キーフレーム間のアニメーションの補間の変更
キーフレーム間の補間では、2 つのキーフレーム間の経過時間中に、プロパティの変化がどのようにアニメーション化されるかについてが示されます。 キーフレーム間の補間を変更すると、アニメーションが現実的になります。 たとえば、ボールの跳ね返りをアニメーション化する場合は、ボールが空中に上がるときに移動が減速し、地面に落ちるときに加速するようにキーフレーム間の補間を変更できます。
次の表に、キーフレーム間の補間を設定する 3 つの方法を示します。
キーフレーム間の補間の方法 |
説明 |
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イーズ インとイーズ アウトの値の選択 この方法は、Windows Presentation Foundation (WPF) プロジェクトだけで使用できます。 |
キーフレームを右クリックすると表示されるドロップダウン メニューを使用して、キーフレームに近づくまたはキーフレームから離れるときの補間を変更します。 ドロップダウン メニューには、次の補間オプションがあります。
キーフレーム間の補間は、最初のキーフレームの [イーズ アウト] 値が 0% であり、2 番目のキーフレームの [イーズ イン] 値が 0% の場合に線状になります。 線状補間は、キーフレーム間でプロパティ値を均等に変化させます。 |
KeySpline グラフの使用 |
KeySpline グラフを使用して、タイムラインの再生ヘッドがキーフレームに近づくまたはキーフレームから離れるときの補間を変更します。 このグラフには、選択したキーフレームとその前のキーフレームの間でアニメーション化されたプロパティの値がプロットされます。 一般に、線の傾きが急なほど、その時点での値の変化も急速になります。 グラフが左下隅から右上隅に直線状に伸びている場合は、線状補間です。 黄色いコントロール ポイントのどちらかをドラッグして、前のキーフレームを離れた後または選択したキーフレームに到達した後に、どの程度の速さでプロパティ値が変化するかを変更できます。
メモ
KeySpline グラフと、 [イーズ イン]、[イーズ アウト] の値は同期されています。[イーズ イン] の値を変更すると、選択したキーフレームの KeySpline グラフにある右上のコントロール ポイントが変わります。[イーズ アウト] の値を変更すると、選択したキーフレームの次のキーフレームの KeySpline グラフにある左下のコントロール ポイントが変わります。
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EasingFunction の選択 この方法は、Microsoft Silverlight プロジェクトだけで使用できます。 |
キーフレームを選択したときに [プロパティ] パネルに表示される EasingFunction ドロップダウン メニューを使用して、再生ヘッドがキーフレームに近づくときの補間を変更します。 Blend for Visual Studio には、イージング用の関数がいくつか用意されています。 これらの関数を KeySpline グラフと同じ要領で使用して、選択したキーフレームにタイムラインの再生ヘッドが近づくときの補間を設定します。 [In]、[Out]、[InOut] の下にあるイメージのボタンを選択して、どの関数を使うかを決めます。 [In] 列にあるボタンは、KeySpline の始点に適用する効果を、[Out] 列にあるボタンは KeySpline の終点に適用する効果を示します。[InOut] 列のボタンは、両方の点に適用する効果を示します。 目的の KeySpline グラフの形に合ったボタンを選択してください。 Silverlight SDK を使用すると、イージング用のカスタム関数をプログラミングできます。 詳細については、MSDN の「EasingFunctionBase クラス (System.Windows.Media.Animation)」を参照してください。 Silverlight SDK の情報を見るには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム]、[Microsoft Silverlight SDK] の順にポイントして [ようこそ] をクリックします。
メモ
EasingFunction を選択すると、キーフレームに既に適用されている補間効果がすべて削除されます。
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また、切り替え効果を時間の経過とともにではなく、2 つのキーフレームの間で突然起こるようにするには、[ホールド イン] 補間オプションを選択します。
注意
次の手順は、キーフレームを含むストーリーボードを開いていることを前提にしています。
詳細については、「ストーリーボードを開くまたは閉じる」または「繰り返しまたは反転するようにストーリーボードを変更する」を参照してください。
ヒント
次の手順は、キーフレームを 1 つだけ選択している場合と、Ctrl キーを押しながら複数選択している場合の両方に当てはまります。
キーフレームから離れるときの遷移を変更するには
以下のいずれかを実行します。
タイムライン バーで、効果の遷移の始点となるキーフレーム を右クリックします。表示されるドロップダウン メニューの [イーズ アウト] をポイントして、一覧から値を選択します。
タイムライン バーで、効果の遷移の始点となるキーフレームの次のキーフレーム を選択し、[プロパティ] パネルの [イージング] で、[KeySpline] をクリックします。 KeySpline グラフの左下隅にある黄色いコントロール ポイントをドラッグします。
タイムライン バーで、効果の遷移の始点となるキーフレームの次のキーフレーム を選択し、[プロパティ] パネルの [イージング] で、[EasingFunction] をクリックします。 [なし] の横にあるドロップダウン矢印をクリックし、イージング関数の横にあるボタンの 1 つを選択します。
キーフレームに近づくときの遷移を変更するには
タイムライン バーで、効果の遷移の終点となるキーフレーム を右クリックします。
以下のいずれかを実行します。
表示されるドロップダウン メニューの [イーズ イン] をポイントして、一覧から値を選択します。
[プロパティ] パネルの [イージング] で、KeySpline をクリックします。 KeySpline グラフの右上隅にある黄色いコントロール ポイントをドラッグします。
[プロパティ] パネルの [イージング] で、EasingFunction をクリックします。 [なし] の横にあるドロップダウン矢印をクリックし、イージング関数の横にあるボタンの 1 つを選択します。
特定のキーフレームへの突然の切り替え
時間の経過とともに効果が遷移するのではなく、キーフレームの間で突然起こるようにすることができます。 [ホールド イン] 補間オプションを使用すると、再生ヘッドがキーフレームに達したときに、プロパティがそのキーフレームに設定されている別の値に突然変わります。
キーフレームの間で効果が突然起こるようにするには
以下のいずれかを実行します。
タイムライン バーで、プロパティを突然変える位置のキーフレーム を選択し、[プロパティ] パネルの [イージング] で [ホールド イン] をクリックします。
タイムライン バーで、プロパティを突然変える位置のキーフレーム 右クリックし、表示されるドロップダウン メニューの [ホールド イン] をクリックします。 ドロップダウン メニューの [ホールド イン] にチェック マークが表示されます。
注意
[ホールド イン] を選択すると、選択したキーフレームに適用されていた補間効果と、タイムライン バーの前のフレームを始点とする補間効果がすべて削除されます。タイムラインの後続のキーフレームを始点とする補間効果は、そのまま残ります。