript)」を参照してください。
コンソール オブジェクト コマンド
次の表に、JavaScript コンソール ウィンドウで使用できる console オブジェクトのコマンドの構文を示します。console オブジェクトを使用して、コードからコンソールにメッセージを送信できます。このオブジェクトには多数の形式があるので、必要に応じて情報メッセージとエラー メッセージを区別できます。
注意
console という名前のローカル オブジェクトとの混同を避ける必要がある場合は、長いコマンド形式である window.console.[command] を使用できます。
コマンド |
説明 |
例 |
---|---|---|
log(message) |
message をコンソール ウィンドウに送信します。 |
console.log("logging message"); |
warn(message) |
message をコンソール ウィンドウに送信します。メッセージの前に警告シンボルが付きます。 |
console.warn("warning message"); |
error(message) |
message をコンソール ウィンドウに送信します。メッセージ テキストは赤で表示され、その前にエラー シンボルが付きます。 |
console.error("error message"); |
info(message) |
message をコンソール ウィンドウに送信します。メッセージの前に情報シンボルが付きます。 |
console.info("info message"); |
clear() |
コンソール ウィンドウからメッセージ (スクリプト エラー メッセージなど) をクリアし、コンソール ウィンドウに表示されているスクリプトもクリアします。コンソールの入力プロンプトに入力したスクリプトはクリアされません。 |
console.clear(); |
assert(expression, message) |
expression が false と評価された場合にメッセージを送信します。 |
console.assert((x == 1), "assert message: x != 1"); |
その他のコマンド
JavaScript コンソール ウィンドウでは、以下のコマンドも使用できます。
コマンド |
説明 |
例 |
---|---|---|
$0, $1, $2, $3, $4 |
指定された要素をコンソール ウィンドウに返します。$0 は DOM Explorer で現在選択されている要素を返し、$1 は DOM Explorer で直前に選択されていた要素を返します。同様に、最大で 4 つ前に選択されていた要素を返します。 |
$3 |
$(id) |
要素を ID で返します。これは document.getElementById(id) のショートカット コマンドであり、id は要素の ID を表す文字列です。 |
$("contentHost") |
$$(div) |
CSS セレクター構文を使用して要素を返します。これは document.querySelector(div) のショートカット コマンドであり、div は DIV 要素のクラス名を表す文字列です。 |
$$(".itemlist") |
cd() cd(window) |
式の評価のコンテキストを、既定であるページのトップレベル ウィンドウから指定したフレームのウィンドウに変更できます。cd() をパラメーターの指定なしで呼び出すと、コンテキストがトップレベル ウィンドウに戻ります。 |
cd(); cd(myframe); |
select(element) |
DOM Explorer で指定された要素を選択します。 |
select(document.getElementById("element")); select($("element")); select($1); |
dir(object) |
指定されたオブジェクトのビジュアライザーを返します。ビジュアライザーを使用して、コンソール ウィンドウのプロパティを検査できます。 |
dir(obj); |