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Blend での再利用可能リソースの作成

リソースは、Blend for Visual Studio アプリケーションのさまざまな場所で再利用できるオブジェクトです。

リソースの最も代表的な用途は、アプリケーション全体での色の再利用です。 たとえば、色リソースを 1 か所で変更するだけで、その色リソースを参照しているすべてのコントロールの外観を自動的に更新できます。 この概念はスタイル リソースやテンプレート リソースの再利用にも適用され、特定の種類のコントロールの外観や動作を統一できます。 複数のコントロールに関連付けられている 1 つのアセットを変更する方が、アプリケーション内で同じデータが出現する箇所をいくつも変更するよりもずっと簡単です。

ほぼすべての設定を何らかの形でリソースに変換できます。

  • グラデーション ブラシ、実線色ブラシ、またはタイル ブラシは、ブラシ リソースに変換して、他のオブジェクトにブラシとして適用できます。

    例については、「Blend でブラシ リソースまたは色リソースを作成する」を参照してください。

  • イメージ コントロールは、イメージ ブラシ リソース、描画ブラシ リソース、または表示ブラシ リソースに変換して、他のオブジェクトにブラシとして適用できます。 [ツール] メニューの [ブラシ リソースの作成] から、各変換を行うためのツールを選択できます。

  • アートボード上の任意のパネルまたは他のコントロールは、描画ブラシ リソースまたは表示ブラシ リソースに変換して、他のオブジェクトにブラシとして適用できます。 [ツール] メニューの [ブラシ リソースの作成] から、各変換を行うためのツールを選択できます。

  • [プロパティ] パネルのプロパティ値は、リソース値に変換して、同じ型のプロパティに適用できます。

    例については、「Blend でのリソースの作成」を参照してください。

  • スタイル テンプレートまたはコントロール テンプレートは、リソースに変換して、同じ型のコントロールに適用できます (たとえば、ボタンのテンプレートを他のボタンに適用できます)。

    詳細については、「Blend でテンプレートをサポートするコントロールをスタイル処理する」を参照してください。

    例については、「Blend でスタイルを作成する」および「Blend でテンプレートを作成または変更する」を参照してください。

    注意

    スタイル テンプレートとコントロール テンプレートは、[アセット] パネルから選択し、システム コントロールと同様にアートボード上に描画できます。[アセット] パネルのコントロールの詳細については、「Blend におけるアセット パネル」を参照してください。

リソースは、アプリケーション内のさまざまなレベル (スコープ) で作成できます。 リソースが定義されているスコープによって、そのリソースをアプリケーション内で使用できるかどうかが決まります。 リソースは次のスコープで定義できます。

  • オブジェクト レベルのリソースは、そのリソースの作成に使用されたオブジェクトと、その子オブジェクトにのみ適用できます。

  • ドキュメント レベルのリソースは、そのリソースが作成されたドキュメント内に定義され、同じドキュメント内の他のオブジェクトに適用できます。

  • アプリケーション レベルのリソースは、App.xaml ファイルに定義され、アプリケーション内の任意の場所で適用できます。

  • ディクショナリ レベルのリソースは、リソース ディクショナリと呼ばれる個別のファイルに定義されます。 リソース ディクショナリのリソースは App.xaml ファイルでプロジェクトにリンクされているため、アプリケーション内の任意の場所に適用できます。 リソース ディクショナリを使用すると、一連のリソースをリソース ディクショナリ ファイルにまとめて、このファイル全体を別のアプリケーションで再利用できるという利点もあります。

    注意

    Blend には、Windows Presentation Foundation (WPF) プロジェクトでよく使用するシステム コントロール用のスタイル リソースとテンプレート リソースを格納したリソース ディクショナリが付属しています。詳細については、「Blend でテンプレートをサポートするコントロールをスタイル処理する」を参照してください。具体的な例については、「Blend での WPF 簡易スタイルのスタイル処理のヒント」を参照してください。

    注意

    Microsoft Expression Design では、リソース ディクショナリを使用してアート アセットをエクスポートします。このアセットを Blend アプリケーションにインポートすると [リソース] パネルで選択できるようになります。例については、「Expression Design からエクスポートされた XAML のインポート」を参照してください。

[リソース] パネル内で既存のリソースを別の場所にドラッグする方法で、リソースを異なるスコープに移動することができます。 また、[リソース] パネルで既存のリソースを選択して編集することもできます。

リソースの編集の詳細については、「Blendでリソースを変更する」を参照してください。

[リソース] パネルのロードマップについては、「Blend におけるリソース パネル」を参照してください。

リソースをアートボード上のオブジェクトに適用する方法の詳細については、「Blend でリソースを適用または削除する」を参照してください。

スタイル テンプレートまたはコントロール テンプレートにあるリソースを適用する場合は、「Blend でリソースを適用または削除する」で解説している別の方法も利用できます。