DisableSocketPooling

このプロパティは、ソケット プーリングが、(ポート番号やホスト ヘッダー名などではなく) IP アドレスによって識別されるサイトで使用されるかどうかを指定します。DisableSocketPooling を FALSE に設定すると、ソケット プーリングが有効になり、同一のポート番号 (ただし、IP アドレスは異なる) を使用するサイト間でソケットが共有されます。DisableSocketPooling を TRUE に設定すると、IP アドレスに基づくサイトでソケットは共有されません。

   ソケット プーリングは IIS 5.0 の新機能です。

IIS Version 4.0 では、各 Web サイトは、異なる IP アドレスにバインドされていました。つまり、各サイトは、ほかの IP アドレスにバインドされているサイトとは共有されない独自のソケットを持っていました。これらのソケットは、サイトの開始時に作成され、かなりの非ページング メモリ (RAM) を消費します。このメモリ消費が、単一のコンピュータで作成できる IP アドレスにバインドされたサイト数を制限します。

特に指定しない限り、ソケット プーリングは有効です。通常、この動作を変更する必要はありません。変更された場合、そのサイト レベルでのみの変更となるため、ほかのサイトは継続してソケット プーリング機能を利用できます。

データ型 ブール型
既定値 FALSE
継承 継承可能
アクセス場所

このプロパティには、次の場所でアクセスできます。

メタベース パス キー タイプ
/LM/MSFTPSVC IIsFtpService
/LM/MSFTPSVC/N IIsFtpServer
/LM/W3SVC IIsWebService
/LM/W3SVC/N IIsWebServer
IIS Admin Base オブジェクトの追加情報

次の表は、IIS Admin Base オブジェクトを使用するコードで必要な追加情報の一覧です。

メタベース識別子 MD_DISABLE_SOCKET_POOLING
既定値 DWORD_METADATA
ユーザー タイプ IIS_MD_UT_SERVER