次の方法で共有


Visual Studio からの Windows ストア アプリの配置

Windows のみに適用されます

Visual Studio の配置機能では、Visual Studio を使ってターゲット デバイスに作成した Windows ストア アプリをビルドおよび登録します。 アプリの厳密な登録方法は、ターゲット デバイスがローカルかリモートかによって違います。

  • ターゲットがローカルの Visual Studio コンピューターの場合、Visual Studio はアプリをビルド フォルダーから登録します。

  • ターゲットがリモート デバイスの場合、Visual Studio は必要なファイルをリモート コンピューターにコピーしてから、そのデバイス上でアプリを登録します。

アプリのデバッグを、Visual Studio から [デバッグの開始] オプション (キーボード: F5) または [デバッグなしで開始] オプションを使用して実行した場合の配置は自動的に行われます ([デバッグなしで開始] のキーボード: CTRL + F5). アプリを手動で配置することも可能です。 次のシナリオでは、手動の配置は有効です。

  • ローカル コンピューターまたはリモート コンピューターで行う臨時のテスト。

  • デバッグ対象のアプリを起動するためのアプリを配置する場合。

  • 別のアプリまたはメソッドによって起動される、デバッグ対象のアプリを配置します。

このトピックの内容

このトピックでは、次について説明します。

Windows ストア アプリの配置方法

リモート デバイスの指定方法

配置オプション

Windows ストア アプリの配置方法

アプリを手動で配置する手順はシンプルです。

  1. リモート デバイスへ配置する場合は、アプリのスタートアップ プロジェクトのプロパティ プロジェクト ページに、デバイスの名前または IP アドレスを指定します。 (指定するステップはこのトピック内で後述)。

  2. デバッガーの Visual Studio ツールバーで、[デバッグの開始] ボタンの横のドロップダウン リストから配置ターゲットを選択します。

    ローカル コンピューターでの実行

  3. [ビルド] メニューで [配置] を選択

リモート デバイスの指定方法

必要条件

アプリをリモート デバイスに配置するには

  • リモート デバイスに開発者ライセンスがインストールされている必要があります。

  • リモート デバイスには、Visual Studio リモート ツールをインストールする必要があり、リモート デバッグ モニターが動作している必要があります。

    配置では、リモート デバッガーのネットワーク チャネルを使用して、アプリのファイルをリモート デバイスに送信します。

リモート デバイスを指定するには

  1. スタートアップ プロジェクトのデバッグ プロパティ ページで、リモートの配置ターゲットの名前または IP アドレスを指定します。

  2. デバッグ プロパティ ページを開くには、ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを選択してから、ショートカット メニューで [プロパティ] を選択します。

  3. 次に、プロパティ ページ ウィンドウで [デバッグ] ノードを選択します。

  4. リモート デバイスの名前または IP アドレスを入力するか、[リモート デバッガー接続の選択] ダイアログ ボックスからデバイスを選択します。

    [Select Remote Debugger Connection] (リモート デバッガーの接続の選択) ダイアログ ボックス

    [リモート デバッガー接続の選択] ダイアログ ボックスは、ローカル ネットワークのサブネットにあるデバイスと、Visual Studio コンピューターにイーサネット ケーブルで直接接続されているデバイスを表示します。

JavaScript または Visual C++ のプロジェクト ページにあるリモート デバイスを指定

リモート デバッグ用の C++ プロジェクト プロパティ

  1. [起動するデバッガー] ボックスの一覧の [リモート デバッガー] をクリックします。

  2. [コンピューター名] ボックスのリモート デバイスにネットワーク名を入力します。 あるいはボックス内の下向き矢印をクリックして、[リモート デバッガー接続の選択] ダイアログ ボックスからデバイスを選択します。

Visual C# および Visual Basic のプロジェクト ページにあるリモート デバイスを指定

リモート デバッグ用のマネージ プロジェクト プロパティ

  1. [ターゲット デバイス] ボックスの一覧の [リモート コンピューター] をクリックします。

  2. リモート デバイスのネットワーク名を [リモート コンピューター] ボックスに入力するか、[検索] をクリックし、[リモート デバッガー接続の選択] ダイアログ ボックスでデバイスを選択します。

配置オプション

次の配置オプションを、スタートアップ プロジェクトのデバッグ プロパティ ページに設定できます。

  • ネットワーク ループバックの許可
    セキュリティ上の理由から、標準的な方法でインストールされた Windows ストア アプリは、インストール先のデバイスに対してネットワーク呼び出しを行うことはできません。 既定では、Visual Studio による配置では、配置されたアプリに対するこの規則の適用は免除されます。 この免除によって、1 台のコンピューター上で通信プロシージャをテストできます。 アプリを Windows ストア に送信する前に、アプリを適用除外せずにテストする必要があります。

    アプリからネットワーク ループバックの適用除外を削除するには

    • C# および VB のデバッグ プロパティ ページで、[ネットワーク ループバックの許可] チェック ボックスをクリアします。

    • JavaScript およびデバッグ プロパティ ページで、[ネットワーク ループバックの許可] の値を [いいえ] に設定します。

  • 起動しない。ただし開始した場合にはコードをデバッグ (C# および VB) / アプリケーションを起動 (JavaScript および C++)
    アプリが起動した場合はデバッグ セッションを自動駅に開始するように、配置を構成するには

    • C# および VB のデバッグ プロパティ ページで、[起動しないが、開始時にコードをデバッグ] チェック ボックスをオンにします。

    • JavaScript およびデバッグ プロパティ ページで、[アプリケーションの起動] の値を [はい] に設定します。

参照

概念

Visual Studio からのストア アプリの実行