ドライバー プロジェクトのドライバー モデル設定プロパティ
WDF ライブラリのバージョン、プリプロセッサ定義など、カーネル モード ドライバーまたはユーザー モード ドライバーの基本的なプロパティを設定します。
ドライバー プロジェクトのドライバー モデル プロパティの設定
- ドライバー プロジェクトのプロパティ ページを開きます。ソリューション エクスプローラーでドライバー プロジェクトを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。
- ドライバー プロジェクトのプロパティ ページで、[構成プロパティ] をクリックし、[Driver Model Settings] (ドライバー モデル設定) をクリックします。
- プロジェクトのプロパティを設定します。
Type of driver (ドライバーの種類)
ドライバーの [構成の種類] が [ドライバー] である場合は、ドライバーの種類。このオプションは、プロジェクトが WindowsKernelModeDriver8.0 ツールセットを使っている場合にだけ利用できます。設定可能な値は、次のとおりです。
[WDM] (NDIS、StorPort など、すべてのミニポート/ポート ドライバーを含む)。
[KDMF] KMDF ドライバー。
[Export driver (WDM)] (エクスポート ドライバー (WDM)) 他のドライバーが呼び出せる関数をエクスポートする WDM ドライバー。 詳しくは、「エクスポート ドライバーの作成」をご覧ください。
KMDF Version Major (KMDF バージョン メジャー)
ドライバーの種類が KMDF である場合、このオプションはドライバーのコンパイル時に使われる KMDF のメジャー バージョンを指定します。KMDF_VERSION_MAJOR エントリは、ドライバーを KMDF ライブラリにリンクするように MSBuild ユーティリティに指示します。
KMDF ドライバーは、ライブラリの以前のマイナー バージョン用にビルドできます。たとえば、以前のバージョンの WDF 共同インストーラーを含むパッケージにドライバーを同梱できるように、KMDF Version 1.11 ではなく KMDF Version Major=1 と KDMDF Version Minor=9 (KMDF Version 1.9) を使ってドライバーをビルドできます。
詳しくは、「フレームワーク ライブラリのバージョン」をご覧ください。
KMDF Version Minor (KMDF バージョン マイナー)
ドライバーの種類が KMDF である場合、このオプションはドライバーのコンパイル時に使われる KMDF のマイナー バージョンを指定します。詳しくは、「フレームワーク ライブラリのバージョン」(11、9、7、5) をご覧ください。KMDF バージョン マイナーを省略すると、最新のマイナー バージョンが使われます。
UMDF Version Major (UMDF バージョン メジャー)
UMDF ドライバーの場合、このオプションはドライバーのコンパイル時に使われる UMDF のメジャー バージョンを指定します。 「UMDF バージョン履歴」をご覧ください。 UMDF ドライバーの場合、[構成の種類] は [ダイナミック ライブラリ (.dll)] です。UMDF Version Minor (UMDF バージョン マイナー)
UMDF ドライバーの場合、このオプションはドライバーのコンパイル時に使われる UMDF のマイナー バージョンを指定します (11、9、7、5)。UMDF バージョン マイナーを省略すると、最新のマイナー バージョンが使われます。Allow Date, Time, and Timestamp (日付、時刻、タイムスタンプを許可する)
標準 C/CPP マクロの __DATE__、__TIME__、__TIMESTAMP__ を定義します。Override Target Configuration Preprocessor Definitions (ターゲット構成プリプロセッサ定義を上書きする)
ソース ファイルの前処理シンボルである _WIN32_WINNT、WINVER、WINNT、NTDDI_VERSION の既定値を上書きします。既定値は現在のターゲット構成によって制御されます。