Windows スクリプト コンポーネント
Windows スクリプト コンポーネントを使用すると、Microsoft® Visual Basic® Scripting Edition (VBScript) や、ECMA 262 言語仕様と互換性を持つそのほかの言語 (Microsoft® JScript® 2.0、JavaScript 1.1 等) などのスクリプト作成言語を使用して、Component Object Model (COM) コンポーネントを簡単に作成することができます。インターネット インフォメーション サービス (IIS)、Microsoft Windows スクリプティング ホスト (WSH) など、COM コンポーネントをサポートしているすべてのアプリケーションで、COM コンポーネントのようなスクリプト コンポーネントを使用できます。
スクリプト コンポーネント テクノロジの構成要素は、以下のとおりです。
- スクリプト コンポーネント ランタイム (Scrobj.dll)。
- "インターフェイス ハンドラ"。スクリプト コンポーネント ランタイムを拡張するコンポーネントです。インターフェイス ハンドラは、通常、C++ で書かれているコンパイル済みコンポーネントで、特定の COM インターフェイスを実装します。スクリプト コンポーネント ランタイムをインストールすると、オートメーション インターフェイス ハンドラを受けとることができるようになり、スクリプト コンポーネントを .asp ファイルから呼び出せるようになります。
- 作成したスクリプト コンポーネント ファイル (.sct ファイル)。作成したスクリプト コンポーネントで、使用するインターフェイス ハンドラを指定します。また、目的とする機能を実行するために、.asp ファイルから呼び出すメソッドも、スクリプト ファイルで定義します。
スクリプト コンポーネントは、COM コンポーネントのプロトタイプ開発のための、優れたテクノロジです。スクリプト コンポーネントをトランザクションに利用したり、コンポーネント サービス ランタイム環境を有効活用したりする予定がある場合は、ほかの COM コンポーネントと同様、スクリプト コンポーネントをコンポーネント サービスに登録することができます。スクリプト コンポーネントは COM コンポーネントなので、組み込み ASP オブジェクトにアクセスできます。
スクリプト コンポーネントの詳細については、http://www.asia.microsoft.com/japan/developer/default.asp の MSDN Online を参照してください。スクリプト コンポーネント作成の詳細については、Platform SDK を参照してください。スクリプト コンポーネントの例については、「コンポーネントとオブジェクトを使用する 」、および Platform SDK を参照してください。